2015年11月30日

ゆっくりと考える時間を共に

 詩人の長田弘氏が、ジャンルや世代の壁を超えた11人との対話をまとめた『問う力(みすず書房)』を知って見えますか。長田氏は経験を通して実感したのは、対話を豊かにするのは、「話す」よりもむしろ「聴く」ことだったと語っています。
 自分の主張を相手に理解させ、同意してもらおうとするだけでは、「対話」にならない。長田氏は「対話」を、互いの言葉を手がかりとして、ゆっくりと考える時間を共にし、分け合う方法――と考察しています。(『なつかしい時間』岩波新書)  

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2015年11月29日

内村鑑三の言葉

 内村鑑三の言葉。「経済の背後に政治あり、政治の背後に社会あり、社会の背後に道徳あり、道徳の背後に宗教あり。宗教は始めにして経済は終りなり」(『内村鑑三所感集』岩波文庫)
 内村は昭和5年、創価学会の創立の年に世を去りましたが、その後の日本の歩みは、社会の興廃の底流に思想・宗教があるとする彼の言に、符合するかに思えます。国家神道に国民を糾合した戦前の日本は、ついに破滅しました。戦後の高度成長の歩みの中、それを支える庶民に希望を与えたのは、創価学会の運動であり、「人間革命」の思想でした。  

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2015年11月28日

襷(たすき)

 「襷(たすき)」という字は、中国生まれの漢字ではなく、日本で考案された「国字」だそうですで。
 襷は元来、神事に使われていたようですが、やがて、労働の際に着物のたもとが邪魔にならないようにする実用品となりました。
 これも日本発祥の競技「駅伝」では、次の走者へつなぐ「タスキ」として使われます。駅伝は抜きんでた少数の活躍だけでは決して勝てません。皆が、この一歩、次の一歩と、悔いなく自分の力を出し尽くしてこそ栄冠は輝くのです。団結は、一人一人が全力を出し、使命を果たし抜く時に、その真価が発揮されます。  

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2015年11月27日

「書く」ことは「掻く」こと

 書店をのぞくと、平積みされた明年の手帳や日記帳が並んでいます。今年も、あとひと月ばかりですね。この1年の来し方について、手帳や日記帳をめくり、決意や反省に立ち返る人も多いのではないでしょうか。
 「書く」ことは「掻く」ことと同源だそうです。彫刻と同じように紙に引っ掻くという意味です。「書く」行為は人格的な格闘であり、自分の歴史を刻みつけることに通じます。
  

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2015年11月26日

幸福を開いていける

 ミステリー作家の夏樹静子さんは、格好のトリックやネタを探す苦労は尽きなくても、書くこと自体に喜びがあると言っています。「今日も自分は小説が書けるんだ、今日も自分は原稿用紙に文字を書けるんだと思うと、嬉しいな、ありがたいなと思います」(『作家の決断』文春新書)
 「書く」を「生きる」に置き換えてみましょう。生きるのに苦労は尽きなくても、生きること自体に感謝を見いだす人は、幸福を開いていけるのです。  

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2015年11月25日

一つの提案

 地域の問題を協議する会議でのこと。議論が進まず、中心者が一つの提案をしました。
 往々にして、主張を言いっぱなしにしてしまうのが現状。そこで「会議を“話し合いの場”ではなく“聴き合いの場”にしてはどうでしょう」と。“聴く”ほうに軸足を置いて話し合うと、会議は実りあるものになったそうです。  

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2015年11月24日

松下幸之助氏の言葉

 松下幸之助氏の言葉。
 「若い時の苦労は、買ってでもせな、あきまへんなぁ」。氏はかつて、自身が「成功した理由」を三つ挙げました。「学歴がなかった」「貧しかった」「病弱だった」。普通はどれも「成功しなかった理由」に挙げそうなことです。
 氏は、創価学会の池田名誉会長との対談で、苦闘の中にも、常に喜びや希望があった、と語ったそうです。逆境を〝成長の因〟にするのも、「後退の因」にするのも、全て心の強さ次第という事なのでしょう。
  

