2015年12月31日

結婚式での企画

 結婚式で友人が新郎の来し方を紹介する企画がありました。一つ目。冒頭、赤ちゃんの元気な泣き声が会場に流された。これは、実際に新郎が誕生した時に録音された産声で、今日まで母親が大切に保管してきたという。
 もう一つは、両親への花束贈呈の際、新婦は花束に代えて、小さなぬいぐるみを実父に贈った。司会から、「この特注のぬいぐるみは、新婦が生まれた時の体重と同じ重さで作られています」と。
 それぞれの企画に、共通したことがあります。それは共に、母親は深い慈しみにあふれた笑みをたたえ、父親は握り拳に歯を食いしばりながらも、ついに我慢できず、美しい涙を流していたことです。
 わが子の誕生を心から喜び、時に笑い、時に泣きながらも一緒に歩んできた日々――涙に濡れながらほほ笑み合う、それぞれの親子の姿は名画のようですね。
 本年はこれで終了です。明年もよろしくお願いします。  

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2015年12月30日

ソクラテスは語りました

 ソクラテスは語りました。――文字に頼ると、人は忘れっぽくなる。「自分の力によって内から思い出すことをしないようになるからである」(プラトン著『パイドロス』藤沢令夫訳)
人は、大事なことを「メモ」に記します。しかし、それで安心し、読み返すことをしない。だから、肝心なとき、役に立たない。自らの「心」に刻む――その努力は、やはりいつの時代にも欠かせない事です。
とはいえ、昨今のインターネット社会は、知りたい情報がすぐ手に入ります。しかし、ややもすると“もの知りになった”と錯覚しがちだ。しかし、ソクラテスは指摘しています。「知者となる代りに知者であるといううぬぼれだけが発達するため、つき合いにくい人間となるだろう」(同)
ソクラテスはコンピューターなど知りもしない。が、知識と人間をめぐる洞察は、数千年を経てもみずみずしい。この事実こそ、ネット社会の利便性より、よほど感動的ではなかろうか。

  

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2015年12月29日

希望の春は鼓動を始める

 年の初めが寒い時期であることをよしとしたのは、希代のコラムニストといわれた深代惇郎だった。彼は、寒さが空気を引き締め、人の身も心も凜とさせる季節こそ、新しい決意で新しい年を迎えるのに、ふさわしいと語っています。
 真冬に送る年賀状でも、「新春」「迎春」と書きます。これは旧暦の季節感の名残ですが、そこから人は、喜びあふれる一年に、との思いを受け取ります。厳冬の中、決意を抱き、鍛錬に励む人の心の中に、希望の春は鼓動を始めるのです。  

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2015年12月28日

楫取素彦にも光が当たりました

 今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は吉田松陰の妹・杉文を中心に、幕末・明治を生きた人間群像を描いていました。高杉晋作や久坂玄瑞ら、維新の花形とともに、後に文の夫となる楫取素彦にも光が当たりました。
 楫取は、初代群馬県令として活躍しました。群馬は、徳川家との関係の深さなどから、統治の難しい土地といわれた。だが楫取は県政の先頭に立ち、範を示した。自ら政府に訴え、富岡製糸場の閉場の危機を救う。全国でも名をはせた道徳の教科書を編さんさせ、序文を執筆した。共に歩み、汗する楫取は県民に〝至誠の人〟と慕われ、県令を退任する際、留任運動が起こるほどでした。
 吉田松陰は、捕らえられ、江戸へ送られる直前、後事を託した手紙を楫取に送りました。その冒頭に記されたのが、有名な「至誠にして動かさざる者は、未だ之れあらざるなり」(孟子)です。
 勝海舟は「正心誠意」と言い、西郷隆盛は「人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」と言いました。幕末・明治の英雄たちは、権謀術数の渦巻く革命の動乱に身を投じただけに、何が最後に人の心を動かすかを、身に染みて知っていたのです。
  

