2014年07月31日

乾電池

 地球上で年間400億個以上も使用される乾電池。この乾電池を世界に先駆けて発明したのは日本人の屋井先蔵なのです。が、彼の人生は「失敗」の連続でした。
 明治初期、先蔵は工学的知識を学びたいと上京。志望校を目指し猛勉強するが受験に失敗。背水の陣で臨んだ2回目の受験では不覚にも寝坊し、入試に5分遅刻。門前払いで夢破れました。
 “5分”に泣いた先蔵はその後、独学を続け、ゼンマイに頼らない「完全電気時計」を完成するのです。だが全く売れない。問題は液漏れなどを起こしやすい電池にありました。
 苦闘の中で思いついたのが環境の変化に強い「乾電池」。昼は仕事、そして未明まで実験に打ち込み、遂に発明に成功しました(竹内一正著『世界を驚かせた日本人の発明力』)  

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2014年07月30日

褒めてほしい回数

 「おじいさん、ここ、どうぞ」。通勤の電車内で立っていると、かわいらしい声が聞こえた。夏休みで出掛けるのであろう小学校高学年ほどの児童が、高齢の男性に席を譲っていた。「ありがとね」と相好を崩す男性。隣に座っていた婦人も「偉いねぇ」。少年は照れくさそうに、はにかんだ。見知らぬ大人に勇気を出して声を掛け、感謝された経験は、若い心に深く刻まれたことでしょう。
 教員は「10回」。母親は「50回」。“夜回り先生”こと水谷修氏が各地の講演で、一日に子どもを褒めてほしい回数として語った数字です。例えば、昨日一日、わが子に何度、「ありがとう」「偉いね」と言えたか数えてみたい。もちろん母親だけでなく、父親にとっても大切な姿勢です。  

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2014年07月29日

口にする

 「口にする」という表現は興味深いですね。食べ物を「口にする」ときは中へ入れる。言葉を「口にする」ときは外へ出す。入ったり、出たり……。
 口にした食べ物は、体内で栄養となります。しかし、傷んだ物だと病気になります。同じように、口から出ていく言葉も、善悪さまざまあります。人に勇気や希望を送りもすれば、傷つけもします。私たちは、地域、職場、学校、家庭などで、常に励ましの言葉を交わし合いたいものです。
 文豪ゲーテの箴言に「いったん口に出された言葉は、ふたたびわが身に戻ってくる」(岩崎英二郎訳)と。言葉は出ていくばかりではないようです。  

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2014年07月28日

分かれ道

 歴史を正しく学び、認識することが大事です。さらに大切なのは、それをどのように、思考と行動に結びつけるかでしょう。反感や憎悪を増す方向か、理解と協調を生む方向か。戦争と平和の分かれ道でもあるからです。  

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2014年07月27日

市民ランナー

 砂漠や南極を舞台に、数々の“極地マラソン”を走破している市民ランナーの赤坂剛史さん。
 彼は世界で最も過酷といわれるサハラマラソンの挑戦中、衝撃的な出会 いがあったという。出会いの人は、埼玉県から参加していた71歳の女性ランナーでした。日の出前にスタートし、区間ゴールは、いつも日が暮れてから。それから一人で、ごはんを 作り食べていました。彼女はコースのほとんどを歩くため、もちろん到着は人より遅くなります。
 ところが、赤坂剛史さんはある時に気づいたそうです。「もしかしたら、彼女の方が、レースを楽しんでいるのかも」。先を急いで早く休憩するより、時間をかけて、その場所でしか味わえない魅力を感じ取る。以来、レース自体はもちろん、途中で起きるトラ ブルさえも楽しめるようになった。と赤坂剛史さんは語っています。  

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2014年07月26日

子どもと大人の視点

 子どもと大人の視点は違います。目線の高さはもちろん“観察力”や“発見力”においても違っています。
 神奈川・箱根町にある「森のふれあい館」の石原龍雄館長は、東京創価小学校のサマーセミナーが同館で行われたときのことを述懐して語っています。ある児童が一匹の虫を捕まえてきて、こう言ったそうです。「この虫、初めて見た。名前は何と言うの?」石原龍雄館長は“ただの小形のカミキリじゃないかな”と思ったそうです。しかし児童があまりに熱心なので調べてみると、クビアカトラカミキリと判明しました。驚いたことに、箱根には生息していないとされていた虫で、この地に侵入した初期段階の記録として、貴重な発見になったという。館長は微笑んだ。「まさか“箱根にいる″なんて思っていないから、私たちが先に見つけても見過ごしていたはず。子どもの好奇心は大人にいろいろなことを教えてくれますね」と。  

