2015年03月31日

前へ歩き始めましょう

 春は、出会いと別れの季節ですね。それぞれの新たな一歩が始まります。
 咲き誇る桜に、散る桜。春の夜空には北斗七星や、しし座のレグルスが輝いています。寒さも和らいだこの季節、空を見上げる機会があるでしょうか。空を見つめることは、心を見つめることにつながります。支えてくれ、見守ってくれた全ての人たちに感謝し、前へ歩き始めましょう。  

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2015年03月30日

変わらないためには、変わり続けなければならない

 「変わらないためには、変わり続けなければならない」。ふと目に飛び込んだ言葉が、心にかかって離れません。調べると、有名外食チェーンの経営者の言葉だと判りました。
 客の舌の感覚は、食生活の変化等に伴って、年々歳々、変わっていく。「おいしい」と変わらぬ評価を得るためには、客に合わせて、少しずつ味を変えていかなければならない。そこから生み出された経営哲学です。”翻訳”すれば、「大切な価値を守るためには、成長し続けなければならない」というような意味になるのでしょう。  

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2015年03月29日

夢を持つこと

 夢を持つことは、努力のエンジンになります。その夢が自分だけのものでなく、誰かと共有できるのなら、人生はもっと豊かになる事でしょう。
 自動車整備工場を営む壮年の話です。事務室には1枚の絵が掲げてあります。壮年が小学生のころ、夏休みの宿題で描いたものだそうです。「将来の夢」と題する絵の中で、彼は父と汗を流して自動車を修理していました。
 描いた当時、父は経営に行き詰まっていました。しかし、絵を見て“息子の夢をかなえてやりたい!”と奮起したそうです。夢は息子1人でなく、父子2人のものになりました。やがて父は危機を脱する事ができました。発展させた工場を彼に譲り、今も共に働いているそうです。  

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2015年03月28日

旅を満喫

 海外旅行をした婦人の話です。若くして、網膜剝離で全盲となった彼女。景色は見えなくても旅を満喫できた、とうれしそうです。訪れたのはカナダ。行きの飛行機の中、険しいロッキー山脈を越えている自分の姿を頭に浮かべるだけで、楽しかった。降り立った瞬間、今度は、澄んだ空気が体を包み込んでいく感覚を味わえた。次は、イギリスやインドへ行くのが目標という。目が見える私はそれだけで幸福なのですね。  

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2015年03月27日

失敗を飛躍のチャンスに

 卒業シーズンが終わり、入学の季節がやってきます。入学祝いを選ぶのに頭を悩ます人もいることでしょう。最近はアイデア商品も豊富ですが、定番はやはり文房具ですね。万年筆を贈られ、大人になった気分に浸った過ぎし日を思い出す人もあることでしょう。
 万年筆は、細い管を液体に浸すと、重力にかかわらず管に浸透していく「毛細管現象」という原理を応用したペンです。開発したのは、ルイス・エドソン・ウォーターマンという人です。ニューヨークの保険外交員だった彼は、大口契約を交わす際、ペンがインク漏れして契約を取り損ねました。この苦い経験から、「インク漏れしないペンを作ろう」と、制作に取り組んだそうです。失敗を飛躍のチャンスに変えた好例といえましょう。  

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2015年03月26日

達成感

 ある幼稚園の卒園式の出来事です。名前を呼ばれた園児一人一人が修了証書を受け取り、幼稚園で楽しかったことを元気に発表しました。「縄跳びで後ろ交差跳びができたことです」「発表会の劇で○○役をやったことです」「マラソン大会で1番になったことです」・・・
 発言を聞き、あらためて気づいた。「楽しい」ということは、「私はできた!」という達成感だ、と。自分の欲望を満たすだけの一時的な快楽もあるが、考えてみれば、自身が人間として成長すること以上の楽しみはないのです。  

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2015年03月25日

世界で一番短い手紙

 世界で一番短い手紙は、文豪ユゴーのものといわれています。
 『レ・ミゼラブル』の出版後、売れ行きについてユゴーが出版元に「?」と尋ねる。その返事は「!」だった。同書が発売されたのは150年前の3月。ユゴーは当時、亡命し権力者の弾圧と戦っていました。民衆の苦悩をテーマとした小説は、「!」が示すように爆発的に売れました。
 同書の出版記念会で、彼が行った演説が残っている。「活字文化は社会の光であります」「活字文化がなかったならば、漆黒の闇が続きます」(稲垣直樹訳、『ヴィクトル・ユゴー文学館 第9巻』潮出版社)  

