2012年12月31日

成長しよう

 平成24年も今日で終わりです。この1年を振り返り、自身の成長の足跡を改めて見つめたいと思っています。とともに明年へ、大いなる目標を掲げて前進を開始したいと決意しています。
 人の脳は「成長しよう」と考えると、それを成し遂げるための神経回路が刺激されて、そこに「成功回路」とも言える回路が発達するそうです。最近の脳科学の研究でわかってきたことです。
 この回路は、明確な目標を持つと、その目標に合致するよう組み替えられ、活性化していくとも(上原春男著『成長するものだけが生き残る』)。成長しよう、前進しようという心があれば、道は必ず開けていきます。平成25年は更なる成長、前進を!!  

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2012年12月30日

ソクラテスの指摘

 ソクラテスは語っています。――文字に頼ると、人は忘れっぽくなる。「自分の力によって内から思い出すことをしないようになるからである」(プラトン著『パイドロス』藤沢令夫訳)
 人は、大事なことを「メモ」します。しかし、それで安心し、読み返すことをしないのが常です。だから、肝心なとき、役に立ちません。「メモ」に頼らず自らの「心」に刻む――その努力は、やはりいつの時代にも欠かせません。
 とはいえ、昨今のインターネット社会は、知りたい情報がすぐ手に入ります。私自身もそうなのですが、ややもすると“もの知りになった”と錯覚しがちです。しかし、ソクラテスは指摘しています。「知者となる代りに知者であるといううぬぼれだけが発達するため、つき合いにくい人間となるだろう」(同)
 ソクラテスはコンピューターなど知っていません。が、知識と人間をめぐる洞察は、数千年を経てもみずみずしく私たちに呼びかけています。この事実こそ、ネット社会の利便性より、よほど感動的ではないでしょうかか。

  

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2012年12月29日

慈愛の施し

 仏教を顕した釈尊は、七つの「慈愛の施し」をもって友に接したと伝えられています。第1に「眼の施し」――温かいまなざし。第2に「顔の施し」――にこやかな顔。第3に「言葉の施し」――優しい言葉遣い、などだ。こうした慈愛に包まれ、弟子たちは伸び伸びと個性を開花させました。
 どんな分野であれ、真剣でなければ大事は成せません。しかし、気負いや力みがあれば逆効果になります。スポーツでも、陸上の「微笑み走法」、野球の「微笑み投法」などの効用が説かれるように、ほどよい精神の開放感が実力を全開させます。  

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2012年12月28日

生命の起源

 生命の起源となる有機分子は、隕石が海に衝突した衝撃によって誕生した――と、日本の科学者が新説を発表しています。実験では、隕石に含まれる炭素や鉄、ニッケル、そして初期地球の大気にあった窒素、水をカプセルに詰め、高速で衝突させました。これは隕石が海に衝突した状況の再現です。その結果、生命の“基”となる分子が誕生しました。この実験により、生命発生の新たな可能性を示しました。
 生命の誕生については、これまでも、さまざまな説が提唱されていますが、その神秘性、かけがえのなさを、この実験においても考えさせられました。
 生命を生んだ不可思議なドラマは、想像するだけでも、そのスケールの大きさに圧倒されます。また、その希少性は、“バラバラになった飛行機の部品が大風に飛ばされて、一気に組み立てられるようなもの”と表現されてもいます。  

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2012年12月27日

一闡提(いっせんだい)

 仏教の涅槃経の成立は釈尊滅後700年ころといわれています。そこには「一闡提(いっせんだい)」と呼ばれる人々が登場します。一闡提は皆が成仏しても、最後まで成仏は不可能であるとされています。
 一闡提とは梵語「イッチャンティカ」の音写です。名聞・利養を貪る者との意。名声におぼれ、私腹を肥やす。まさに「師子身中の虫」なのです。涅槃経は当時の教団が直面していた危機を物語っている、との見方もあります。
 エゴイズムは誰にもあります。しかも、才能があればあるほど、その手口は巧妙となり、我欲が及ぼす被害も大きくなります。極悪人が怖い顔をしているとは限らない。だから見分けがたく、だまされやすいのです。一闡提の悪とは、カントが指摘した人間存在の基底に巣くう「根源悪」にも通じます。  

