2014年01月31日

きょうの努力

 大相撲初場所は白鵬の優勝でした。昭和の良き時代。大一番が近づく夕暮れ時、銭湯から客が消え、電気店の店先のブラウン管テレビに人だかりができたという。昭和の名横綱・大鵬は、高度経済成長時代を象徴する国民的ヒーローでした。
当時、評論家から「大鵬の相撲は型なしだ」と批判されていました。基本の構えをもたない彼の相撲を、“横綱らしくない小さな相撲”とくさしたのだ。だが、師匠の二所ノ関親方は「相手次第でどんな相撲でも取れる」「お前には自然体という立派な型があるじゃないか」と励ました(『巨人、大鵬、卵焼き』日本経済新聞社)
自然体は、自由気ままとは違う。大鵬が、語った言葉の中に「自然体」の意味を探るヒントがあります。「『押し込む力』を磨き上げることです。前に出る。押す。その力と勢いが増せば、相手が見えてくる。そのちょっとした余裕の中で、技は決まるんです」と。瞬間で勝負が決まる土俵の上で、「余裕」「自然体」であるために、どれほどの鍛錬があったか。基本を徹底的に磨いた上につかんだ自信のなせるわざに違いない。
伝説の鳥「大鵬」は、ひと飛び9万里を行くという。だが、大空を自在に翔る王者にも、羽を必死に動かした鍛えの時代があったはずだ。私もきょうの努力を怠るまいと、誓いました。  

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2014年01月30日

ローカリスト

東日本大震災の直後、「6枚の壁新聞」を発行し、世界に勇気を与えた「石巻日日新聞」、近江弘一社長の話です。
輪転機が水没し、99年の歴史を刻む新聞発行の継続が危ぶまれた。町は、がれきで動くこともままならない。何度も押し寄せる津波。「危ない」「逃げろ」。あちこちから叫び声があがる。夜が訪れた。真っ暗な闇のなか、心の中に進むべき「道」が見えた。「明けない夜はない。私はジャーナリストではなく、ローカリストだ」。「ローカリスト」とは、自分の住む地域を愛し、地域に貢献する人のことである。記者たちも同じ決意だった。「石巻のために出来ることをしよう」と。
一部水没を免れた輪転機から、新聞用紙を引きずり出し、手書きで壁新聞を作る。手分けをして避難所に張り出した。「地域(ローカル)」への思いが、「世界(グローバル)」へ広がる力となり、共感の輪は地球規模で広がった。近江社長は語る。「私たち石巻日日新聞の『使命』は、自分が住むこの地域の人たちと共に生き、歩むこと」と。  

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2014年01月29日

寓話

アルゼンチンの人権活動家でノーベル平和賞を受賞したエスキベル博士が、かつて創価大学で講演し、次の寓話を紹介しました。
ある男が「知恵」が得られるという「賢者の石」を求めて旅した。が、見つからない。途方に暮れていると、一人の子どもに出会いました。子どもは男の話を聞くと、自分の胸を指差し、こう答えたそうです。「知恵はここにあるんだよ」と。知恵は外にあるのではなく、自分の内に見つけるものとの教えです。
  

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2014年01月28日

陰の労苦

光があって影が生じます。それが一般的かもしれないが、仏法では「陰徳あれば陽報あり」と説いています。陰徳なくして陽報は、ありえないのです。
灯台の照射灯。「安心を届けたい」と、光源を磨き続けた灯台守の“陰の労苦”があってこそ、大海原を行く船舶は守られてきたのです。
  

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2014年01月27日

励ましの大切さ

「美」「和」「愛」……。大きな紙に描かれた、見事な書の数々。描いたのは、長崎県の盲養護老人ホームで暮らす方々です。同ホームを創設した、書道家の出口喜男さんの話。
老い、精神的苦痛、失明……。かつてホームの入所者は、二重苦、三重苦の中で笑顔を忘れ、何をするにも消極的だった。だが、出口さんには確信がありました。「“あなたにしか表現できない字がある”“かけがえのない存在ですよ”との声が心に届けば、絶対に希望が目覚める」。勧めるうちに、一人また一人、筆を手に取り、書の醍醐味を楽しみ始めたのです。出口さんは励ましの大切さを、あらためて学んだと語っています。  

