2013年02月28日

脳の機能

 脳外科医の林成之氏によると、脳の中には、知識が散らばって配置されている。それが、しゃべり出すことによって頭の中でつながり、次々とアイデアが出てくる仕組みになっていると指摘しています。こうした脳の機能は、女性の方が男性より発達している場合が多いそうです。だが氏は、男性も負けずにおしゃべりすることを勧めています。「おしゃべりは、脳を鍛える」と。
 ただ、しゃべるにしても〝愚痴や文句を言った方がストレス発散になる〟という考えは誤りと語っています。それは自分だけでなく、周囲で聞いている人の脳も疲れさせ、「悪い影響しかない」と氏は戒めています(『脳に悪い7つの習慣』幻冬舎新書)  

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2013年02月27日

相手の話すことをよく聞くこと

 「俳優さんに最初に言うことは『相手の話すことをよく聞くこと』」。映画監督の黒澤明氏が言った言葉です。黒澤監督は、演技のリハーサルの際、「それが熟してきたかどうかの目安は、会話を聞いている側のリアクションにある」と考え、俳優が台詞を話す時よりも、むしろ黙って聞く時の表情を重視したそうです。「自分の喋るきっかけを待っている場合と、相手の話をよく聞いて話す場合では、はっきりリアクションの差が現われる」からです(『黒澤明の遺言』都築政昭著、実業之日本社)
 自分の主張や考えを伝えたい時は、自然と熱や力が入るものです。しかし、相手の話が長引くと、じれったくなって途中でやんわりと遮ったり、“次にこれを言おう”と、相手の話を上の空で聞き流したり……。そんな経験を思い出して、反省する人も少なくないのではないでしようか。  

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2013年02月26日

父さんからの手紙

 少女は父さんからの手紙を、全部覚えようとした。ナチス占領下のオランダ。ユダヤ人の父娘は、離れ離れで息を潜めて暮らしている。抵抗組織を通じ、手紙のやりとりが続きました。父からの手紙は、証拠を残さぬよう、読んだら焼き捨てる約束でした。だが、灰になったはずの手紙は奇跡的に保管され、一冊の本になった(『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』母袋夏生訳、岩波書店)
 雪が解け出す頃。うつむいて白い花を咲かせ、春を告げる待雪草に少女は目を奪われる。感動をそのまま綴ると、父はこう返した。「きみのいうとおりだ。とてもひかえめな花です。じっくり観賞すると、おどろくほど美しい。おくの深いところに黄金の心をもっている。待雪草のそういうところを、人間はお手本にできるね」と。
 冬の大地に咲く花は、神々しいほどに美しい。寒風を選んで命を燃やす姿に、勇気をもらい、やがて来る春の暖かさを思う。「黄金の心」とは、どんな時にも希望をつくり出す、しなやかさと強さの異名でしょうか。  

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2013年02月25日

ほめる力

 「『気が弱い』『空気が読めない』といった一般的な短所を長所に言い換えてください」。これは個人のほめる力を検定する試験で、出題された質問です。発案したのは西村貴好氏。氏は大阪で「日本ほめる達人協会」を設立しています。
 飲食店などの接客態度を調査してきた氏は、欠点のあら探しに偏っていたことを改め、ほめる所を探すことに力点を変えました。社内でほめ合う会社ほど、従業員の働く意欲が高まり、業績の向上につながるのを見てきた。最近では、子育て関連の団体からも講演の要請があるそうです。
 心にもない「ほめ言葉」、つまり「お世辞」は、相手に簡単に見抜かれます。「ほめる」ことは、相手の良い点を発見し、正しく評価することから始まります。それが〝自分を見てくれている〟という信頼になるのです。  

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2013年02月24日

手話

 音で聞く言語があるように、手話という「目で見る」言語があります。手話では、手の形や動きとともに、顔の表情や顎の動きも重要だそうです。例えば「食べる」。その意味を手で示した後に、顎を引き、眉を上げて相手の目を見れば、「食べる?」と疑問に。顎を軽く出して戻すと、命令の「食べなさい」。「食べない」時は、目をつぶって軽く首を横に振る(亀井伸孝著『手話の世界を訪ねよう』岩波ジュニア新書)  

