2016年03月31日

関西には

 兵庫・姫路城では大改修が終わり、内部の一般公開が再開されています。「白鷺城」の別名にふさわしい優美な城は、大勢の人でにぎわっています。
 千数百年にわたって天下の中心だった関西には、名城が集まっています。幕末の大政奉還の舞台となった京都・中京区の二条城、楠木正成ゆかりの大阪・岸和田城――。中でも商都・大阪の中心にある大阪城は105ヘクタールの広大な公園となり、存在感は絶大です。天守閣の展望台に上ると、北区の大阪駅や「梅田スカイビル」、阿倍野区の「あべのハルカス」、寝屋川の流れから、遠く生駒や六甲の山並みまで、四方を一望することができます。  

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2016年03月30日

ヒマワリ

 東日本大震災の被災者が「疲れきった自分にエールをくれた“希望の花”」として、がれきの中から芽吹いたヒマワリ。その種は国内外に広がり、昨夏、震災の年に咲いたヒマワリから数えて5代目の「5世」が元気に開花しました。ヒマワリは一年草です。
 被災者は語ります。「このヒマワリを、なぜ1世、2世、3世と数えるのか。例えば50世になり、子どもたちが『なぜ50世なの?』と尋ねた時、『これは50年前、大震災があって……』と震災の話ができる。世代をつないでいける」。震災の体験を未来への教訓にする、との強い意志を感じました。  

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2016年03月29日

百果の宗

 各地で桜の便りが聞かれる今日この頃です。桜よりやや大きなナシの白花も、間もなく各地で咲き薫ります。中国では古来、「百果の宗」(果物の王)といわれ、ナシは食用のほか、薬用としても重宝されてきました。
 日本でも炭化した種が静岡の登呂遺跡から出土し、『日本書紀』にも栽培の記録があります。現在、多くの種類が出回っていますが、明治後期から昭和初期までは、品種改良で誕生した「長十郎」が隆盛を極めました。この「長十郎」発祥の神奈川・川崎市では、今でも、北部で多様なナシの栽培が盛んだそうです。  

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2016年03月28日

心は工なる画師の如し

 「心は工なる画師の如し」と仏典は説いています。
 この言葉について、池田SGI会長は論じたています。「『心』は名画家のごとく、一切を自在に描き出していく。したがって、人生そのものが、『心』の描く『名画』である。『心』が創り上げる芸術である」と。
 人間は、ささいなことで倒れる、アシのような弱い存在であるが、どんな嵐の中でも心の翼を自由に広げていける強さもまた、人間にはあります。鍵は、挑戦する勇気。その勇気の泉の源が、信心なのです。  

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2016年03月27日

認知症ケア

 フランスで考案された「ユマニチュード」と呼ばれる認知症ケアが関心を集めています。これは「見つめる」「話しかける」「触れる」「寝たきりにしない」を要素とするケアの技法です。
 例えば、「見つめる」といっても、さまざまな見つめ方があります。車いすに乗る相手に対して「上から見つめる」ことは、「支配されている」感情を引き起こします。正面から、同じ高さで見つめることが何より肝要だそうです。
 「ユマニチュード」の考案者であるイヴ・ジネスト氏は、この手法には、人と人との間に生まれた「絆」を根幹にする哲学がある、と強調しています。「その人がそこにいる、人間として存在しているということに、もう一度、立ち返る必要がある」(『ユマニチュード』角川oneテーマ21)と。  

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2016年03月26日

是非一読を

 明治生まれの実業家・出光佐三氏をモデルとした歴史小説『海賊とよばれた男』(百田尚樹著、講談社)には学ぶべきことが多くあります。約100年前、小さな商店から出発し、一代で世界有数の企業に発展させた氏。その経営の根幹には「人間尊重」の哲学があります。
 例えば、第2次世界大戦の敗戦で全てを失い、借金だけになった時、約千人の社員を一人も解雇せずに守りました。しかも社には出勤簿も定年制度もなかったというから驚きます。
 社員のみならず、消費者を大事にし、会社の創業を支えた恩人を生涯、宣揚した。出光氏自ら、人間として立派に生きることを志し、利権を貪るような権威・権力とは断じて妥協しませんでした。読めば読むほど心がスカッとします。是非一読を!!  

