2016年03月29日

百果の宗

 各地で桜の便りが聞かれる今日この頃です。桜よりやや大きなナシの白花も、間もなく各地で咲き薫ります。中国では古来、「百果の宗」(果物の王)といわれ、ナシは食用のほか、薬用としても重宝されてきました。
 日本でも炭化した種が静岡の登呂遺跡から出土し、『日本書紀』にも栽培の記録があります。現在、多くの種類が出回っていますが、明治後期から昭和初期までは、品種改良で誕生した「長十郎」が隆盛を極めました。この「長十郎」発祥の神奈川・川崎市では、今でも、北部で多様なナシの栽培が盛んだそうです。

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