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2015年11月23日

善き友を持つ

 フランスの作家サン=テグジュペリは、数々の困難に共に立ち向かい、生涯の信頼を結んだ同僚との思い出を通し、つづっています。
 「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ」(『人間の土地』堀口大學訳)。人と人を結ぶ多くの絆の中で、〝信じ合える喜び〟に勝るものはありません。
 釈尊は、〝善き友を持つことが、仏道修行の半分に相当するのですね〟と問う弟子・阿難に答えました。〝それは違う。善き友を持つことが、仏道修行の全てなのだ〟(「サンユッタ・ニカーヤ」)と。  

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2015年11月22日

ゆるやかなつながり

 ソーシャルメディアの発達などもあり、誰でもどこでも「つながる」ことができる時代です。しかしその分、自分の内面が外にさらされ、時に傷ついたりもします。だがそれを嫌がって、「いつもの仲間」とだけ接していると、居心地はいいかもしれないが、互いの人柄や関心を知り尽くしているだけに、会話は予定調和の内容に終始し、知性と感性の触発は乏しくなってしまいます。
 少しの勇気を出して、新しい出会いに踏み出したり、切れかかっていたつながりを、結び直してみてはどうでしょうか。“本当の友人をつくる”といっても、それは、50人、100人という“ゆるやかなつながり”を見直すところから始まります。  

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2015年11月21日

一文字

 戦中、軍部政府に抗して獄にあった創価学会の牧口初代会長は、家族に何度もはがきを送りました。1943年(昭和18年)11月26日付では、皆が元気か、日常のことを知らせてほしい――と。「(孫の)洋子が今何をして遊んで居るか、それを中心にして、家庭の様子がわかるのです」――と。
 獄中の過酷な環境、官憲の厳しい取り調べの日々にあって、初代会長の心を癒やしたのは、家族が手紙に記した、温かい日常風景でした。妻子も、一家の無事と、孫の成長を願う、初代会長の変わらぬ慈愛に触れ、心を強くしたに違いありません。
 言葉は、心そのものです。文によって、人は心を通わせ、心の翼を自在に広げることができます。一文字でもおろそかにしまい、と心に期したいものです。  

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2015年11月20日

鳴かず飛ばず

 故・森光子さんが初主演の舞台を踏んだのは41歳の時でした。大女優としては、あまりに遅咲きです。しかし、鳴かず飛ばずの悔しい青年時代に負けなかったことが、人生の大輪を咲かせた原動力になったと思うと、「艱難汝を玉にす」と、あらためて教えられます。
 「あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ」。森さんが下積み時代に詠んだ句という。不屈、自身の可能性を信じる強さこそ、森さんの人生を支えていました。
 「鳴かず飛ばず」は元来、“飛躍の時をじっと待つ”という意味です。中国の故事に由来しています。3年間飛ばず鳴かずにいる鳥は、ひとたび飛ぶと天まで上がり、ひとたび鳴けば人を驚かすという。その“時”が来ることを信じ、人に倍するような努力を持続できるか。途中でやめてしまうか。勝負は紙一重です。  

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2015年11月19日

幸福感は伝播する

 「幸福感は伝播する」――これは、米ハーバード大学医学部のクリスタキス教授らの洞察です。約5000人を対象に三十数年間、調査した結果を分析したものである(共著『つながり――社会的ネットワークの驚くべき力』鬼澤忍訳、講談社)
 それによると、ある人が幸せを感じると友人だけでなく、友人の友人、そのまた友人まで幸せを感じる確率が上がるという。「感情」や「心」は人間関係を通じて広がっていくことが、科学的に立証された事例です。  

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2015年11月18日

牧口初代会長の殉教の日

 創価学会の牧口初代会長の殉教から71年を迎えました。牧口初代会長が軍部政府への抵抗を貫き、生涯を終えたのは、東京拘置所の病監の一室でした。
 戦前の教育では「教育勅語」が絶対でしたが、牧口校長の教え方は独特でした。「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」(危急の場合は、義勇を国にささげ)の文を、こう教えました。「平和を考えなさい。平和を守れば、緩急あれば、などということは必要ない」。当時の教え子は「あの時代の中で、全く驚くべき教育でした」と証言しています。目は鋭いが「褒めることはあっても、叱ることはなかった」と述懐しています。
 「子どもの幸福のための教育」を貫いた初代会長に、国家は死をもって報いました。しかし、初代、2代の夢を継いだ第3代の池田名誉会長によって、創価教育の大城は今、世界に広がっています。今日は創立85周年の佳節です。  