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2012年12月26日

人間

 現代の子どもたちに一番、必要なものはなんと思われますか? それは“人間らしい“との教師の調査報告があります。人間こそ“喜怒哀楽”の躍動であり、その苦楽を分かち合う相手ではなかろうか。生徒たちと共に笑い、共に泣き、悪に対しては共に怒ります。 
 一つの好例があります。モスクワ児童音楽劇場のナターリヤ・サーツ総裁は創価学会の池田名誉会長(当時・会長)がソ連を訪問した際「池田先生が劇場にこられたとき、まるで太陽が入ってきたような印象でした。子どもたちも喜んでついて回り、『子どもには本当に心の温かい人が分かるんだな』と」。語っています。
 百万言の理論よりも、生命そのものを包み込む交流が青少年の心を変えていきます。  

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2012年12月25日

一座建立

 創価学会の池田名誉会長が作家の井上靖氏と交わした往復書簡集『四季の雁書』。その中で、名誉会長は、井上氏が「最近好きになった」という言葉に着目しています。それは「一座建立」です。これは、お茶や連句の世界で使われる言葉の一つだそうです。「その一座に居合わせたものが、互いに相手を尊敬し、心を合わせ、何刻かの心なごんだ高い時間を共有しようという気持があって、初めてその世界の楽しさ、純粋さ、高さを生み出すことができる」ことを意味しています。
 名誉会長は、「人と人との触れ合いのどの一つも(中略)、生命と生命との深い交流から生み出される“一座建立”でありたい」と共感を綴っています。  

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2012年12月24日

地球儀

 地球儀の注文が増えているそうです。理由は簡単、小学校の授業で積極的に活用されることになったからです。授業では、地球儀を動かしながら世界の国々の暮らしを想像する。さらに、地球を取り巻く環境問題や宇宙にまで、思いをはせる。そして、地球儀が国際感覚や科学的思考力を育むきっかけになればと、期待が膨らみます。
 「優れた発想を持てること」「自分の仕事に夢中になって専念できること」「恩師」――これらは、優れた科学者に必要な3要素だそうです。世界的な生理学者で、米ロックフェラー大名誉学長のトルステン・ウィーゼル氏が日本で講演しました。科学者に限ったことではありません。人生をより良く生きるために、必要な条件ではないでしょうか。  

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2012年12月23日

英語人

 小学生の男の子が、外国人同士の会話を聞いて、こう言ったそうです。「あの人たちは“英語人”だね」と。
 この“英語人”という耳慣れない単語に、虚をつかれました。確かに、アメリカ人なのか、イギリス人なのか、見た目で判断はできません。しかし、英語を話していることは間違いないのだから、その小学生には“英語人”こそが真実だったのでしょう。「なるほど」と感心しました。
 考えてみれば、“日本人”と思っても、実は、国籍が違う人々や、少数ではありますがアイヌの人などもいます。先の例ではありませんが、日本語で会話をしているという意味では、正確に言うなら“日本語人”なのかもしれません。
 先入観を持たずに物事に接する時、違った世界が見えてきます。逆に、国籍や民族などのレッテルを安易に張ってしまえば、一人の人間を一つの枠に押し込む危険がつきまといます。曇りのない眼を涵養することを常に忘れてはならないと思いました。  

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2012年12月22日

悲嘆と絶望を乗り越えて

 少女は4歳で失明しました。見えなくなったことが理解できなかったそうです。走り回っては柱にぶつかる。生傷が絶えなかった。あすは見えるようになるかもしれない。少女はまぶたをいっぱいに見開いて、見る練習をしたという。
 悲嘆と絶望を乗り越えて、一家は強く立ち上がる。少女は今、外資系通信社に勤務。ピアノもプロ級。随筆家としても活躍する。彼女・三宮麻由子さんは綴っています。人は〝絶望の温泉〟に漬かりがち。「希望に向かって邁進するよりも、絶望したと泣き暮らしているほうが楽」だから(『人生を幸福で満たす20の方法』NHK出版)  

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2012年12月21日

虹は7色?

