2014年01月11日
自然とうなずくようになる
作詞家の阿久悠さんの文章は、自筆で、縦書きが多かったという事です。阿久悠さんが縦書きにこだわったのには訳がありました。届けた相手が文面を読む。その時、横書きでは否定するかのように首を左右に振ってしまうが、縦書きなら自然とうなずくようになる。それが、理由だったらしい。
星の数ほどヒット曲を世に送った指先には、天賦の才能だけでなく、人と人との”心の共鳴”を何よりも大切にする思いが宿っていました。だからこそ、多彩かつ複雑な人間模様を、あれほどに味わい深く、聴き手の心に届けることができたのでしょう。
星の数ほどヒット曲を世に送った指先には、天賦の才能だけでなく、人と人との”心の共鳴”を何よりも大切にする思いが宿っていました。だからこそ、多彩かつ複雑な人間模様を、あれほどに味わい深く、聴き手の心に届けることができたのでしょう。
2014年01月10日
人生は早い
劇作家・倉田百三の戯曲に、こんな一節があります。「この世は無常迅速というてある。その無常の感じは若くてもわかるが、迅速の感じは老年にならぬとわからぬらしい」(『出家とその弟子』角川文庫)
無常とは、言い換えれば“変化”のこと。その意味は、若い人でも、頭では理解できるかもしれません。だが、その“変化の速さ”は、ある程度の年齢にならないと実感できないというのです。
確かに、子どものころの時間は、比較的ゆったり過ぎていました。それが年配になるにつれ、年月が足早に過ぎ去るように感じます。これは、多くの人に共通する感覚でしょう。人生は早い。だからこそ大切に生きたいものです。
無常とは、言い換えれば“変化”のこと。その意味は、若い人でも、頭では理解できるかもしれません。だが、その“変化の速さ”は、ある程度の年齢にならないと実感できないというのです。
確かに、子どものころの時間は、比較的ゆったり過ぎていました。それが年配になるにつれ、年月が足早に過ぎ去るように感じます。これは、多くの人に共通する感覚でしょう。人生は早い。だからこそ大切に生きたいものです。
2014年01月09日
2014年01月08日
万の力
創価学会の名誉会長が、広布後継を誓う未来部の友に贈った言葉です。「負けるな 断じて 前に そして前に」「今日 負けたら 明日は勝て この連続の戦いが 勝者の心だ」と。
「逆境ほど人を育てるものはない」(英国の名宰相ディズレーリ)と言われていますが、人はともすると、挫折を味わった時、もうダメだと自信をなくし、次への大事な“一歩”が踏み出せなくなるものです。そんな時“万の力”と書く“励まし”こそが、背中を押してくれる力となるのです。
「逆境ほど人を育てるものはない」(英国の名宰相ディズレーリ)と言われていますが、人はともすると、挫折を味わった時、もうダメだと自信をなくし、次への大事な“一歩”が踏み出せなくなるものです。そんな時“万の力”と書く“励まし”こそが、背中を押してくれる力となるのです。
2014年01月07日
ゴール
新年も、はや1週間です。日々の挑戦目標を立て、“今年こそは!”と挑んでいる人も多い事でしょう。創価学会の池田名誉会長は語っています。「『三日』坊主も、『十回』やれば、『一カ月』やったことになる。一日でも二日でも、やった分だけ、自分が得をする」と(『希望対話』)。何度も決意を新たにし、前に進むことが大切です。人間が成長し、勝利しゆくためには、目標を掲げることが不可欠です。
PHP総合研究所の江口克彦氏は、次代に求められる人材の条件として、「目標追求型」を挙げています。豊かな生活に満足し、目標を見失ってしまうと、挑戦する気概を失い、虚栄に走ってしまう。それは人間を駄目にする、と。 では、どんな目標を立てるべきか。決して重荷にならず、挑戦への意欲がわき、日々の達成感が得られるものを掲げてみてはどうか。勝利から逆算し、そうした適切な目標を決めることができれば、ゴールはぐっと近づいてくるのです。
PHP総合研究所の江口克彦氏は、次代に求められる人材の条件として、「目標追求型」を挙げています。豊かな生活に満足し、目標を見失ってしまうと、挑戦する気概を失い、虚栄に走ってしまう。それは人間を駄目にする、と。 では、どんな目標を立てるべきか。決して重荷にならず、挑戦への意欲がわき、日々の達成感が得られるものを掲げてみてはどうか。勝利から逆算し、そうした適切な目標を決めることができれば、ゴールはぐっと近づいてくるのです。
2014年01月06日
未来への希望
1611年12月、マグニチュード8・1の地震が起き、北海道から三重県までが被害を被りました。この地震で岩手県の田老と大船渡では津波が20メートルに達したと推定されています。ところが、宮城県で発見された古文書から、この時、津波に襲われた地域で、数年後には新田の開発が進んでいた、ということが分かりました。史料からうかがえる、民衆の不屈の建設の歴史――それは、今、被災地の人々にとって、未来への希望となる事でしょう。
2014年01月05日
世界を変える力の源泉
イタリアの詩人ダンテの生誕は1265年。今年は749周年にあたります。混迷の中世後期を生きたダンテが、光明を見いだしたのは「女性」の存在でした。
ダンテ研究者の矢内原忠雄氏は語っています。「ダンテほど深く女性の価値を認識した人はあまり多くありません」(『ダンテ神曲講義』みすず書房)と。例えば『神曲』地獄篇の第4歌。ここでは古代ローマ建国の歴史が描かれており、建国に功労のあった男性と共に、その母や妻や娘の名前が明記され、平等に名誉が与えられています。
また『神曲』はラテン語ではなく、当時の一般女性が読めるように、日常の話し言葉であるイタリア語(トスカナ語)で書かれました。さらに『神曲』の執筆自体が、一人の女性への敬慕に導かれていたのです。信強く心清き女性こそが、世界を変える力の源泉であることを、ダンテは確信していたのでしょう。
ダンテ研究者の矢内原忠雄氏は語っています。「ダンテほど深く女性の価値を認識した人はあまり多くありません」(『ダンテ神曲講義』みすず書房)と。例えば『神曲』地獄篇の第4歌。ここでは古代ローマ建国の歴史が描かれており、建国に功労のあった男性と共に、その母や妻や娘の名前が明記され、平等に名誉が与えられています。
また『神曲』はラテン語ではなく、当時の一般女性が読めるように、日常の話し言葉であるイタリア語(トスカナ語)で書かれました。さらに『神曲』の執筆自体が、一人の女性への敬慕に導かれていたのです。信強く心清き女性こそが、世界を変える力の源泉であることを、ダンテは確信していたのでしょう。
2014年01月04日
我こそはローマ人なり!
