2012年12月13日

メール

 「どうしてこなかったの?」。相手を心配して送ったにもかかわらず、“追及メール”と受け取られ、その後の関係がぎくしゃくした……。メールを使う人なら、似たような経験があるのでは。
 メールの文字から、微妙な感情を汲み取るのは難しい事です。それを補うために顔文字や絵文字は「気持ちを効果的に伝える」「表現を柔らかくする」ために生まれたものです。もちろん事務的な連絡や、情報の伝達・共有にメールは便利なものです。しかし、人と人の「コミュニケーション」を、それで終わらせていいのでしょうか。
 メールには文字情報しかありませんが、電話は、そこに声の調子、抑揚が加わります。会って話せば、さらに表情やしぐさなどが加わります。情報の奥行きはメールとは比較にならないほど倍増します。
 海外のある大手IT企業は、思い切って社内メールを全面禁止したそうです。連絡は電子掲示板などを使い、話があれば、直接相手のところへ行き話をするようにしたそうです。その方が意思の疎通も円滑になり、一つ一つメールに対応する時間の節約にもなり、その分、創造的な活動ができます。

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