2014年01月05日
世界を変える力の源泉
イタリアの詩人ダンテの生誕は1265年。今年は749周年にあたります。混迷の中世後期を生きたダンテが、光明を見いだしたのは「女性」の存在でした。
ダンテ研究者の矢内原忠雄氏は語っています。「ダンテほど深く女性の価値を認識した人はあまり多くありません」(『ダンテ神曲講義』みすず書房)と。例えば『神曲』地獄篇の第4歌。ここでは古代ローマ建国の歴史が描かれており、建国に功労のあった男性と共に、その母や妻や娘の名前が明記され、平等に名誉が与えられています。
また『神曲』はラテン語ではなく、当時の一般女性が読めるように、日常の話し言葉であるイタリア語(トスカナ語)で書かれました。さらに『神曲』の執筆自体が、一人の女性への敬慕に導かれていたのです。信強く心清き女性こそが、世界を変える力の源泉であることを、ダンテは確信していたのでしょう。
ダンテ研究者の矢内原忠雄氏は語っています。「ダンテほど深く女性の価値を認識した人はあまり多くありません」(『ダンテ神曲講義』みすず書房)と。例えば『神曲』地獄篇の第4歌。ここでは古代ローマ建国の歴史が描かれており、建国に功労のあった男性と共に、その母や妻や娘の名前が明記され、平等に名誉が与えられています。
また『神曲』はラテン語ではなく、当時の一般女性が読めるように、日常の話し言葉であるイタリア語(トスカナ語)で書かれました。さらに『神曲』の執筆自体が、一人の女性への敬慕に導かれていたのです。信強く心清き女性こそが、世界を変える力の源泉であることを、ダンテは確信していたのでしょう。
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