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2016年03月25日

日常の中に真実を見る

 画家のユトリロが描いた「パリ郊外」と佐伯祐三の描いた「パリ街景」。2枚の絵は、同じパリを描きながら、タッチが全く違います。
 そこには、「見る」ことに生涯をかけた2人が、それぞれたどり着いた“はるかな境地”があると、詩人の内田良介さんが書いています。日常の中に真実を見るには――「眼前の事象に、常に自分の知っている以上の価値を見ようとする強い信念から始まる」と。  

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2016年03月24日

長所と短所

 「あなたの長所と短所は?」。面接等で聞かれがちな質問ですが、準備なしで即答できるだろうか。
 上越教育大学の森島慧名誉教授は、学生が「短所を挙げるのは得意でも長所は挙げられない」点を心配し、「大学は自分の長所を伸ばすためにある。なのに長所を知らずに何を学ぶのか」と問い掛けます。
 短所ばかりという人はいません。どんな人にも長所はあります。限りある人生、短所ばかりに目を向けるより、長所を生かす挑戦を心掛けるほうが価値的でしょう。
 また、短所と長所は往々にして裏表ともいえます。短所は、長所と捉え直すこともできるのです。「引っ込み思案」は「思慮深い」というように。
 ただ、長所は自分で気付きにくいのも確かです。周囲の指摘が、長所に気付くきっかけになる場合も多いのでは。  

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2016年03月23日

線路はつながった

 岩手県を走る三陸鉄道の社員の手記、『線路はつながった』があります。これは、大震災の2日後、社長らが被災現場の確認に行った時の出来事です。津波で線路や駅舎は流され、立ち尽くしていると、いつ動くのかと、一人の市民が話し掛けてきたそうです。
 聞けば、子どもが三陸鉄道で高校に通うのだという。鉄道の再開を待ち望む人がいると痛感した社長は、できる所から、一刻も早く走らせると誓った。部分開通を重ね、1年前の4月6日、全線復旧したのです。  

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2016年03月22日

大坂魂

 NHKの朝ドラ「あさが来た」の原作本は「土佐堀川」ですが、今年は、大阪市の中心部を東西に流れる道頓堀川の開削から401年になります。私財をなげうって工事に尽力した町人・安井(成安)道頓を顕彰し命名したのは、当時の大坂城主で、徳川家康の外孫・松平忠明です。
 織田信長が「天下一の境地」と呼び、豊臣秀吉が首府に定めた大坂ですが、戦火で灰燼と化してしまいました。その再興に、忠明は若くして手腕を発揮。庶民との触れ合いに努め、城の修復よりも区画の整理や水路の整備を優先しました。
 近刊の『大坂誕生』(片山洋一著、朝日新聞出版)には、そうしたリーダーの姿勢とともに、「自分たちの街は自分たちで造り、そして守る」との信念で復興に力を注いだ、市井の人々の活躍も描かれている。著者はそれを「大坂魂」とたたえています。  

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2016年03月21日

ありがとう

 卒業シーズンには「ありがとう」をよく耳にします。ある小学校の卒業式で、PTA会長が「多くの人に感謝を伝えよう」と、児童に次のような言葉を贈ったそうです。
 まずは「ありがとう」の「あ」で、あの人、この人と思い浮かべる。「り」は隣人、地域の人に感謝する。「が」は学校の先生、職員に。「と」は友だちに。「う」は内の人(両親や祖父母、保護者)に……。そして、最初に戻って「あ」。あなたたち自身に、よく頑張ったと自ら礼を言い、褒めてあげよう――と。
   

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2016年03月20日

アフリカーンス語

 南アフリカ元大統領のマンデラ氏を長年取材したジョン・カーリン氏の著作『二人のマンデラ』(潮出版社、新田享子訳)。これは牢獄からの釈放後、民族の和解に尽くしたマンデラ氏の功績に光を当てています。
 印象的なのは、旧体制に固執し、武力闘争も辞さない構えでいる白人の将軍らの心を、話し合いによって変えていくシーンです。マンデラ氏は自分の民族の言葉でも英語でもなく、いわゆる白人の言葉であるアフリカーンス語でしゃべりました。母語で話し掛けられた将軍は、次第に心の武装を解き、氏の人格に引かれていったのです。
 氏がその言葉を学んだ場所は獄中でした。白人看守と話をするためだけではない。いつの日か釈放され、白人と共に新しい国づくりを進める時が来ると信じていたのです。その日のために学んだのです。白人の歴史や文学も、ひもときました。この他者のことを想像する姿勢こそが、融和の道を開いたのです。  

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2016年03月19日

ぞうさん

 童謡「ぞうさん」で有名な詩人、まど・みちお氏が亡くなって2年が過ぎました。氏にはゾウを歌った別の詩があります。1994年、85歳の時に故郷の山口県徳山市(現・周南市)を訪問。動物園のゾウを見て即興で作りました。「とくやまの/まるみみぞうさん/まあるい おみみで/まあるい ちきゅうのうた/きいているよ……」と。
 やや小ぶりなマルミミゾウはアフリカゾウの亜種とされていましたが、近年の研究で、別種に分類すべきと指摘されています。皮肉なことに、徳山のマルミミゾウは、DNA鑑定の結果、まど氏の来訪15年後にアフリカゾウと判明したそうです。
 森林ゾウともいわれるマルミミゾウは、環境破壊や密猟で激減し、現在、絶滅危惧種に指定されています。種の分類はどうあれ、自然との共生、命の掛け替えのなさを教えてくれる詩の心は変わりません。  