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2014年07月25日

買ってでも

 思想家のルソーが書いています。子どもを不幸にする確実な方法は――「いつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ」(『エミール』今野一雄訳、岩波文庫)と。
 恵まれた環境で、苦労を知らずに育った子が幸福とは限りません。何より、青年期は一生の土台を築く時です。建物と同じく、基盤がしっかり築かれていなければ、その上に何を積んでも崩れやすくなってしまいます。多くの先輩が「若い時の苦労は買ってでも」と助言するのも、それゆえです。  

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2014年07月24日

魂の発光

 『100人で語る美術館の未来』(福原義春編、慶應義塾大学出版会)では、美術館の使 命に関するさまざまな考察を紹介しています。
 神奈川県立近代美術館の稲庭彩和子学芸員は、「普遍性のある作品が持っている、生へのポジティブ(積極的)なエネルギー」を浴びようと訴えています。芸術作品には「生きる力」が漲っているというのです。美術にしろ音楽にしろ演劇にしろ、一流の芸術には輝くばかりの魂の発光があのます。  

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2014年07月23日

小さな疑問

 一段と高く上がった花火が大きく開くと、歓声が上がりました。炎が柳のように降り始めた後、「ドーン」と空が割れるのではないかと思うほどのごう音が響きました。
 大きな花火では、花が開くのが先で音は後になります。これは光速より音速がはるかに遅いためなのですが、それを不思議に思った子どもは「どうして?」と聞くかもしれません。その時に、後回しにせず、小さな疑問に真正面から向き合って、新鮮な好奇心を満たせる親でありたいものです。  

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2014年07月22日

書は人なり

 「書は人なり」といいます。手書きの字には、書き手の人となりがにじます。かつて東京国立博物館で行われた展示会で、日蓮大聖人の御真筆が展示されていました。
 「立正安国論」は大聖人御自身が何度も書写された書ですが、展示されていたのは48歳の時に写されたものです。丁寧な書体の中に、「言わずんばある可からず」(御書17ページ)という圧倒的なエネルギーを感じます。
 さらに、佐渡流罪中にしたためられた「観心本尊抄」は「強烈な個性をしのばせる力感溢れる書風」(展示会の解説)。まさに、広宣流布への不撓不屈の御精神の結晶です。  

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2014年07月21日

小さな一歩

 将棋を覚えた少年が、父親と対局しました。歩兵の駒を1枚、2枚と取られようが気にせず、豪快だが粗い手ばかりを指す少年は、何度やっても勝てなかったそうです。
 父が言いました。「歩のない将棋は負け将棋だよ」。歩兵は1マスずつしか進めないが、敵陣に入るや「と金」と成り、金将と同じ働きをして、時に勝負を決する存在となる。「一歩千金」と扇子に揮毫した歴代の名棋士も多い。1枚の歩の持つ力を侮るまい、と少年は精進したことでしょう。
 何事も、地道に一歩、また一歩と足跡を刻み、前進してこそ、偉大な歴史は築かれていきます。1969年7月20日(日本時間21日)、アメリカの宇宙船、アポロ11号が月面着陸に成功しました。人類で初めて月面に降り立ったアームストロング船長は「これは人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな跳躍だ」と第一声を発したことは有名です。  

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2014年07月20日

 人間の離れがたい親愛の情を「絆」と呼びますが、元来は「綱」の意味だそうです。死と隣り合わせの登山家は、文字通りの「絆」で命を支えます。
 険難の峰に挑む際、互いの体をザイル(綱)でつなぐのです。誰かが足を滑らせても落下しないよう、皆で支え合うためです。それぞれの足場は違います。だが、全員の心は一点に集中しているのです。「山頂に立つ」こと!!  

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2014年07月19日

人々との対話

 〝対話〟を重んじた教育思想家に、ブラジルのパウロ・フレイレがいます。彼は為政者の意のままに抑圧され、貧しい環境に甘んじていた労働者への識字運動を指導。対話を通し、主体的に社会を見つめ、行動する姿勢の大切さを訴え続けました。
 「本当の意味での革命ならば、遅かれ早かれ、一般の人たちとの勇気ある対話を始めることになる。革命の正当性は、人々との対話にあるのであり、人気取りや、うそのうちにあるのではない」と(パウロ・フレイレ著、三砂ちづる訳『新訳・被抑圧者の教育学』亜紀書房)  

