2018年03月31日

菖蒲と尚武

 今は桜が真っ盛りですが、そのあとに来るのはこれ。紫・白・桃色など、鮮やかな色で見る人を引きつける菖蒲の花です。
 菖蒲は武道を尊ぶ志を表す“尚武”と同じ読みであることから、江戸時代、武士の間で広まり、特別な思いをもって観賞されたといいます。3日間ほどの開花のために1年間、手塩にかけて育てられるそうです。
 私は知らなかったのですが、菖蒲の特徴は一つの花茎から2度、花が咲くことです。がくの中のつぼみが育ち、一番花の開花に続いて、二番花が力強く開くそうです。  

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2018年03月30日

ヒマワリ

 東日本大震災の被災者が「疲れきった自分にエールをくれた“希望の花”」として、がれきの中から芽吹いたヒマワリの話を紹介しています。
 その種は国内外に広がり、昨夏、震災の年に咲いたヒマワリから数えて6代目の「6世」が元気に開花しました。ヒマワリは一年草です。被災者は語っています。「このヒマワリを、なぜ1世、2世、3世と数えるのか。例えば50世になり、子どもたちが『なぜ50世なの?』と尋ねた時、『これは50年前、大震災があって……』と震災の話ができる。世代をつないでいける」。震災の体験を未来への教訓にする、との強い意志を感じました。
 被災地と被災地以外では、震災に対する意識は異なります。ある被災者は「同じ県でも内陸部と沿岸部で違う。この温度差が苦しい」と訴えています。他者に思いを馳せることの難しさです。
 災害は、いつ、どこで起きるか分からない。決して人ごとではない。被災地を思い起こし、自分の内面に刻みつける、一人一人の真摯な作業が求められます。  

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2018年03月29日

取り出すもの

 落語家の林家木久扇さんが喉頭がんになった時のことです。しゃべる商売なのに声が出ない。弱気にならないように“体から出ていけ!”と毎日、がんを叱りつけた。それを聞いた医師からは「とてもいいことだ」と褒められたそうです。
 不安や臆病といった後ろ向きの気持ち。それとは逆の、確信や負けじ魂――これらは共に心の中にあります。“もはや、これまでか”という難局を乗り切る力は、外から借りるものではなく、自身の心の中から取り出すものなのです。  

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2018年03月28日

 俳句で「春の季語」を知って見えますか。梅や桜は言わずもがなとして、驚いたのは「凧」です。正月に揚げるイメージから、冬の風物詩とばかり思っていました。そもそもは江戸時代に春の行事として流行したものらしいのです。凧のほかに風車、風船、石鹼玉も春の季語に入るそうです。
 いずれも「風」と遊ぶ玩具ですね。暖かさを増した風に誘われ、子どもたちが外遊びに興じるのどかな光景に、昔の人々は春の訪れを重ねたのでしょう。
 季節の移ろう日本では、風の変化を鋭敏に読み取る感性が磨かれるのかもしれません。「風」の語が、自然現象にとどまらず、「世の動き」「形勢」等の意味で使われるのも興味深いですね。
 同じ「風」でも捉え方は人それぞれ。少々の「向かい風」に怯む人もいれば、鳥や飛行機のように飛翔の好機とする人もいます。向かい風であれ、追い風であれ、生かせるかどうかは自分次第。どうせなら風を利用して勢いづけたいものです。
 仏典に登場する伝説上の虫「求羅(ぐら)」は大風に吹かれるほど、その身が倍増するそうです。  

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2018年03月27日

「ユマニチュード」とは

 フランスで考案された「ユマニチュード」と呼ばれる認知症ケアが関心を集めているそうです。「ユマニチュード」とは「見つめる」「話しかける」「触れる」「寝たきりにしない」を要素とするケアの技法だそうです。
 例えば、「見つめる」といっても、さまざまな見つめ方があります。車いすに乗る相手に対して「上から見つめる」ことは、「支配されている」感情を引き起こします。正面から、同じ高さで見つめることが何より肝要だそうです。
 「ユマニチュード」の考案者であるイヴ・ジネスト氏は、この手法には、人と人との間に生まれた「絆」を根幹にする哲学がある、と強調すしています。「その人がそこにいる、人間として存在しているということに、もう一度、立ち返る必要がある」(『ユマニチュード』角川oneテーマ21)と。  

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2018年03月26日

記念日(アニバーサリー)反応

 早いもので、熊本地震から来月で2年となります。一般に、発災からの節目を刻む時、被災者が「記念日(アニバーサリー)反応」を起こす恐れがあるそうです。
 記念日反応とは、身近な人の死や災害などに直面した人が、その出来事のあった日の前後に、つらい体験や悲しみを思い出し、不眠や落ち込みなど心身に不調を来すことです。心的外傷後ストレス障害(PTSD)に特徴的な反応の一つなのです。
 一見、落ち着いた生活を取り戻したように見える人や、精神的苦痛を感じた自覚をもたない人でさえ、こうした反応を示す場合があるといわれます。
 これを防ぐ重要な対処法の一つが「周囲とのつながり」を深めることといわれています。家族や親しい友人と語り合うことはもちろん、地域の人々と協力した過去の記憶を呼び起こすだけでも効果があるそうです。  