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2013年02月23日

 「母」を語る人の胸は古今東西、常に熱いものです。国民作家の吉川英治もその一人です。文壇に吉川英治とその筆名が生まれて87年になります。吉川英治の若き日は苦労の連続でした。父の事業の失敗で高等小学校を中退。母も亡くしました。
 二十歳のころ、吉川英治はある人から「君は宗教をもってるか」と聞かれたそうです。「ありません」と答えると、目をむかれ素っ気ない態度をとられたと綴っています。さらに、吉川英治は言葉を続けました。「けれども、僕の胸にはいつも死んだお母さんが住んでいる」「お母さんさえあれば、僕は決して悪いことはできない。決して怠けられない。決して人をあざむけない」(『草思堂随筆』)
 吉川英治が、ありし日の母を一種の〝宗教性″にまで昇華させ、生きる上での明鏡として、自身を省みつつ努力を重ねた姿が目に浮かぶようです。  

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2013年02月22日

師匠を持つことは・・・

 優れた外科医を、よく「神の手を持つ」と表現します。だが、全国にその名を知られる脳動脈瘤治療の第一人者、脳神経外科医の上山博康氏は「『神の手』よりも『匠の手』『職人の手』を持ちたい」と語っています。職人なら弟子に伝えられる。選ばれた人だけの「神の手」では困るんです――と。
 上山氏は29歳の時、生涯の師と仰ぐ故・伊藤善太郎医師と出会いました。「患者の思いに応えるのが医者の仕事だ」。それが師の口癖でした。生き方にもそれを貫いた師であったそうです。
 「神の手」よりも「職人の手」――上山氏の言葉には、根本は師匠から学んだという謙虚さ、自負がにじんでいます。氏は、迷った時、いつも「伊藤先生ならどうしたかな」と考えてきたそうです。そうして「自らを鼓舞していたんでしょうね」と(『プロフェッショナル 仕事の流儀9』NHK出版)
 師匠を持つことは、〝羅針盤〟を得るということです。尽きない成長の人生を生きられるということなのです。  

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2013年02月21日

自らの環境

 秋田県の伝統工芸・樺(かんば)細工の第一人者である小柳金太郎氏は、材料の樺の木を、こう語っています。「厳しい気候の中で育ったものほどええのだスな。育った条件が悪いほど、樺の繊維が硬く、細かくてな、弾力もあるのだスね。表面の皮を削っていくとええ色つやが出てきまスわ」(野添憲治著『みちのく職人衆』)。困難な環境で育った木々ほど、極上の風合いを、かもし出すと小柳金太郎氏は語ります。
 人もまた厳しい境遇を嘆くだけでは、何も生まれません。自らの環境と、どう向き合い、それをバネとして飛躍していくか。自分らしく、たえず「よりよくなっていく」自身の戦いの中にこそ、極上の人生は紡ぎ出されていく事でしょう。  

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2013年02月20日

百年先

 百年先でも持ちこたえる羽子板を作る――伝統ある「押絵羽子板」を制作する西山鴻月氏の意気込みです。この道72年。しかし今も、満足のいかなかった部分に、最初に目が行くそうです。素人目には判別できないほどの些細な部分でも妥協を許しません。そこを改善して、次にどう生かすか。求道心に衰えはありません。
 良いものを作るために技術を磨く。それは当然ですが、さらに大切なのは「人間性」を磨くことだと西山氏は語ります。それは作品に“作り手自身”が映し出されるからです、と。西山氏は若かりしころ、父親から「いい人間になりなよ」と言われたそうです。その真意を理解するのに十数年かかった(鮫島敦著『職人を生きる』岩波ジュニア新書)  

