2014年07月25日

買ってでも

 思想家のルソーが書いています。子どもを不幸にする確実な方法は――「いつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ」(『エミール』今野一雄訳、岩波文庫)と。
 恵まれた環境で、苦労を知らずに育った子が幸福とは限りません。何より、青年期は一生の土台を築く時です。建物と同じく、基盤がしっかり築かれていなければ、その上に何を積んでも崩れやすくなってしまいます。多くの先輩が「若い時の苦労は買ってでも」と助言するのも、それゆえです。

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