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2015年03月24日

人生は建築

 1914年(大正3年)に東京駅が開業して101年。3年前、戦災で焼失した部分の復元工事を終えた「ドーム型屋根の赤れんが駅舎」は、新たな観光スポットとなっています。
 〝赤れんがの壁面にドーム型屋根の建物〟というと、大阪の中之島の中央公会堂が思い浮かびます。実はどちらも、辰野金吾氏の設計によるものなのです。
 日本銀行本店など200を超える建築に携わり、〝ヨーロッパ風日本建築の開祖〟といわれる辰野氏も、初めから英才だったわけではありません。工部省工学寮(現在の東京大学工学部)に最下位で滑り込み、猛勉強の末、首席で卒業。イギリスで建築学を学びました。そんな自身を「俺は頭が良くない。だから人が一する時は二倍、二する時は四倍必ず努力してきた」と語っています。
 人生はしばしば、建築になぞらえられます。それは建築が、力学、デザイン、法律、歴史……つまり人間と環境に関わる万般の知識と知恵を結集した総合芸術だからであろう。  

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2015年03月23日

一つ一つ乗り越えていく忍耐が必要

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは東日本大震災直後の3月12日、「不屈の日本」と題する社説を発表。大災害に耐え、立ち上がる日本へエールを送りました。4年後の今も、被災地の苦境は続き、生活への不安が募っています。被災者の方々を支えるために、さらに力強い支援が望まれます。
 「宇宙で大事なことは、いかなる困難にも耐えうる『精神の力』です」――4度の宇宙飛行を経験したロシアのセレブロフ氏が、創価学会の池田名誉会長との対談で一致した点です。船外は“死の世界”。一つの失敗や計器の故障が命に関わる。だからこそ、どんな事態にあっても諦めず、一つ一つ乗り越えていく忍耐が必要、と。  

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2015年03月22日

センバツ

 昨日は選抜高校野球大会の開幕式でした。若き命の無限の可能性が輝く舞台が甲子園です。それは苦しんだ分だけ喜びがあり、努力は決して嘘をつかないことを教えてくれるはずです。
 92年前の関東大震災や第2次大戦の後も、センバツは皆の希望となってきました。今また、心に太陽を持つ素晴らしい高校生に喝采を送りたいものです。  

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2015年03月21日

バラ科サクラ属の植物

 福島県の三春町。春になるとこの地では、梅・桃・桜と、三つの花が一度に咲く――それが町名の由来だそうです。実際には、なかなかそうはいかないらしいが、何とも風雅な名前ですね。
 この三つに「李」を加えた、「桜梅桃李」という言葉があります。これは、それぞれの姿で咲くさまを、〝自分らしく生きる大切さ〟の例えとしたものです。一方でこの4種、どれもバラ科サクラ属の植物なのです。花は違えど、実は仲間同士。咲き合うさまは、共に励ましているようにもみえます。  

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2015年03月20日

ハマユリ

 三陸の海辺に自生するハマユリは、夏に橙色の花を咲かせます。どこにそんな力があるのか、か細い茎で大輪を支えています。浜の強風すら楽しんでいるかのようです。
 「そんなハマユリが、この辺りの人は大好きなんです」。岩手・釜石の人が語ります。懸命に咲くその花と、自らの生きる姿を重ねて見るのでしょう。  

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2015年03月19日

継続は力

 日本で年間約500万台が販売されるという「歩数計」。ある研究によると、イタリアのレオナルド・ダビンチが考案し、1712年、フランスの物理学者が最初に製作したとされています。
 もとは健康のためではなく、歩数をもとに「距離」を測るための器具でした。日本では、江戸時代に平賀源内が「量程器」として初めて作り、測量家・伊能忠敬も日本地図を作るのに、これを用いました。測量機器の発達により、歩数計はいったん廃れるが、近年、「健康管理機器」として復活、という経過をたどっています。
 歩数計を使う人の多くが「1日1万歩」を目安にしています。成人男性の平均歩幅を75センチとすると、1日に7・5キロ1年では約2700キロで、なんと列島縦断も可能な距離になる。まさに「継続は力」です。  

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2015年03月18日

艦砲ぬ喰ぇーぬくさー

 太平洋戦争の沖縄戦を歌った民謡の名曲「艦砲ぬ喰ぇーぬくさー」を知って見えますか。艦砲射撃の〝食い残し〟を意味し、「生き残り」のことを指しています。70年前の3月下旬、米軍は沖縄に雨のように艦砲射撃を浴びせ、4月1日に本島に上陸。地形が変わるほどの激しい爆撃で、住民もその犠牲となったのです。
 「喰ぇーぬくさー」の一人である男性の話。「壕から外に出ようとした瞬間、艦砲射撃にあいました。もし、あと2、3秒でも早く出ていたら……」。「恨でぃん悔やでぃん 飽きじゃらん 子孫末代 遺言さな」。(戦争を)いくら恨んでも悔やんでも飽き足らない。子孫末代まで語り伝えなければ――これは、曲の結びの歌詞です。
 しかし今、「艦砲ぬ喰ぇーぬくさー」という言葉の存在を知る青年世代は多くない。戦争体験の風化が課題となる中で、「子孫末代 遺言さな」という歌詞が、一層、心に響いてきます。  