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2013年02月19日

縄文遺跡

 国内で最も多く縄文遺跡がみられる地域は、北海道と北東北3県だそうです。この「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」が今、世界遺産の候補として注目されています。この縄文の土器や土偶の芸術性は、欧米には見られない独特なものなのだそうです。
 土器は「家族だんらんの食事の象徴」といわれています。厳しい生活環境の中を生きた縄文の人々に独り占めなどありえず、皆で分け合い、炉の火を囲んで食べたのでしょう。守り合い、助け合う家族のぬくもりが、土器から伝わってくるようです。
 北海道・洞爺湖町の入江貝塚で発掘された4千年前の人骨は、病のために手足が細かったそうです。調査によると、手厚い介護を受けて寿命を延ばしたことが推定できると発表されていました。一つの土器、一つの遺跡から、悠久の時を超えて、懸命に生きようとした人間のドラマが読み取れます。  

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2013年02月18日

伝統とは、創立の精神を受け継ぎ発展させること

 受験シーズン真っ只中ですね。受験生を抱えるご家庭も多い事でしょう。受験生、その家庭への配慮はもちろん皆で励ましのエールを送りたいものです。
 東京・八王子にある創価大学卒業生が創価大学を受験した当時の話です。彼は初めて一人で上京し受験しました。募る不安の中で相談に乗ってくれたのは同郷の二つ上の先輩だったそうです。試験前日にはアパートに泊めてくれました。そして、受験当日は、先輩手作りの弁当まで持たせてくれたそうです。
 後日、それを知った母親がお礼を言う機会がありました。その際、母親は彼に尋ねたそうです。「なぜ、そこまでしてくださったのですか?」。困った様子で一言。「僕はただ、僕の先輩にしてもらったことをしたまでです……」と。
 “先輩は伸びゆく後輩を大切に”。創大創立者の池田名誉会長の指針です。そして誰よりも、その範を示しているのが、創立者自身なのです。時には親代わりとなって、生活面に気を配り、時には就職先を心配し、学生の進路に心を砕く。卒業生の輝く勝利を祈り続けています。さらに退寮する学生に、“皆、体を大事にして、偉大な指導者に”と伝言を贈っています。
 ある識者が語っていました。「創大には、学生のために奔走する創立者がいて、その心に応えようとする学生がいる。その絆が年々、太くなっている」。伝統とは、創立の精神を受け継ぎ発展させること。それこそ報恩の道である。  

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2013年02月17日

自由競争

 経済では、独占や談合を排した自由競争が活力を生むといわれています。一面は確かですが、「優勝劣敗の原理」の行き着くところは、一人の勝者と多くの敗者が存在する荒涼たる社会です。挑戦者を最大に讃え、励ましてこそ、真に「活力ある社会」となると私は思います。  

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2013年02月16日

複雑な連携プレー

 そもそも人の「声」は、声帯だけで出すものではないそうです。肺、気管、喉頭、咽頭、鼻、顎、口(歯、舌、唇など)が、本来の役割を離れて働き、複雑な連携プレーの果てに生み出される“奇跡の音”なのです。
 「こんにちは、お元気ですか」と言うだけでも、100を超す筋肉が無意識のうちに協調し、心の思いを外に開放してくれているのだ(アン・カープ著、梶山あゆみ訳『「声」の秘密』草思社)
 口下手でもいい。「言葉は下手でも行動は機敏でありたい」と論語にもあります。  

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2013年02月15日

演じること

 「親孝行とはプレイ(演技)である」。親子だからこそ「誰よりも気を遣い、誰よりもサービス精神を持ち、誰よりも接待感覚を忘れてはならない」と、みうらじゅん氏は語っています。行動してこそ心は育つ。氏は、そう考えるのだ(『親孝行プレイ』角川文庫) これを偽善というなかれ。哲学者のハンナ・アレントも“演じること”の大切さを指摘しています。人はそれぞれ多様な社会的役割を担っています。人生という舞台の上で、その“配役”をしっかり演じ抜くことは、「人間」として欠かせないのです。  