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2015年11月17日

死身弘法の証明

 「警戒警報発令中は中止。但集合時二時間前までに解除の場合は開催」。これは戦時中、創価教育学会(当時)の会員に配布された連絡事項の一文です。
 警戒警報は、敵機来襲のおそれがある際に発令されました。無差別爆撃の合間を縫うようにして開催されたのは、学会創立以来の伝統の「座談会」です。
 牧口初代会長自身、軍部政府の弾圧で逮捕される数日前まで、座談会に出席しました。治安維持法違反の起訴状には、会長が直近2年間で「二百四十余回に亘り」「座談会を開催し」「参会者数名乃至数十名に対し」「信仰の強化に努め」等と記されています(現代表記に改めた)。
 時の国家権力が記録した“罪状”は、仏法の眼に照らせば、かえって死身弘法の証明でもあります。  

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2015年11月16日

すみません」と「ありがとう」

 なぜ日本人は「すみません」と謝ってばかりいるの?――多くの外国人が不思議がるそうです。日本では「すみません」は謝罪のほか、物事を依頼する場合、さらに感謝を表す時にも使えます。便利な言葉で、多用しがちです。
 だが、同じ感謝の言葉なら「ありがとう」と言われるほうが、気持ちがいいですね。両者の違いは、語源を確認すると分かりやすいと思います。
 「すみません」は「済む」を打ち消した「済まない」の丁寧語で、相手に対して〝このままでは自分の気持ちが済まない〟という意味。一方、「ありがとう」は、相手の好意を〝めったにない立派なこと〟と称賛する「有り難い」から派生しました。自分の心に重点を置く「すみません」より、相手をたたえる「ありがとう」のほうが、受け手の心に直接、響くことでしょう。  

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2015年11月15日

名訳

 「人間」は「じんかん」とも読みます。人の間、すなわち”人と人とのつながり””世間”を表しています。「ソサエティー(社会)」を、福沢諭吉は「人間交際」と訳した。名訳といっていい言葉です。  

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2015年11月14日

AED

 今、目の前で人が倒れたら、あなたは救命救急のためにとっさに動けるでしょうか。
 心肺停止の場合、経過時間1分あたり7%から10%、生存率は下がります。救急車到着まで平均で7分。この生死の境目で最大の武器となるのがAED(自動体外式除細動器)です。市民に解禁されて11年。AED普及協会によると、日本は普及率世界一ですが、使用率は低いそうです。「一刻を争う現場に素人が立ち入っていいのか」との、未使用者からの声も多いという報告もあるそうです。  

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2015年11月13日

相手が一人でもいい

 川端康成はつづりました。「明日の正しい文章を……生きている、生命ある文章を考えることは、私たちに課せられた、光栄ある宿命でもあろう」(『新文章讀本』タチバナ教養文庫)。
 相手が一人でもいい。自分が心を砕き、生みだした産物が、人に希望を送るとすれば、これに過ぎる喜びはありません。  

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2015年11月12日

男性10グラム・女性8グラム未満

 毎日の食生活は、私たちの健康に大きくかかわります。先進国では、がんの発生原因の30%は食べ物です(世界保健機関の調査)。喫煙に次いで多くなっています。心臓病や脳卒中、肥満。糖尿病なども、カロリーや脂肪、糖分、塩分の取り過ぎが大きな原因とされます。
実際、どれくらい取りすぎなのか。塩分を例に挙げれば、日本人の摂取量は平均約12グラム。生命を維持するだけなら2グラムで十分。ただ、食を楽しむことも考慮し、政府目標は男性10グラム・女性8グラム未満となっています。これなら、食塩のかわりにレモンで味付けしたり、めん類は汁を残すなど、ちょっとした工夫でクリアできる目標です。
  

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2015年11月11日

さまざまな障害

 阪神・淡路大震災以降、知られるようになった概念に「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」があります。これは大災害や大事故・事件などが心の傷となって起こる、さまざまな障害のことです。
 一方、近年の精神医学、心理学では「PTG(心的外傷後成長)」が注目されています。PTSDと反対に、自身の存立基盤を揺るがすような経験が、人に大きな成長をもたらすことがある、という研究です。  

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