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2018年03月25日

人が心から望むもの

 事故の後遺症で、声は出せても言葉にならない少女が、“一日だけ話せたら、したいこと”をつづったエッセー「わたしの願い」(日本新聞協会発刊「HAPPY新聞」)を読まれたことはありますか?
 “お母さんに「ただいま!」って言う”“お父さんとお兄ちゃんに電話して、「早く帰ってきて」って言う”などの願いが並ぶ。そして、最後の一文に胸が締め付けられます。「家族みんなに『おやすみ』って言う/それで じゅうぶん」と。
 人が心から望むもの。それは、ささやかでも、かけがえのないことに違いありません。  

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2018年03月24日

家族の絆

 奈良時代の歌人・山上憶良が詠んだ長歌があります。「瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ……」(『万葉集(二)』岩波文庫)。おいしい瓜や栗を食べると、子どものことが思い出されて仕方がない。“わが子にやれば、どれほど喜ぶだろう”と。子を愛する親の情に、今も昔もない。家族の絆は強く、固いですね。
 憶良は、先の長歌に反歌を添えました。「銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」。この世界に、子らに優る宝などない、と。納得!!  

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2018年03月23日

サクラ

 今年の開花宣言は例年より早いそうです。前年の夏に形成されるサクラの花芽。それ以降は新たに形成されることはなく、季節が移り変わる中で、休眠→休眠打破→生成と進みます。
 これは四季の豊かな日本などで進化した種ならではのもの。江戸時代の『農業全書』にも「本朝の名木なれば、子を取り置きて必ずうゆべし」と特筆されています。  

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2018年03月22日

点字ブロック

 街や駅構内など、至る所で見かける“黄色い道しるべ”。この点字ブロック第1号が岡山市に敷設されてから、今月で51周年を迎えました。
 考案者は同市の実業家で、発明家としても活動していた三宅精一氏。きっかけは路上で遭遇した、ある出来事だったそうです。道路を横断する一人の視覚障がい者。そのすぐ横を、自動車が勢いよく走り去った。一歩間違えれば大惨事だ。視覚障がい者が街を安全に歩くためにはどうすればいいか――氏は真剣に考え始めました。
 ヒントは、目が不自由な友人の“コケと土の境は、靴を通して分かる”との一言だったという。ここから、地面に突起物を配置し、足元から危険を知らせることを発案したのです。当事者の意見を丹念に聞き、形状・配列・寸法などを工夫。試行錯誤の末、完成にこぎ着けました。
 その後、全国で需要が拡大。点字ブロックは現在、世界の多くの国々でも活用されています。  

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2018年03月21日

「春」の語源

 朝の出勤時、コートを羽織らない日が増えてきたのではないでしょうか。日が暮れていたはずの帰り道も明るくなり、春の訪れを感じる季節ですね。
 「春」の語源には、草木の芽が「張る」、田畑を「墾る」、気候の「晴る」などがあります(『広辞苑』)。冬の寒さがやわらぎ、万物が生き生きと躍動し始める季節です。  

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2018年03月20日

虹は生まれます

 虹は、太陽の光が雨粒の中で反射・屈折することでできます。雨が降っても、空が雲におおわれていれば、虹は出ません。虹が現れるには、太陽の光が差し込んでくることが必要なのです。
 進学・就職の季節ですね。なかには志望とは異なる道に進む人がいるかもしれない。だが雨の中でも、ひとたび光が差し込めば、虹は生まれます。その光こそ、腐らず、焦らず、前進し続ける「負けじ魂」ではないだろうか。  

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2018年03月19日

いいペース!

 沿道の応援が力になった――マラソン大会でゴールした選手が、しばしば口にする言葉です。応援の“形”もさまざまで「残りたった30キロ」「ビールまであと○キロ」など、ユニークな応援ボードを掲げる人もいます。
 終盤、肉体的にも精神的にも苦しい時、ふいに名前が呼ばれた。ウエアの刺しゅうを読み取ってくれたらしい。そして「腕の振り、いいぞ!」「いいペース! まだ記録伸びるよ」と。不思議と体が軽くなったような感覚。自分だけに向けられた一つ一つの言葉が、強く背中を押してくれます。
 コーチングの基本的なスキル(技能)に「アクノリッジメント(承認)」があります。その有効な手段の一つが「褒める」。抽象的な言葉ではなく、相手の特長を捉え、力を引き出す言葉を具体的に伝えることが「褒める」という行為なのだ(鈴木義幸著『コーチングのプロが教える「ほめる」技術』日本実業出版社)  