「ローマ帝国」に関心が向いているそうです。なぜか? 現代世界へのヒントを得ようとの意図からです。「ローマ帝国」は紀元前8世紀に始まり、その後、東西に分裂しつつも、西暦15世紀まで続きました。なぜ、これほど存続し得たのか。その秘密は、卓越した〝システム″にあったといわれています。
草創の活力を、いかにたもち抜くか。規律や号令だけで持続させることはできない、とローマ人たちは考えました。そこで彼らは試行錯誤を重ねながら、独自の政治的・社会的システムを作り上げたのです。
その特徴は「開放性」にあります。これは、古代世界にあって、これは注目すべきものでした。一例を挙げると、平民であっても、元老院議員、執政官という要職に就くことができました。他民族にも、ローマの市民権を広く与えました。そうした柔軟なシステムが、ローマ人を成功させる要因になったのです。
この開放性を支えたものは、強い帰属意識です。「我こそはローマ人なり!」との誉れと絆があったればこそ、一人ひとりの〝内発の力″は大いにはぐくまれ、活躍の舞台は時空を超えて広がったのです。
草創の活力を、いかにたもち抜くか。規律や号令だけで持続させることはできない、とローマ人たちは考えました。そこで彼らは試行錯誤を重ねながら、独自の政治的・社会的システムを作り上げたのです。
その特徴は「開放性」にあります。これは、古代世界にあって、これは注目すべきものでした。一例を挙げると、平民であっても、元老院議員、執政官という要職に就くことができました。他民族にも、ローマの市民権を広く与えました。そうした柔軟なシステムが、ローマ人を成功させる要因になったのです。
この開放性を支えたものは、強い帰属意識です。「我こそはローマ人なり!」との誉れと絆があったればこそ、一人ひとりの〝内発の力″は大いにはぐくまれ、活躍の舞台は時空を超えて広がったのです。
2014年01月03日
人には二つの顔があります
「善悪可否を考え、たがいに取引して物を融通しあい、ともに利益を求めるのが、商の本義である」(『虹を見ていた』津本陽著、NHK出版)。これは明治の実業家・渋沢栄一の言葉ですが、これは経済活動の基本理念を示しています。善悪をわきまえ、物を融通し、ともに利益を求めるという彼の信条には、人間の温かみを感じます。
人には二つの顔があります。他者の幸福を考えられる顔と、利己に走る顔。自分中心のわがままな顔をしている時、心はエゴイズムの闇に包まれているのです。エゴをどう超克するか。そこに諸課題を解く鍵があるのです。
人には二つの顔があります。他者の幸福を考えられる顔と、利己に走る顔。自分中心のわがままな顔をしている時、心はエゴイズムの闇に包まれているのです。エゴをどう超克するか。そこに諸課題を解く鍵があるのです。
2014年01月02日
新年はチャンスだ
詩人・高村光太郎は「岩手山の肩」という詩に力強く歌っています。「岩手山があるかぎり、南部人種は腐れない。新年はチャンスだ。あの山のやうに君らはも一度天地に立て」。偉大な人生を創るには、心に仰ぎ見る泰然たる山が必要です。
2014年01月01日
利他の行動
最新の脳科学の研究では、恋愛などより、「利他の行動」から得る快感の方がずっと大きいことが分かりつつあり、その快感は、他者の評価の有無によっても変わらないとする見方があります(『脳科学からみた「祈り」』中野信子著、潮出版社)
米国の大経済学者・ガルブレイス博士は、創価学会の池田名誉会長との対談で、成長への道を見失った日本人にメッセージを贈りました。「この空白を『人生で真に達成する価値のあること』で満たすことが、次のステップであると自覚しなくてはいけない」「日本こそ、それができる国です」と。
米国の大経済学者・ガルブレイス博士は、創価学会の池田名誉会長との対談で、成長への道を見失った日本人にメッセージを贈りました。「この空白を『人生で真に達成する価値のあること』で満たすことが、次のステップであると自覚しなくてはいけない」「日本こそ、それができる国です」と。