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2015年03月17日

疾風に勁草(けいそう)を知る

 「疾風に勁草(けいそう)を知る」とは、激しい風にあって初めて真に強い草が分かるように、厳しい困難の時にこそ本物の人物を見極めることができるということです。創価学会の池田名誉会長が青春時代から好きな言葉です。
 中国の周恩来総理は戦時下、不撓不屈の信念で革命の時代を生き抜いた、文豪・魯迅の生涯を通して訴えた。「(魯迅の)戦闘精神を学ぶべきである」「われわれは今日の『疾風』の中で、一人一人が魯迅のような『勁草』にならねばならない」(小野忍・丸山昇訳)と。
 信念は貫いてこそ信念。誓いは果たしてこそ誓い。友情は不変でこそ友情。わが人生も、いかなる疾風にも揺るがぬ「勁草」のごとくありたいものです。  

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2015年03月16日

一人前

 子どもが”一人前”になるとはどういうことでしょうか。さまざまな考えがあるでしょうが、全国の農漁村の暮らしを調査した民俗学者の宮本常一氏は、「社会人として調和のとれた人になること」(『庶民の発見』講談社)と端的に述べています。
 氏によれば、村里において”一人前”とは、単に身体の成長や仕事の技術向上だけを意味しない。地域の年長者らとの関わりを通じ、親孝行の心や信仰心が育まれ、人格が陶冶されていくことまでを含むそうです。だから「親は子を社会人として一人まえにするために、できるだけ子の教育を世人にまかせようとした」(同)
  

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2015年03月15日

人間の王者

 「『学歴』とは『学びの歴史』」と述べたのは、評論家の草柳大蔵氏です。その人が、何人の人のためになったか。何回、他人のために汗と涙を流したか。「そのすべてが『学歴』である」。そして、「その人の『学歴』とは棺の蓋を閉じるとき、はじめてきまる」と(『ふだん着の幸福論』清流出版)
 地位や経歴を、わが身を飾るだけに使う生き方は、所詮、むなしいものです。自分自身を磨き、他者のために振る舞う献身の人生――その人は、たとえ無名であっても、「人間の王者」なのです。  

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2015年03月14日

上手に生かす知恵

 雪と長く付き合ってきた地域の人々は、雪と戦うだけでなく、上手に生かす知恵を身に付けてきました。
 その一つ、雪深い北国の春、雪解けとともに顔を出すのが雪中野菜です。これは冬の間、雪に埋めて保存した農作物のことで、雪下野菜、越冬野菜など、呼ばれ方はさまざまです。ニンジンやキャベツなど、種類も多彩です。ぐっと甘みが増しているうえ、寒風ざらしのままの状態よりも、雪が〝布団〟となって傷まないので人気が高い野菜です。
 野菜は、氷点下に近づくと凍結しないように、デンプンを糖に変える。こうして冬の野菜は甘くなるそうです。  

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2015年03月13日

気の遠くなるような労作業

 1781年のきょう3月13日、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルは、太陽系7番目の惑星・天王星を発見した日です。
 彼は40代まで音楽家として活動し、後半生を天文学にかけました。アマチュアでありながら、自ら望遠鏡を作り、試行錯誤を重ねて、新たな惑星を見つけるに至ったのです。彼が生涯に発見した星雲・星団の数は、実に2500にもなるというから驚きます。
 彼は毎日、何時間も夜空を見上げて観測し、一つ一つ、丁寧に星図を作り上げる――気の遠くなるような労作業を続けました。忍耐と挑戦の日々を突き抜けて、土星までしか確認されていなかった太陽系の“限界の壁”を越えた。その墓標には「彼は天の壁を打ち破った」とラテン語で刻まれています。  

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2015年03月12日

心の叫び

 戦争体験を書こうとすると、「頭と体が硬直し、長い間、表現できなかった」。こう語った作家がいました。「悲劇が大きすぎて、なかなか直視できない」。沖縄戦を体験した故・船越義彰さんです。書き始めることができたのは、戦後50年がたってからでした。
 これまで積み重ねた自分の言葉では表現できず、沈黙するしかない現実があります。東日本大震災の直後も、そうでした。震災直後から被災者の声なき声に耳を傾け、その声を書き留めた人がいます。岩手県釜石市出身の中村博興さん。中村さんが自費出版した詩集『いのちの詩』には、被災者の「心の叫び」が詰まっています。  

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