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2018年03月18日

伝統ある節目

 “広宣流布の記念式典”が行われてから1年後の1959年3月16日。創価学会の池田先生の日記には「十六日――。」とあり、具体的な出来事は記されていません。この日、先生は青年部の代表と共に、恩師・戸田先生の墓前にいました。
 この1週間前、池田先生は恩師の指導や遺品の整理に当たりました。夜には、恩師の一周忌に関する「大白蓮華」の原稿を執筆。17日には学会本部で再び恩師の指導の記録を整理するなど、各地の激励行の合間を縫って、恩師の精神を後世に伝えることに心を砕いたのです。
 恩師の墓前で、池田先生は青年たちに提案しました。“毎年、3月16日を青年部の伝統ある節目にしていこう”と。私たちが今、「3・16」の意義を知ることができるのも、式典を行った恩師の心を深く胸に刻み、その精神を宣揚し続けた先生の行動ありてこそである。過日の11日には全世界を結んで「世界青年部総会」が晴れやかに開催されました。  

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2018年03月17日

ジャッキー・ロビンソン

 大リーガー。今でこそ人種も多様ですが、70年前は白人選手しかいなかった。黒人初の大リーガーは、ドジャースのジャッキー・ロビンソン。新人王・首位打者・盗塁王・MVPなどに輝き、背番号「42」は全球団の永久欠番になっています。
 数々の差別と罵詈罵倒にさらされた彼を、球団の会長らは支え続けました。会長は、差別する人に対して「不条理な悪口を口にすることで、むしろドジャースの三十人を結束させて、団結させてくれた」「最高の働きをしてくれた」と“感謝”していたことが、ロビンソンは忘れられなかった(宮川毅訳『ジャッキー・ロビンソン自伝』ベースボール・マガジン社)  

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2018年03月16日

五感

 脳を健やかに保つには、「五感」をバランスよく刺激することだそうです。例えば、読書で本を持ち、紙に触れる。メモを手書きで取る。でこぼこ道を歩く。森林で草や木の香りを楽しむ。この“実感”が脳の老化を防ぎ、認知症になりにくくするという。とりわけ、外に出て積極的に人に会うことが良いそうです。ふーん。そうなんだ!!  

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2018年03月15日

エピソード

 実業家・松下幸之助氏の講演会でのこと。一人の中小企業の経営者が、どうすれば松下さんの言う経営ができるのかと質問しました。氏は答えました。“まず大事なのは、やろうと思うこと”。その時の聴衆の一人で、後に世界的企業に成長した会社の経営者は、「“できる、できない”ではなしに、まず、“こうでありたい。おれは経営をこうしよう”という強い願望を胸にもつことが大切だ」と感じたという(『エピソードで読む松下幸之助』PHP新書)  

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2018年03月14日

中日友好の花

 文学座の名優・杉村春子さんらが座るテーブルに、一人の紳士が歩み寄りました。花瓶に挿された菊を取って贈ったその人は、中国の周恩来総理でした。「中日友好の花が、万代に咲き薫ることを願って」と語りながら。
 これは、1972年の日中国交正常化の翌月、北京の人民大会堂で行われた祝賀会の一こまです。16年も前から幾たびも訪中し、演劇交流を重ねてくれた日本の文化人の労に謝したい――信義を重んじる“人民の総理”らしい心遣いでした。
 杉村さんは生前、聖教新聞のてい談に2度登場しています。最初は83年、中国話劇「茶館」を民音が招へいした時です。次は95年。民音の助力に感謝しつつ、長年にわたり演劇交流を続けてきた理由を語っていました。「たとえ一粒の小さな砂であっても、たくさん集まれば大地にもなる」と。  

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2018年03月13日

地道な努力なくして

 バスケットボール界の伝説的選手マイケル・ジョーダン。彼は常に、高い理想を持ちながらも、短期間の目標を設定し、着実に努力を重ねてきました。
 大学3年の時のこと。周囲からの期待の大きさを感じた彼は、次第に“華麗なダンクシュート”ばかりを追求するように。だが逆に技術は伸び悩み、壁にぶつかったそうです。
 ある日、監督に指摘され、好調だった時は基本練習を繰り返していたことに気付きました。「3年生のぼくは近道を探していただけ」と振り返る彼は、こう断言します。「目標を達成するには、全力で取り組む以外に方法はない。そこに近道はない」(『挑戦せずにあきらめることはできない』楠木成文訳、ソニー・マガジンズ)
 目標が大きいと“一気に”“要領よく”進めたいと思うことがあります。しかし、地道な努力なくして、大きな飛躍は望めないのです。  

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2018年03月12日

触れ合うことの大切さを

 旋盤工が使う図面には、百分の一ミリ単位の数字が並んでいました。その精密さにひるむ見習工。先輩が声を掛けました。「百分の一ミリってのがどんなものか、教えてやろう」と。
 先輩は見習工の両手に髪の毛を1本ずつ持たせ、親指と人さし指でもませた。「どっちが太い?」。正しく答える見習工。その差、百分の一ミリ。「な。百分の一ミリなんて、そんなもんだ」と先輩。人間の指先がどんなに鋭いものかを教えられた、と熟練の旋盤工で作家の小関智弘さんは振り返えっています(『町工場・スーパーなものづくり』ちくま文庫)
 触覚だけでなく、人間の五感には想像以上の力がもともと備わっています。そう考えると、電話やメールですませず、直接会って触れ合うことの大切さを改めて思いませんか。  

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