2018年07月17日

たった一言

 いじめに遭い、生きる希望を失っていた中学生。“夜回り先生”こと水谷修さんに、たった一言、メールを送ったそうです。「死にたい」と。
 水谷さんの返信も一言だった。「あなたは誰かのために何かをしたことがありますか?」――中学生は驚き、自問を重ねる。そして、人のために何もしたことがないと気が付き、思い直した。時がたった今、介護職に就き、誰かのために生きる喜びをかみ締めている(水谷修著『優しさと勇気の育てかた』日本評論社)  

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2018年07月16日

古典はいつ“古典”になるのか

 児童文学として有名な『ガリバー旅行記』。だが作者のスウィフトは、子ども向けに書いたわけではなかったそうです。
 18世紀のイギリスの政界には、不正や堕落が横行していました。これに腹を立てたスウィフトは、巧みに風刺する同書を書き、絶大な人気を博したのです。時代とともに社会状況が変わっても、同書は児童向けの読み物として再評価され、世界的な名作となりました。
 古典はいつ“古典”になるのか。お茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古氏は「古典は作者ひとりで生まれるのではなく、後世の受容によって創り上げられる」と指摘しています。作品がそのまま歴史に残るのではなく、「後人の目に見えない力が加わって古典になったり、逆に消えたりする」と(『乱読のセレンディピティ』扶桑社文庫) へー、そうなんだ  

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2018年07月15日

ぜひ描きたいと思った

 幼少の頃に戦争体験を持つ壮年の話です。
 ある日、学童疎開先に東京の母親から荷物が届いたそうです。中身の粗末な衣類には、かわいい動物が刺繍されていました。家族と離れ、さびしがるわが子を直接、抱きしめることはできない。その代わり、一針一針に込めた愛情で包み込んであげたい。そんな母の思いが伝わる縫い目に勇気がわいた、と語っています。
 焦土と失意の戦後に、子どもたちに勇気と希望を届けたのは少年少女雑誌でした。創価学会の池田先生も若き日、恩師が経営する日本正学館で、「冒険少年」(後に「少年日本」と改題)の編集長を務めました。「子どもたちに偉大なる夢を贈りたい」。池田先生の情熱に共感した一流の作家陣が筆を執り、挿絵も錚々たる顔ぶれが腕を振るいました。
 その雑誌の名は、手塚治虫氏が生前、「ぜひ描きたいと思った」と語り、関係者の間で“幻の雑誌”と深く記憶に残る「冒険少年」です。  

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2018年07月14日

一番の拍手が起きた瞬間

 梅雨がない北海道では学校の運動会は5月から6月に開催されることが多いそうです。札幌創価幼稚園の運動会も先月、元気よく開かれました。
 昨年の出来事です。かけっこで転び、泣きだして動けなくなった園児がいたそうです。その時、真っ先に駆け付けたのは、担任の教員でした。まず、園児をぎゅっと抱き締めた。そして声を掛けた。「もう一度頑張ろう。先生も一緒に走るから」と。
 この日のために一生懸命、練習してきたことを誰よりも知るからこそ、あえて強く言い切った。「負けない心の『太陽の子』なんだから、必ずできるよ」と。教員に手を引かれて走りだす園児を、クラスメートも声の大応援で後押し。ちょっとした出来事だが、この日一番の拍手が起きた瞬間でした。
 教育関係者が語っています。「抱き締めるように、まず相手の思いをありのままに受け入れる。そして、一緒に行動する。さらに、励ましの言葉を掛けるのをためらわない。全て、若い命を育む上で大事なことです」と。  

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2018年07月13日

土壌の話

 農学の大家が、ある村で1時間ほど講演しました。題名は「土壌の話」。終了後、一人の聴講者が、けげんそうに質問しました。「どじょう、どじょう、とおっしゃいましたが、赤どじょうのことですか、ごまどじょうのことですか」と。
 農学の大家が「土」で分かるところを「土壌」と言ったために、淡水魚の泥鰌と混同され、講演が分かりにくくなってしまった――。言語学者の金田一京助氏は、このエピソードを通して、言葉を発する際に大切なのは「よく分かること」と指摘しています。相手が理解できるように話す、日常的な話し言葉が「ほんとうの生きたことば」であると(『金田一京助全集 第14巻』三省堂)  