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2015年12月27日

心の距離

 会って語れば、心の距離は、ぐっと近づきます。会うのが無理でも、賀状やメールで、親愛の情を表したいものです。精神科医の斎藤茂太氏は、家族などの近しい間柄であっても、「以心伝心で思っていれば伝わるというのは傲慢」「十分わかっていたとしても、形になるとあらためて思いの深さをしみじみ感じる」と指摘しています(『いい言葉は、いい人生をつくる』成美文庫)  

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2015年12月26日

ロングショットで見れば喜劇

 一年を共に過ごした手帳やカレンダーを繰ると、今年も多くの出来事があったことに気付きます。書き込んだ予定や計画は、過ぎ去れば、貴重な人生の記録となります。
 チャップリンの映画デビューから、今年は101周年になります。彼の残した名言の中に「人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇」とあります。その時はつらく思えても、長い目で見れば楽しい思い出になるとの箴言です。チャップリン自身が、両親の離婚で養護施設を転々とし、度重なる苦境を勝ち越えた喜劇王の確信です。  

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2015年12月25日

夏目漱石の私信

 夏目漱石の私信5通が、文豪ゆかりの東京・新宿区に寄贈されています。それは正岡子規宛てのはがきが4通と、もう1通が、新たに見つかった未公開書簡です。面識のない学生が「漱石論」を英語で演説し、その原稿を送ったことへの返礼とみられています。
 日付は明治42年(1909年)12月10日。手紙には「私の作物から一種の感化を受けてそれがあなたの処世上もしくは思想上に役に立つてゐるなら甚だ嬉しい」「あなたの手紙を読んで多大の愉快を感じた」等とあり、自分の小説が若い読者に役立ったことを素直に喜んでいます。
 この年、漱石は“面倒で死にたくなる”と日記に記すほどの重い胃病に苦しみ、仕事も多忙を極めていました。その文豪に、一青年の手紙がこれほどの喜びを与えたことに、新鮮な感動を覚えます。
  

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2015年12月24日

アカがたまっているということ

 故・米長邦雄永世棋聖。1985年に史上3人目の4冠王になるなど一世を風靡した名棋士も、「名人位」は史上最年長での獲得だったそうです。
 93年、7度目の名人戦に臨む前、米長氏は若手棋士と研究に没頭しました。そうした中で、中原名人(当時)を、いかに攻略するかについて教えを請うたそうです。その執念が実を結び、七番勝負で見事、4連勝。49歳の新名人誕生は”熟年の星”と大きな話題になりました。
 30歳ほど年下の棋士に頭を下げてでも、「最善手」を探し求めた源泉は何か。米長氏は語っています。「自分が変わらないとダメだと思ったからです」「経験も大事ですが、経験があるということは、反面、アカがたまっているということ。今までの自分から更に一歩どう脱皮するかに着眼しなければやっていけない」と。  

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2015年12月23日

人間の感性が退化

 世界初の個人向けコンピューターが発売されたのは41年前だそうです。当時は、画面やキーボードもなく、スイッチのオン・オフで計算処理をさせる、大型の電卓のようなものでした。
 今では、多彩な機能を持ち、携帯電話というより“携帯コンピューター”に近いスマートフォンが普及しています。さらに、双方向の交流が可能なソーシャルメディアの広がりもあり、どこでも、いつでも、世界の人々とつながる時代になりました。
 だが、意思疎通の技術の発達に比例して、人々の絆も強まったかといえば、そうでもありません。近くにいる人にさえ、会話をせずにメールで済ませたり、メールを送れば相手が理解したものと錯覚してしまったり。技術に頼りすぎることで、コミュニケーションへの人間の感性が退化してはいないでしょうか。
  