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2014年01月26日

「基礎」を作る作業

 山形県天童市は、「将棋駒」の産地として有名です。将棋駒の中でも最高級とされる「盛り上げ駒」には、文字通り、漆を重ねて文字を盛り上げる、高度な職人技が求められます。駒作りで一番重要なことを聞くと、「下地作りをおろそかにしないこと」とだそうです。
漆は、下地に少しでも狂いがあると、ひずみが出てしまい、せっかく盛り上げても、すぐに剥がれてしまうのだという。「下地は見えないけれど、手抜きをすれば、すぐに分かってしまいます」。何ごとも「基礎」を作る作業が最も難しく、根気がいるのです。  

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2014年01月25日

意図が正しく“伝わる”言葉

 日本語学者の金田一秀穂氏が、講演会で「正しいのはどちらでしょう?」と質問しました。「アボガド」と「アボカド」。「T字路」と「丁字路」。「シュミレーション」と「シミュレーション」。正解はすべて後者で、全問正解は会場の1割にも満たなかった。9割以上の人が間違った単語を覚えていたことになる。驚きと笑いの中、金田一氏はこう言って安心させた。「大切なのは“正確な”言葉よりも、意図が正しく“伝わる”言葉です」と。  

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2014年01月24日

今こそ絶好のチャンス!

「危機とチャンスは、常に一緒に存在し、私たちは、この二つを同時に迎えています。今こそ絶好のチャンスなのです」。創価学会の池田SGI会長との対談で、歴史学者ハーディング博士は、こう述べています。暴力の吹き荒れる時代にあっても、差別のない世界を実現する夢をあきらめなかった、公民権運動の指導者キング博士。その不屈の信念について言及した際の言葉です。
危機とチャンス。表裏とも言える二つの局面をチャンスへと開いていくものは、どんな時も希望を捨てず、不屈の信念で戦う人間力だ。今こそ絶好のチャンス! そう決めて苦難など、ねじ伏せて進もう。  

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2014年01月23日

キーワード

キーワードは「大局観」。プロ棋士の第一人者である羽生善治氏は言っています。「『ここは攻めるべきか』『守るべきか』『長い勝負にした方が得か』などの方針は、『大局観』から生まれる。複雑な状況で判断を下す時は、この『大局観』で無駄な『読み』を省略でき、正確性が高まり思考が速くなる」(『大局観』角川書店)
将棋の世界でいう「大局観」は、私たちの行動でいえば「人生観」「世界観」に通じるでしょう。  

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2014年01月22日

左右非対称

 私たちが飲む缶コーヒーや缶ジュース。飲み口をよく見ると、わずかですが左右非対称になっています。これは缶を開ける際に、力を一点に集中させることによって、少しの力でスムーズに開くようにする工夫だそうです。  

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2014年01月21日

人に工程を合わせた

知的障がいのある人が全従業員の約7割を占めるチョーク製造会社があります(坂本光司著『日本でいちばん大切にしたい会社』あさ出版)
この会社は生産ラインに工夫を施しました。はかりの目盛りが読めない人のために、必要な分量分の重りをつくりました。「青い容器の材料は、青い重りで量って混ぜる」等と教えれば間違えることはない。機械の運転の際、砂時計をつくって「スイッチを入れたら砂時計をひっくり返し、砂がなくなったら止める」のも、その一つです。工程に人を合わせるのではなく、人に工程を合わせたのです。  

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2014年01月20日

白川郷

今、世界遺産の岐阜・白川郷集落では、茅葺きの屋根に、しんしんと雪が降り積もり、幻想的な景観を見せています。300年以上も保たれてきた合掌造りは、数十年に一度の屋根の葺き替えが必要で、一棟で200人がかりの労作業になることもあります。それだけに住民の結束は強く、祭りなどの旧習も維持されているのです。  

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2014年01月19日

 城の多くは個性的な別名を持っています。兵庫の姫路城は優美な「白鷺(しらさぎ)城」。隣県の岡山城は「烏城」と親しまれ、剛健な黒さが強調されています。白と黒を併せ持つのが、島根の松江城。天守閣の美観から「千鳥城」とも言われています。古来、築城には人柱の悲しい伝説がつきまとっています。松江城にも、そうした話があり、作家・小泉八雲が書き残しています。
その一方、松江城の天守には、他の城には例のない「寄木柱」という強固な柱が百本以上、現存しています。これは、松の一本柱の周囲を板で寄せ合わせて囲み、かすがいで留め、金輪で締めて太い柱にしたもの。通常の柱より強度が優れる仕組みだそうです。  