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2018年07月12日

ネット依存の減少

 青少年の「ネット依存」が社会問題になっています。インターネットを使ったゲームや仲間同士の交流に毎日長時間を費やし、睡眠不足など、生活に悪影響を及ぼす事例が増加しているそうです。調査では、全国で推計約52万人もの中高生がネット依存の傾向とされています。
 この問題に長年、取り組んでいる遠藤美季氏によると、ネット依存に陥らない人にはいくつかの共通項があるそうです。①自己肯定感・自己有用感が高い②自分の将来に明るい希望を抱いている③家族関係が良好、などを挙げています。と、すれば、こうした実感をもつ子どもが増えることが、ネット依存の減少にもつながるはずですね。  

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2018年07月11日

未来が開けた

 幕末から明治の大名人といわれた講釈師の神田伯山は、名奉行・大岡越前の創作噺「天一坊」で人気を集めました。「伯山は天一坊で蔵を建て」と川柳に詠まれるほどで、80人以上の弟子がいたといわれています。
 ある日、外出した伯山が、お供の末弟子に言いました。「おい、そばを食おう」。ところが店に入って注文したのは、自分のそば1杯。不審げな弟子に、伯山が一言。「食いたかったら芸を勉強しなよ」と。
 弟子は家に帰るなり、父に不満をぶつけた。すると父は、師匠の家に向かって両手をつき、感謝を。そして“今は一番下だが早く一人前になれ”という励ましなのだ、と。心を入れかえ稽古に励んだ弟子は後年、先輩たちを追い越し、2代目・神田伯山となったのです(三遊亭圓生著『浮世に言い忘れたこと』小学館文庫)
 師の言動を恨んだままでいたら、後の大成はなかったかもしれない。それが父によって師の深い思いに気付かされ、弟子の心は変わったのです。出来事そのものは変わらなくても、「捉え方」が変わったことで、未来が開けたのです。  

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2018年07月10日

理想に向かって生きよ

 山間地域の奈良・吉野郡には、万葉集にも詠まれた美しい景色が多く見られます。その風景を彩る一つに吉野杉があります。日本三大人工美林の一つにも数えられています。
 江戸時代の儒学者・新井白石と国学者・本居宣長は、「杉」の語源に言及しています。白石は『東雅』で「杉はスグなる木也とみえたり。其木の直なるをいひし也」と、真っすぐに伸びることに由来すると考察。一方で、宣長は『古事記伝』で「須岐は進木なり(中略)ただに上へすすみ上る木」と。上へ進む「進木」と述べています。
 2人の論考はいずれも、「杉」の成長力への視点で共通しています。上へ上へと、真っすぐに進んで伸びていく――その姿は、何ものにもひるまず、理想に向かって生きよと、人間の生き方を教えているかに思えますね。  

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2018年07月09日

静かなブーム

 近年、「社歌」が静かなブームだそうです。新たに制作する企業が増えており、社員が作詞をしたり、ポップス調の曲にしたりと、親しみやすいものが多いという。
 ブームのきっかけは東日本大震災といわれます。働くことの意義や会社への帰属意識の変化など、会社と社員のあり方を改めて考える動きが広がり、社内のコミュニケーションツールとして注目されたといわれています。
 これまでの「会社のための社歌」から、社員が共感し、一体感を高める「社員のための社歌」が求められるようになりました。社会の変化の中で、自社の原点や目的観が問い直されているからでしょう。  

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2018年07月08日

勇気指数

 ポジティブ心理学の第一人者ロバート・ビスワス=ディーナー博士が、勇気のコツを指南しています。
 自分のためではなく、誰かのために動く。すると利己的な考えを乗り越えられ、〝勇気指数〟が高まる、と(児島修訳『「勇気」の科学』大和書房)うーん、納得!!  