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2015年12月22日

人生を幸福で満たす

 少女は4歳で失明しました。でも、見えなくなったことが理解できませんでした。走り回っては柱にぶつかる。生傷が絶えなかった。あすは見えるようになるかもしれない。少女はまぶたをいっぱいに見開いて、見る練習をしたという。
 悲嘆と絶望を乗り越えて、一家は強く立ち上がりました。少女は今、外資系通信社に勤務。ピアノもプロ級。随筆家としても活躍しています。
 彼女・三宮麻由子さんは綴っています。人は〝絶望の温泉〟に漬かりがち。「希望に向かって邁進するよりも、絶望したと泣き暮らしているほうが楽」だから(『人生を幸福で満たす20の方法』NHK出版)

  

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2015年12月21日

自分へのこだわりは・・・

▼人生の転機は「些細な出来事だった」。元大リーガーで、アメリカSGI(創価学会インターナショナル)メンバーのオーランド・セペダ氏は、自伝(潮出版社刊)で、そう綴っています。
 人生の転機は「些細な出来事だった」。と、元大リーガーで、アメリカSGI(創価学会インターナショナル)メンバーのオーランド・セペダ氏は、自伝(潮出版社刊)で、そう綴っています。
 彼はある時、日本からの交流メンバーの受け入れで、荷物運びを頼まれました。彼は、現役時代の1960年代、最も恐れられた強打者の一人で、花形選手だった氏。「とんでもない! 俺は、痩せても枯れてもオーランド・セペダだ」。声を荒げて断ったそうです。が、その夜、勤行をしていてふと気付いたのです。錆びついた自尊心が自身の成長を妨げてはいないか、と。翌日、空港には黙々と荷物運びをする氏の姿があった。この時を境に何かが吹っ切れ、エゴのようなものが消えていくようになったと綴っています。
地位や名声。過去の実績。自分へのこだわりは心の鏡を曇らせる場合が多い。成長したい、幸せになりたいと願いながら、逆に自身への執着で自分の足を引っ張っている。そのことに人はなかなか気付かないのです。 
 大きな理想に生き、友に尽くす。そして日々、自身と深く向き合う祈りの中で、心は磨かれ、歪んだプライドは正されていきます。セペダ氏の人生は、そのことを教えてくれています。昨日の自分を超え、日々、新しい自分をつくる。そのたゆまぬ“自分磨き”が幸福への王道なのです。
  

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2015年12月20日

東京駅

 東京駅といえば、赤れんがの「丸の内駅舎」を思い浮かべる人も多い事でしょう。東京駅はJRだけでも1日平均100万もの人が行き交い、「利用され続ける国重要文化財」ですが、きょう開業101年を迎えました。
 実は3年前まで同駅では、創建当時の姿に戻す復元工事が行われていました。だが、姿形を元通りにするだけではない。創建時の意匠を生かしつつ、現代が求める利便性や、災害時の安全性を満たす未来性も重視しました。
 「原点を忘れない」ことと、「未来を志向する」ことは、矛盾するようだが決してそうではない、ことを証明しています。  

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2015年12月19日

「第九」と「ヘイ・ジュード」

 列島のどこかで、ベートーベンの「第九」が鳴り響く季節となりました。年末の集中的な演奏は日本独特の風習です。ルーツの欧州では、第九は「欧州連合賛歌」になっています。今年26周年を迎えた東欧革命を象徴する歌でもありました。  
 1989年12月、チェコのプラハではチェコ・フィルハーモニー管弦楽団による祝賀の第九演奏会が行われ、万雷の拍手が鳴りやまなかったと伝えられています。このチェコ「ビロード革命」を象徴するもう一つの歌が、ビートルズの「ヘイ・ジュード」をチェコ語にアレンジしたものです。もとは68年の「プラハの春」の後、女性歌手マルタ・クビショヴァが、自由への願いを託して歌いました。レコードは爆発的に売れたが、当局に危険視され発禁処分に。彼女も音楽界から永久追放の処分に遭うことに。
 だが、彼女の歌声は人々の心に残りました。ひそかに「ヘイ・ジュード」は歌われ続けたのです。第九の演奏会と同じ89年12月、広場に集まった30万人を前に、彼女は約20年ぶりの歌声を披露。人々はVサインを掲げ、革命の勝利を祝福しました。  

