2015年03月12日
心の叫び
戦争体験を書こうとすると、「頭と体が硬直し、長い間、表現できなかった」。こう語った作家がいました。「悲劇が大きすぎて、なかなか直視できない」。沖縄戦を体験した故・船越義彰さんです。書き始めることができたのは、戦後50年がたってからでした。
これまで積み重ねた自分の言葉では表現できず、沈黙するしかない現実があります。東日本大震災の直後も、そうでした。震災直後から被災者の声なき声に耳を傾け、その声を書き留めた人がいます。岩手県釜石市出身の中村博興さん。中村さんが自費出版した詩集『いのちの詩』には、被災者の「心の叫び」が詰まっています。
これまで積み重ねた自分の言葉では表現できず、沈黙するしかない現実があります。東日本大震災の直後も、そうでした。震災直後から被災者の声なき声に耳を傾け、その声を書き留めた人がいます。岩手県釜石市出身の中村博興さん。中村さんが自費出版した詩集『いのちの詩』には、被災者の「心の叫び」が詰まっています。