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2014年07月18日

水分補給

 人間の体内の水分量は、体重の約60%といわれます。その水分は、1日に約2・5リットルも体から失われていくそうです。実に500ミリリットルのペットボトル5本分の水分が、汗や尿などによって体外へ排出されているのです。
 さらに、高温の環境で激しい運動をすると、1時間に2リットルの汗が出ることもあると、『数字で読み解くからだの不思議』(竹内修二監修、エディット編、講談社)と書かれています。これで、熱中症対策に水分補給が欠かせないのも納得できます。だが、大量の水を飲んでも、全てを一時に吸収できるわけではないそうです。喉の渇きを覚える前に、こまめに飲むことが大事だと指摘されています。
  

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2014年07月17日

指南車

 中国の史書には、皇帝が戦闘にあたって「指南車」をつくらせたことが記されています。「指南車」はリヤカーのような車の荷台に、柱を立て、老人の像が取りつけられていました。車が向きを変えても、像の手は、つねに同じ方角を指し示す仕組みになっています。
 この指南車により、皇帝は霧の中でも迷うことなく、戦いに勝利しました。実際、白兵戦になれば、右に跳んだり、左に体をかわしたり。だが、指南車の像が示す手の先へと進めば、全軍からはぐれず、目的地に達することができる。三国志の時代にも使われたと伝えられています。
  

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2014年07月16日

梅雨末期

 梅雨末期――この時期、最も警戒しなければならないのが「集中豪雨」です。大地震がない限り、日本列島が受ける自然災害のほとんどは、気象現象によっています。
 日本付近に停滞する梅雨前線に向かって舌が伸びるように、暖かく湿った気流が入る(湿舌)のが原因。とくに西日本にその傾向が強い、とも指摘されています。
 統計的には、豪雨は夕方から宵の内と、明け方に降りやすいそうです。まさに〝人間の弱点を突いた″形です。ゆえに日ごろから、地域の防災地図の参照や災害図上訓練(DIG)などを行って防災力を養うことが重要です。
  

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2014年07月15日

笑顔を引き出すことができる

 創価大学を訪れる企業人は、一様に驚くそうです。それは、すれ違う学生が、さわやかにあいさつをしてくれるからです。新入社員にまず、あいさつから教える会社が多いという昨今、創大生がまぶしく見えるという。
 人に気持ちよさを与える“あいさつ”の不思議な力。人間が発明した中で、これも優れたものの一つでしょう。自分が心を開けば、見知らぬ人でも、心の扉を開いてくれる。相手の笑顔を引き出すことができるのです。

  

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2014年07月14日

7月の異称は「文月」です

 7月の異称は「文月」です。語源は「文披月」とする説が有力で、七夕で短冊に歌や字を書き、書道の上達を祈ったことによるそうです。
 「七夕まつり」で知られる仙台で、かつて織り成された日中の師弟の劇も「文月」に始まりました。1904年7月、藤野厳九郎が仙台医学専門学校(東北大学医学部の前身)の教授に就任した。数カ月後、中国人留学生として魯迅が入学すると、藤野は講義ノートの添削をはじめ、丁寧に指導を続けた。その後、魯迅は革命作家に転身するが、藤野先生の写真を自室に掲げ、その姿を仰いでは初心に立ち返り、勇気を奮い起こしたそうです。
 東北大学の川内キャンパス(仙台市青葉区)には、魯迅と藤野先生の胸像が並んで立つ。弟子が成長し、勝利の人生を飾る姿を師が見守る――師弟の曲を奏でつつ、7月の劇をつづりたいものです。  

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2014年07月13日

自ら望んでその地に

 米国の歴史学者ハーディング博士を知って見えますか。M・L・キングの盟友である博士は、キングの意向をもとにスピーチ「ベトナムを越えて」の草稿を作成しました。ベトナム戦争反対を表明したこのスピーチは、キング暗殺の引き金になったとされています。それに関わった者として博士は深い自責の念にかられたそうです。
 しかし、一つのエピソードが博士を救ったのです。それは運命のあの日。キングは、労働者の地位向上を訴える行進のためメンフィスの地に来ていた。暗殺計画も囁かれ、仲間は皆、行くことに反対した。だがキングは強要でも無理強いでもなく、自ら望んでその地に行ったのだった。  

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2014年07月12日

基本に徹すること

 子ども向けの剣道の講習会。講師を務めるのは、全日本選手権で優勝経験のある実力者です。子どもたちはもちろん、付き添いの大人たちも、“どんな高度な技を教えてくれるのだろう”と胸を高ぶらせました。が、開口一番、講師が口にしたのは「正座の仕方、知っていますか?」との一言でした。
 続けて講師は、お辞儀の仕方、防具のひもの結び方、手ぬぐいのつけ方など、竹刀を握る前の基本の動作を、繰り返し教えました。集まった子ども剣士たちに、「基本に徹すること」の大切さを、身をもって伝えたのです(山田ゆかり著『勝つ! ひと言』朝日新書)  

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