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2015年12月18日

陰の人

 山形県を流れる最上川の流域に美しい桜街道を造る取り組みが、各市町村で進められています。これは景観向上を目的に、選んだ場所に苗木を植え、従来の桜の名所とつなげて“花の回廊”を築く一大プロジェクトです。
 関係者は「この寒い季節が勝負所」と語ります。剪定、植樹、桜守の現地研修など、厳寒の冬に行う準備が、春の開花を左右するそうです。
 成功・勝利という“春”を迎える前には、必ず“冬”の労作業があります。あらゆる偉業の陰には、喝采を求めず、黙々とわが使命に徹する人々がいます。自らそれを経験し、知り抜いたリーダーは、陰の人をこそ讃えるのです。  

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2015年12月17日

「驚かされる」と「驚く」

 武道家にとって、「驚かされること」は最も避けるべき状況の一つといわれています。理由として、心身の能力が著しく低下してしまうからで、それに対処するには、普段から「こまめに驚くこと」だと、武道家でもある思想家の内田樹氏が述べています(『街場の憂国会議』晶文社)
 「驚かされる」に対し、「驚く」は能動的な振る舞い。普段から微小な変化に細かく反応することで、いざという時に、それほど驚かされずに済むと述べています。
   

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2015年12月16日

電話創業の日

 電話は、人の声とともにコレラ菌をも運ぶ――こんな話を信じる人が昔はいたそうです。また、日本に電話が伝わったころは通話料も高額で、庶民に広まるには時間を要しました。
 きょうは「電話創業の日」です。1890年(明治23年)12月16日、東京・横浜間で、日本初の電話交換業務が始まりました。開通最初のあいさつは「オイオイ」だったそうです。恐る恐るの第一声から125年、今では、携帯電話の契約数だけで人口を優に超える時代となりました。声と声を瞬時に結ぶ電話は、人間の生活を大きく変えました。  

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2015年12月15日

必ず原稿を作る

 「人民の、人民による、人民のための政治を……」。このアメリカ第16代大統領・リンカーンのゲティスバーグでの演説は、2分ほどの短さです。しかも、南北戦争のさなかに行われました。それでも大統領は下書きをしたと、作家の丸谷才一氏が対談で紹介しています(『あいさつは一仕事』朝日文庫)
 氏も祝辞などを依頼された際は、「必ず原稿を作る」「あれも、これもと長いのはだめ」と自身に課し、準備をして臨んだ。言葉は相手に届き、心に残ってこそ意味があるのです。  

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2015年12月14日

宇宙に学ぶ

 大海原を行くいにしえの船は、夜空の星を見て、針路を知りました。宇宙に学び、人類の針路を考えることは、今の時代も変わりません。
 仏法は、「外なる大宇宙」と、「内なる小宇宙」である自分自身の連関を説いています。宇宙に学ぶ生き方は、自身の可能性を開くことにつながるのです。
 地球が絶妙なバランスを保ちながら安定しているのは、ものすごい速さで、自転と公転という大回転を続けているからなのです。回転が弱まれば不安定になり、止まれば倒れるコマを想像すれば、納得がいきます。  

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2015年12月13日

ありのままで

 ディズニー映画の主題歌「ありのままで」は大ヒット曲でした。競争社会の現代にあって、“自分らしく生きる”ことを歌う歌詞が共感を呼んだのです。
 では、どうすれば“ありのまま”に生きられるのか。単なる“今のままの自分でいい”という現状肯定では、幸福は得られないでしょう。自分は今のままでいたくても、周りの環境は変化していく。結局は、常に環境に縛られ、ありのままに生きることは難しい事です。  

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2015年12月12日

キュリー夫人の言葉

 キュリー夫人の言葉です。「どの時代でも、人はおもしろく有意義な人生を送れると思っています。肝心なのは、与えられた人生をむだにせず、〈わたしは自分にできることはやった〉と自分自身に言えるようにすること」(『キュリー夫人伝』河野万里子訳、白水社)
   

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