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2016年03月18日

特技

 池田SGI会長が「最後の事業」と強調する教育。それは教職関係者だけの“特技”ではありません。「教育のための社会」を実現するには、学校、家庭、地域、行政などが一体となり、総合的に人材育成していくことが必須でしょう。
 子どもの意欲や魅力、才能を引き出し、未来をデッサンするのが教育です。周囲からエールを送る大人は、陽光を注ぎ、潤いを与えて、若芽の成長を見守っていきたいものです。  

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2016年03月17日

一つの図書館

 アフリカには「一人の老人が死ぬと、一つの図書館がなくなる」ということわざがあるそうですが、人と人がつながり、対話することは、膨大な情報を交換し、そこから新たな価値を生み出すことですね。
 出会いと別れの春。私たち一人一人が「交流軸」となって、地域に希望の活力を送りたいものです。  

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2016年03月16日

学名は「アドニス」

 やっと、春めいた陽気の日が増えてきました。北国でも、雪の中からそっと顔を出す草花を見かける季節になりました。
 寒さに強い多年草の「福寿草」も、その一つです。花はかれんですが、茎は堅くて太く、地中から着実に栄養を吸収し蓄えながら、開花の時をじっと待っています。時くれば、新芽と同時に、いち早く黄金色の花を咲かせる“春を告げる花”、いわば“先駆けの花”です。
 春になりきらないうちに咲く福寿草は、光に敏感で、陽光がさしかかると花弁を開き、太陽に花を向けます。光を集め、花の中の温度を上げる。その温かさに引きつけられるように、受粉を助けてくれる虫も集まる。“知恵”を絞り、懸命に生きる花の姿がいとおしいですね。
 この花の学名は「アドニス」。ギリシャ神話に登場する青年の名に由来しています。  

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2016年03月15日

国際電話

 指揮者の佐渡裕さんに、その国際電話がかかってきたのは、東日本大震災の3日後でした。内容は、ドイツでチャリティー・コンサートを行うので、指揮をしてほしいと。
 佐渡さんは、大災害に対する音楽家の非力さに気落ちし、即答できなかったそうです。だが、〝今こそ人々の心を結び、つながろう〟と思い直し、話を受けたという。
 音楽には、周囲を、そして自身をも再起させる希望の力が宿っています。佐渡さんが、先のコンサートで指揮棒を振ったのは、ベートーベンの「第九」。「歓喜の歌」でした。音楽が教えてくれるもの。それは、どんな苦悩をも越えて、自他共の喜びをつくり出す人間の強さなのです。  

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2016年03月14日

日に日に新たに成長してゆきたい

 「生くる日の限り、日に新たに、日に日に新たに成長してゆきたい」。これは昭和初期の歌人・明石海人が綴った日記の一節です。
 25歳でハンセン病を発症した彼は、このころ、既に人の顔が識別できない状態でした。失明が迫る中、短歌を詠むことに、生を燃焼し尽くしたのです。時には日に三百首も詠んだと描かれる(『瀬戸の潮鳴り』松田範祐著、文芸社)。
 亡くなる直前に発刊された歌集『白描』は、当時のベストセラーに。詩人・大岡信氏は「もし長寿を保ったなら、昭和時代を代表する大歌人となったろう」と評しました。  

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2016年03月13日

 覚えて見えますか。一年前の明日、北陸新幹線が開業しました。多くの人を迎えた終点の金沢駅は、米国の旅行雑誌のウェブ版で、「世界で最も美しい駅」の一つに選ばれています。
 同駅には「もてなしドーム」と呼ばれる、大きなガラスのドームがあります。雨や雪の多い金沢を訪れた人に、そっと傘を差し出す「おもてなしの心」を表現しているそうです。
 「傘」は、強い日差しや冷たい雨をさえぎり、身を守るために生まれた道具。そこから、人を外敵や厳しい環境から守る存在が、「傘」にたとえられます。「核の傘」などという、破滅と背中合わせの恐ろしい傘もありますが、子どもが「大事に育てられること」をいう「乳母日傘」(『広辞苑』)のように、傘には、人を守り慈しむ言葉のほうがよく似合います。  

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2016年03月13日

 覚えて見えますか。一年前の明日、北陸新幹線が開業しました。多くの人を迎えた終点の金沢駅は、米国の旅行雑誌のウェブ版で、「世界で最も美しい駅」の一つに選ばれています。
 同駅には「もてなしドーム」と呼ばれる、大きなガラスのドームがあります。雨や雪の多い金沢を訪れた人に、そっと傘を差し出す「おもてなしの心」を表現しているそうです。
 「傘」は、強い日差しや冷たい雨をさえぎり、身を守るために生まれた道具。そこから、人を外敵や厳しい環境から守る存在が、「傘」にたとえられます。「核の傘」などという、破滅と背中合わせの恐ろしい傘もありますが、子どもが「大事に育てられること」をいう「乳母日傘」(『広辞苑』)のように、傘には、人を守り慈しむ言葉のほうがよく似合います。  

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