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2018年07月07日

ボイジャー1号

 今から41年前、米NASAが無人宇宙探査機ボイジャー1号を打ち上げました。目的は惑星などの天体探査。太陽系を越えた初の人工物体として、今も果てなき宇宙空間を旅しています。
 同機には別の使命もあります。それは「宇宙人と出会うこと」。55種類の言語、115枚の写真、クラシック音楽やクジラの鳴き声……。地球外知的生命体に発見されることを期待し、地球のさまざまな情報を1枚の銅板製レコードに収めた物を積んでいます。
 今頃どの辺を飛んでいるのでしょうか?  

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2018年07月06日

幸福な人とは

 何をもって幸福とするか、一概には言えませんね。だが、誰しも幸福を望んでいます。
 幸福な人とは――カナダの心理学者ゲーリー・レカー博士は、その特徴として「前向き」「活動的」「社交的」等を挙げつつ、こう言い切っています。「幸福な人のようにふるまえるなら、あなたはより幸福になれるだろう」(レオ・ボルマンス著『世界の学者が語る「幸福」』西村書店)
 周囲を見回し、一番、幸せそうに見える人の行動をまねてみるという方法が思い浮かびますね。そこに、人生を豊かにするヒントがあるかもしれません。  

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2018年07月05日

なは(那覇)の日

 7月8日は、「なはの日」。沖縄・那覇市では、この日を中心に、観光PR行事や、那覇の歴史・史跡への理解を深める取り組みなどが催されます。
 琉球王朝時代、王府・首里城があり、王都として栄えた那覇市。当時、中国や東南アジア諸国との「中継貿易の拠点」としても繁栄し、那覇の港は貿易船が往来する舞台となりました。
 資源も少なく、小さな国である琉球が、諸国と交易できたのはなぜか。ある歴史家は「琉球の人々は、ダイナミックに交流するスピリッツとともに相手国との信頼関係を大事にしたから」と考察しています。当時の外交文書にも、琉球国王がマラッカ王に対し“東西南北の海で結ばれた互いは兄弟であり、家族である”と呼び掛け、信頼関係を築こうとした記述が残っています。  

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2018年07月04日

影だけでも、光だけでも成り立たない

 47都道府県名に使われる漢字を分類してみましょう。山(6個)や島(5個)といった地形に関する文字が多いことはうなずけます。ただ、美しい四季が彩る日本にあって、色を表す字が青森県の「青」だけとは意外でした。
 青とはどんな色でしょう。ゲーテは自ら実験し、最も強い影が「青」、最も強い光が「黄」と導いています。そして影と光の混合から「色彩」は生じると結論しました(『色彩論』)。影だけでも、光だけでも成り立たない。これは人生にも通じます。まぶしい輝きの時だけでなく、悩みや試練といった影の時があってこそ、味わい深く彩られた生涯を築いていけるのです。  

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2018年07月03日

折り返した“1日目”

 365を2で割ると、答えは182余り1になります。元日から数えると、昨日が1年の真ん中の183日目。きょうは折り返した“1日目”となります。
 そう聞いて、過去を振り返り“もう半分終わった”と思うか。未来に目を向けて“まだ半分もある”と見るか。捉え方一つで、行動は大きく変わってくることでしょう。
 昭和女子大学大学院の古川真人教授は「本来、人間の心には全てを楽観的に捉えていく力が備わっています」と語っています。逆境を「意味があること」と考え、苦難を「自分のため」と受け止める。「楽観性は心身の健康と目標達成のための、最強かつ最高の心理資源」であると指摘しています。  

