2019年03月13日

直筆原稿

 そうそうたる文豪たちの直筆原稿を展示会で見たことがありますか。芥川龍之介は原稿用紙のマス目からはみ出すことのない小さな文字。川端康成はマス目を左右いっぱいに使う横長の字が特徴的です。
 「筆跡鑑定」があるように、文字は書き手を物語ります。しかし、かつて、本の出版後は著名な作家の原稿でさえ、古書店や美術商に流れたり、破棄されたりするものも多かったそうです。貴重な肉筆を処分するとは何ともったいないことを、と惜しまれますね。
 「戦争ほど、残酷なものはない。戦争ほど、悲惨なものはない」――創価学会の池田先生の小説『人間革命』の直筆原稿は今も大切に保管されています。師の筆致を未来に残すため、当時の編集担当者が印刷工場へ回す分を、別の原稿用紙に書き写していたからです。
 『人間革命』『新・人間革命』の直筆原稿は、展示会などに特別出品されたこともあり、わが目に焼き付け、師の心を学んだ人は少なくない事でしょう。かつて先生は語りりました。「私は毎回、原稿を書く時、『これで、皆が本当に勇気を持てるのか。希望を持てるのか』――そういう思いで、命を削って書いているんだ」と。すごいですね!!

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