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2014年01月18日

座標軸

 オーストラリアの一部住民が話す言語には、「前後左右」にあたる単語がありません。自分を中心に位置関係を表す習慣 がなく、あるのは「東西南北」という座標軸だけなのです。
例えば、「机の左に」は、北向きに座る人なら「机の西に」、南向きに座る人なら「机の東に」という言い方になそうです。不便と思いますが、現地の人々にはこの表現が自然であり、そういう文化の中に生きているのです。  

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2014年01月17日

おむすびの日

母が娘に語りました。「おむすびが、どうしておいしいのだか、知っていますか。あれはね、人間の指で握りしめて作るからですよ」。これは太宰治の『斜陽』の一シーンです。
きょう1月17日は「おむすびの日」です。19年前の阪神・淡路大震災では、炊き出しボランティアのおむすびに、多くの被災者が救われ、励まされました。この善意の心を留めようと、記念日になったのです。  

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2014年01月16日

自分の心を磨くしかないのだ

 友人と散策していたミケランジェロが、草原に大理石を見つけて叫びました。”この中に女神が生け捕りにされている!”。友人は呆気に取られただろう。ミケランジェロはその後、アトリエで丹念に鑿を振るい、見事な女神の像に刻み上げたそうです。
これは、下村湖人の名作『次郎物語』に出てくる。主人公の少年・本田次郎に、彼の慕う朝倉先生が語った逸話です。この話を通して、周囲と衝突しがちな本田少年を諭した。――人間の本心はみな美しい。例外はない。ミケランジェロが石の中に女神を見たように、相手の外見にとらわれず、心の美しさを見いだせるか。それには自分の心を磨くしかないのだ、と。  

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2014年01月15日

ドッグイヤー

 今年も既に15日となり、残り350日となりました。「ドッグイヤー」という言葉をご存知ですか? 犬は人の7倍の速さで成長することから、1年が7年分の速さで進むような、現代社会の変化の激しさを例えたものです。
 この「変化」について「二つの、似て非なる側面」があると、東京大学社会科学研究所の玄田有史教授は語っています(『希望のつくり方』岩波新書)。それは「変わる」変化と、「変える」変化。前者が、変化を待つ姿勢なのに対して、後者は、自らの行動を通して変化を起こそうとする説です。
 今、多くの人が「変化」を期待しています。だが、「変わる」変化を求めがちになっていないか、と玄田教授は指摘しています。  

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2014年01月14日

若い者

 どの時代にもある、「最近の若い者は……」という年長世代からの批判。当世の若者も「競争意識にかける」「厳しさが足りない」など、とかく、ひ弱さを指摘されがちです。
 アテネ五輪で卓球女子の日本代表を率いた、西村卓二氏は語っています。氏が20歳前後の世代を指導するなかで、確信したこと。それは、選手の成長をあきらめてはいけない、ということでした。「『こいつはここまで』とこちらが思ったら、もう何をしても選手はそれ以上伸びてはくれません。むしろダメになっていきます」(『指導者バカ』日本経済新聞出版社)
 中国最大の青年団体・全青連(中華全国青年連合会)でリーダーを務めた、中華文化促進会の高占祥主席は、青年に接する際の心がけとして「信任」をあげています。信じ抜いてくれる先輩がいてこそ、青年は、どこまでも力を発揮できる、と。  

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2014年01月13日

ボイストレーニング

 接客や営業など、対人ビジネスの現場では、ボイストレーニングが盛んです。なぜか? 声の出し方によって相手に与える印象が変わってくるからです。声は、顔や服装、体格といった外見とともに、相手の心証を左右する重要な要素。声一つで、相手に嫌な思いをさせることもあれば、希望や癒やしを送ることもできるからです。  

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2014年01月12日

感謝

 本年はリンカーンの「ゲティスバーグ演説」から151年。「人民の、人民による、人民のための政治を」の一節が有名ですが、その前に述べたのは建国の功労者への感謝であった事はあまり知られていません。「全力を尽して身命を捧げた、偉大な主義に対して、彼らの後をうけ継いで、われわれが一層の献身を決意する」と述べています。(高木八尺・斎藤光訳『リンカーン演説集』岩波文庫)  

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