 空に見事な虹が懸かかりました。色を数えてみましょう。虹は7色というので〝7色″かと思いきや、どうも6色にしか見えない……実は、7色が同時に現れることはまれで、虹を作る雨粒の大きさによっても、見える数が違うそうです(日本大百科全書)
 また欧米では6色が主流らしく、世界には2色や3色とする言語文化もあるそうです。ところで「七色の虹」の創始者は、プリズムで太陽の光を虹に分解したニュートンといわれています(鈴木孝夫著『日本語と外国語』)
 そもそも虹は、無数の色からなっています。わが国では「虹は7色」が常識になっていますが「根拠は定かでないようです。  

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2012年12月20日

時間の進行

 「一年がたつのは早いですね」は、年の瀬の定番の挨拶です。私自身も実感していますが、特に年齢を重ねるごとに、時間が進むのが早くなります。この感覚は、どこから来るのでしょうか。
 時間の進行を早く感じたり、遅く感じたりする現象は、「実際の時間と、体内時計のずれから生じる」からだそうです。大人の時間が早く進む理由は諸説ありますが、一つの説得力のある説明は、新陳代謝との関係です。代謝が盛んなほど、体内時計は早く進む。大人は子どもよりも代謝が衰えるので、遅くなる体内時計との比較から、大人ほど、実際の時間の進みが早く感じられるという(一川誠著『大人の時間はなぜ短いのか』集英社新書)納得!!  

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2012年12月19日

西田幾多郎

 「年ぐれに としがゆくとは思ふなや としは毎日毎時ゆくなり」。これは若き日の西田幾多郎が120年前に詠んだ和歌です。西田幾多郎は苦難の連続の中、努力を重ね、日本を代表する哲学者として大成しました。この和歌には、いかなる時でも、日々、精進を欠かさない不屈の決意がみなぎっています。
 後年、「西田哲学」と呼ばれる独自の哲学体系を築いた哲人は、「己を尽しきった所に生きたものが生れる」と断言しています。

西田幾多郎 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E5%B9%BE%E5%A4%9A%E9%83%8E  

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2012年12月18日

漢字1字

 日本漢字能力検定による世相を漢字1字で表す試みは、1995年から続いています。18回目の今年は「金」が選ばれました。
 初回は阪神・淡路大震災の年で、「震」。まさに自然の脅威が、そのまま凝縮されていました。そして昨年は、「絆」でした。より巨大な震災に直面しながらも、家族愛や、国内外からの支援の広がりなど、「つながり」の大切さが浮き彫りになった年でした。
 しかし「絆」は今でこそ、良い意味で人々が口にし、活字に躍っていますが、原意は、あまり良いイメージではないそうです。動物をつなぎ止める綱のことを意味する、「ほだし」とも読み、自由を縛る意味が強かったそうです。  

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2012年12月17日

感動は心の中に起こる

 「感動は心の中に起こる地震ですよ。心の底からぐーっとひっくり返していく」。これは童話作家の椋鳩十の言葉(『感動は心の扉をひらく』あすなろ書房)
 仕事もそうですね、感動がなくなると、惰性が始まり、マンネリ化してきます。コーヒー会社を興し、現在、名誉会長の鳥羽博道氏は“一杯のコーヒーを通じて、安らぎと活力を提供”が信念です。当然、商売は弱肉強食の世界。商品、店舗、人の魅力を高め、刻々と変化する現状を打破しなければならない。
 そうした努力の上で「うまさとは人の感動を呼び起こすものでなければならない」と同氏(『想うことが思うようになる努力』プレジデント社)。飽くなき味への探究です。ここに“お客さまに喜んでもらいたい”という商売の原点があります。自分が感動していなければ、人を感動させることはできない。仕事に感動があるからこそ、顧客の心をつかんでいくのでしょう。  

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2012年12月16日

動機づけとは、目標の明示

 「モチベーション」という言葉をよく耳にします。これを直訳すると「動機づけ」となります。わかりやすく言えば、「やる気」といってもいいでしょう。日本サッカー協会の名誉会長で、Jリーグの発展に尽力した川淵三郎氏が、「選手のやる気に水を差した一言」として監督時代を振り返り自戒しています。それは、選手に伸び伸びとしたプレーをしてもらいたいと思って掛けた、「負けてもいいから、いい試合をして欲しい」という一言だったそうです(同氏著『「51歳の左遷」からすべては始まった』)
 選手は“絶対に勝つぞ”と意気込んでいただけに、リラックスさせようと掛けた言葉が裏目に出てしまいました。物事を伝えるには、はっきり言葉に表すことが大事です。だが、本意を伝えるのはなかなか難しい事です。ましてや“自分にできるだろうか”と尻込みしている人を、やる気にさせるのは並大抵ではありません。動機づけとは、目標の明示です。  