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2018年07月02日

2人の友情

 ドイツの作家ヘルマン・ヘッセが誕生したのは、141年前のきょうの事です。戦後、「ノーベル文学賞」を受賞した彼は、2度の世界大戦の中で、戦争に狂奔した時流に流されず、平和を叫ぶ言論闘争を貫きました。
 第1次世界大戦が勃発した直後、ヘッセは次々と反戦の声を上げ、新聞各紙から「裏切り者」「節操のない男」などと非難を浴びた。出版社は、彼の著書の出版停止を宣言。友人たちも次々と彼の元を離れ、苦境に立たされます。
 この時、彼を支えたのが、フランスの文豪ロマン・ロランででした。ヘッセに手紙を送り、「いっそう私たちは互いの結合を強めなければなりません」(みすず書房『ロマン・ロラン全集39』清水茂訳)と連帯を呼び掛けます。ヘッセも、その考えに賛同を示しました。時に意見を戦わせながらも、2人の友情は終生、変わらなかったのです。  

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2018年07月01日

「お墨付き」を与えることで

 松下電器産業(現・パナソニック)には、製品の出来を調べる「検査本部」がありました。ある時期、不良品の発生率が高まったため、創業者の松下幸之助氏が、検査本部の責任者に説明を求めました。
 それによると、2年前までは完成品をテストしていたが、生産体制を整えてからだと損害が大きくなってしまうなどの理由で、設計・試作の段階での検査に切り替えたそうです。これを聞いた氏は言う。“その方法が不良品を生む原因になっている”と。
 本来、各分野を担当する事業部が最後まで責任を持って「命がけ」で物づくりをしなければならない。しかし、途中で検査本部が「お墨付き」を与えることで油断が生じる。それが不良品発生の原因であると諭したのである(佐藤悌二郎著『図解 松下幸之助の行動学』東洋経済新報社)そうだ!!  

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2018年06月30日

ゴールテープ

 過去のオリンピックの映像を見ていて、ふと思いました。マラソン競技の優勝者はゴールテープを切るのに、100メートルや400メートルリレーなどの競技にはテープがありません。短距離走はレースの最終盤までもつれ、僅差で勝負がつくため、ゴールの瞬間の写真判定に、より正確を期すためらしいようです。
 さらに興味深い話を、陸上競技経験者は語ります。短距離選手はゴール地点ではなく、ゴールの少し先を見据えて疾走するという。ゴールそのものを目指すと、“あそこで終わりだ”と、ゴール寸前でわずかに速度が落ちてしまう。彼いわく「ゴールは通過地点。加速しながら駆け抜けるんです」と。へーそうなんだ。  

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2018年06月29日

どうすれば持続できるのか

 どうすれば持続できるのか。卓球の福原愛選手のメダル獲得や青山学院大学駅伝チームの箱根制覇の“陰の立役者”となったフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏は、皆が陥りがちな“ゼロイチ思考”を否定しています。ゼロイチ思考とは、物事をやらない(ゼロ)か、やる(イチ)かで分けるもの。例えば“1日10キロ走ると決めたら、その間は完璧に10キロ走らないと自分の努力を認めない”という考え方です。
 これだと、できなかった日が“失敗体験”になり、いつしか嫌になってしまう。反対に5キロでも3キロでも“続ける”ことを重視すれば、やる気は失われず、自信や達成感につながるという(『結果を出し続ける』光文社新書)そうですね!!  

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2018年06月28日

将棋に学ぶ“勝利の鉄則

 将棋は日本が誇る文化で、愛好者はたくさんいます。創価学会の第2代会長の戸田先生もまた、将棋を愛した一人でした。かつて池田先生は「師弟二人で将棋を指しながら勝負の哲学を語りあった」と述懐しつつ、将棋に学ぶ“勝利の鉄則”を後継の友に述べたことがあります。
 ①「攻めあいは、ひるんだら負け」。激戦の時こそ強気で攻め抜いていくこと。②「攻めるは守りなり」。攻撃こそ最大の防御である。そして③「終盤はスピード」。最後の最後で勝負を決するのはスピードである、と。納得!!  

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