2015年03月13日

気の遠くなるような労作業

 1781年のきょう3月13日、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルは、太陽系7番目の惑星・天王星を発見した日です。
 彼は40代まで音楽家として活動し、後半生を天文学にかけました。アマチュアでありながら、自ら望遠鏡を作り、試行錯誤を重ねて、新たな惑星を見つけるに至ったのです。彼が生涯に発見した星雲・星団の数は、実に2500にもなるというから驚きます。
 彼は毎日、何時間も夜空を見上げて観測し、一つ一つ、丁寧に星図を作り上げる――気の遠くなるような労作業を続けました。忍耐と挑戦の日々を突き抜けて、土星までしか確認されていなかった太陽系の“限界の壁”を越えた。その墓標には「彼は天の壁を打ち破った」とラテン語で刻まれています。  

Posted by mc1460 at 11:33Comments(0)TrackBack(0)つぶやき