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2012年12月15日

冬は必ず春となる

 震災から早1年9カ月が過ぎました。被災地はいまだ復興にはほど遠い状況です。英語の「LIFE」には(1)生命(2)暮らし(3)人生、などの意味があります。「生命」はあるが、明日の「暮らし」をどうしていくか。さらには、今後の「人生」をどう開き、勝利していくか。今、被災者は正念場にあり、励ましを必要としています。
 東北に不忘山という名峰があります。この山を含む蔵王連峰は、平安の時代に「人忘れずの山」(古今和歌六帖)と詠われ、『枕草子』には「忘れずの山」と記されました。忘れないという真心が慈悲に通じます。被災者を思い、「年忘れ」という言葉を、今年は封印しましょう。年を越しても、被災者の闘いはさらに続きます。今こそ、試練の渦中にいる友へ確たる希望の光を届けたい。そして、共々に「冬は必ず春となる」の勝利劇を綴っていきたいものです。  

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2012年12月14日

完全な準備のあるところに常に勝利がある

 今から101年前の今日、12月14日。探検家アムンゼンが人類で初めて南極点に到達しました。到達できた最大の勝因は「綿密な準備」にあります。アムンゼンは南極大陸の地形や気候を徹底して研究しました。そして、一つ一つ計画を立てていきました。基地の場所、ルート、食料、燃料、服装、物資の輸送手段、壊血病対策……。そして、計画書の最後に「一月二五日に極点旅行から帰還する」と記したそうです。
 驚くことなかれ、彼が目標を果たし帰還したのは、まさに計画完遂の日、1月25日でした。アムンゼンは語っています。「完全な準備のあるところに常に勝利がある。人はこれを“幸運”という。不十分な準備しかないところに必ず失敗がある。これが“不運”といわれるものである」(『南極点』中田修訳、朝日文庫)と。  

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2012年12月13日

メール

 「どうしてこなかったの?」。相手を心配して送ったにもかかわらず、“追及メール”と受け取られ、その後の関係がぎくしゃくした……。メールを使う人なら、似たような経験があるのでは。
 メールの文字から、微妙な感情を汲み取るのは難しい事です。それを補うために顔文字や絵文字は「気持ちを効果的に伝える」「表現を柔らかくする」ために生まれたものです。もちろん事務的な連絡や、情報の伝達・共有にメールは便利なものです。しかし、人と人の「コミュニケーション」を、それで終わらせていいのでしょうか。
 メールには文字情報しかありませんが、電話は、そこに声の調子、抑揚が加わります。会って話せば、さらに表情やしぐさなどが加わります。情報の奥行きはメールとは比較にならないほど倍増します。
 海外のある大手IT企業は、思い切って社内メールを全面禁止したそうです。連絡は電子掲示板などを使い、話があれば、直接相手のところへ行き話をするようにしたそうです。その方が意思の疎通も円滑になり、一つ一つメールに対応する時間の節約にもなり、その分、創造的な活動ができます。  

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2012年12月12日

砂で作られた「寛永通宝」

 香川県観音寺市の琴弾山から西を望むと、眼下に広がる白砂青松の有明浜に、砂で作られた「寛永通宝」があります。この銭形の砂絵が、いつ、何のために作られたのか。通説は、寛永10年(1633年)、巡視に来る藩主を歓迎しようと、一夜で作り上げたとされています。その大きさは、東西122メートル、南北90メートル。縦長の楕円形に作られているのは、山頂からきれいな円形に見えるように。“歓待の真心”から生まれた知恵でしょうか。
 数百年たった今でも同じように目にできるのは、地元の市民たちが修復を繰り返してきたからです。現在も、春と秋の年2回、ボランティアの手で「化粧直し」が行われているそうです。

砂で作られた「寛永通宝」 http://www.city.kanonji.kagawa.jp/sight_n/zenigata.html  

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