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2013年02月14日

人間

 いつも新しく、いつも変化している。なのに変わらないものは何?――それは人間!です。約60兆の細胞からなる人間。その一つ一つの細胞は、絶えず新しい細胞に入れ替わっています。1年前の自分と今の自分をつくっている細胞は全く別物なのです。しかし自分に変わりないのが、生命の不思議です。
 人体を構成する分子が、絶妙なバランスを取りながら、高速で入れ替わっていることに着目した生物学者の福岡伸一氏は、「この流れ自体が『生きている』ということ」と、新たな生命観を打ち出しました(『生物と無生物のあいだ』)。生きていることは、「絶えず新しくなっていくこと」でもあります。だが、物事に慣れて、新鮮さを失うのも人間だ。慣れることで、日常生活が円滑に送れるのも確かですが、慣れが惰性に陥れば、大切なことを見失いがちとなるのも人間です。  

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2013年02月13日

現場の人

 明治維新の大教育者・吉田松陰。彼は思想家であると同時に“現場の人”でした。人と会い、松陰は深く観察して見聞を広げよと、「飛耳長目」の大切さを弟子に説いた。自らも、東北から九州まで歩き、徹底して人と会った。「民衆しかない」と“草莽崛起(民衆決起)”を訴え、日本変革の礎となったのです。  

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2013年02月12日

高齢になると『キョウイク』と『キョウヨウ』が大事

 関西の、とある高齢者の集まりで、盛り上がった話です。――「高齢になると『キョウイク』と『キョウヨウ』が大事や」と一人。「そや、『教育』と『教養』は、いくつになっても大事や、頭働かせたら、老化防止になるとテレビで言ってた」と他の人。すると「いや、それも大事やけど、僕が言ってるのは別の『キョウイク』と『キョウヨウ』や」。
 「別のって、なんやねん?」「『今日行くところがある』『今日用(用事)がある』ことが、大事ってことや」。集会所は大爆笑。そして、皆、うなずいた。その人は、趣味のハーモニカで、障がい者施設などを毎日のように回り、「キョウイク」と「キョウヨウ」で充実の日々だという>  

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2013年02月11日

生誕113周年

 建国記念日のきょう11日は、厚田で育った創価学会・戸田第2代会長の生誕113周年でもあります。戸田会長は、ニシンが好物でした。よく青年に振る舞いながら、「この味の中に、少年時代の夢をはぐくんでくれた私の故郷がある」と語ったそうです。
 かつて、ニシン漁が不振だった時のこと。戸田会長は、村民と打開策を討議しあい、生活苦にあえぐ人の役に立てばと、心尽くしの援助をしました。
 故郷を愛し、故郷に尽くした戸田会長。その姿を目に焼き付けた弟子の池田名誉会長もまた、師の故郷を「私の大恩の地であり、心の故郷である」とし、地域の発展に貢献してきた。その言葉を「北海道に生まれ育った者として、率直にうれしい」と識者も称えています(苫小牧民報・宮本知治社長)。  

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2013年02月10日

良いものを作るには、皆が良いものを作れるように

 ある国にトウモロコシ作りの名人がいました。名人に"どうして良い作物を作れるのか。" 秘密を探っていくと、彼が、自分の農場でとれた良質の種を惜しみなく隣近所に与えていたことが分かりました。
 なぜ? 名人の彼は明快に語りました。「トウモロコシの花粉は風によって、あちこちの畑に飛ばされる。ゆえに近隣の人が品質の悪いものを作れば、受粉によって自分のトウモロコシの品質も下がる。良いものを作るには、皆が良いものを作れるように手伝わなければならない」と。  

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2013年02月09日

雪道での歩き方

 ニュースを見ていると北国の人たちは雪の中でも軽やかに歩いているのに、東京に雪が降ったときには転倒する人とか、恐る恐る一歩一歩、歩く姿が報道されていました。
 雪道を歩くにはコツがいるそうです。曰く、「歩幅は小さく。かかとから着地せず、足の裏全体に体重を掛ける。両手を自由にして、両手いっぱいの荷物等は避ける。圧雪や薄い氷の膜によってできた凍結路面、鉄板やタイルの上など、滑りやすい場所に目を配る。」と解説してありました。
 雪道での歩き方は、さながら、難事に取り組むコツと同じではないかと、ある哲学者が述べていました。小股でこつこつと、上体を揺さぶらず、脇目をふらず、休まず歩く――なるほど、地道に、謙虚に、たゆまずに、困難を乗り越えゆく人の姿に似ているようです。  

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