2014年12月31日

平和の心

 沖縄県産の映画「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス」をご存知ですか。3本のショートフィルムで構成される作品は、沖縄独特のユーモアを交えながら、人間のぬくもりを、身近な出来事を通して伝えています。
 なかでも、3作目の「マサーおじいの傘」では、闘いに強くなりたいと夢見る少年が、伝説の空手家に出会う。そこで教えられたことは、沖縄・糸満に伝わる「意地ぬ出じらぁ手引き、手ぬ出じらぁ意地引き」とのことわざだった。
 「腹が立っても手を出さずに引っこめよ、手が出そうになったら怒りを鎮めよ」。かつて、武器を必要としなかった沖縄の、平和の心に通じる言葉です。やがて少年は、ことわざの意味を知り、周囲に“優しい心”をもつことが、“本当の強さ”であることを学んでいくのです。  

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2014年12月30日

顔の表情

 喜び、悲しみ、怒り、驚き、不安、嫌悪――顔の表情は基本的に、わずか6パターンに大別されます。それも世界共通だというから面白いですね。たとえ言葉は通じなくとも、その表情から感動や決意が伝わり、心を打たれるから不思議です。
 意識して表情をつくることはできますが、普通、意識しないでいることが多いのではないでしょうか。よく不満や文句が「顔に出る」といいます。6種類の表情のうち、なんと4種類が怒りなど負のイメージだから気をつけたいものです。
 人類史で大弾圧を受けてきたユダヤの言葉に、「人間の中でも、賢い人ほど、よく笑う」とあります。「ユーモア」や「笑い」は、人間の強さを引き出す力となってきたのです。  

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2014年12月29日

城を見るのが好きだったようです

 「城は、歴史を超えて日本人に誇りをもたせてきた」と、歴史学者の磯田道史さんは語っています。
 今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公・黒田官兵衛は、城を見るのが好きだったようです。たたずまいを見ただけで、城主の人物像が想像でき、「その性格も、賢愚も、器量の大きさも全部わかってしまった」と(岳宏一郎著『群雲、賤ケ岳へ』光文社文庫)
  

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2014年12月28日

毎日、書いている五年日記

 毎日、書いている五年日記『道』(聖教新聞社刊)で、この一年を振り返ってみました。忘れてしまっていることも多かったですが、掛け替えのない日々が、よみがえってきました。
 平穏だが、平凡に終わった一日もありました。大変でしだが、充実した一日もありました。「人間にとって最大の幸福は――自分が、一年の終わりには一年の初めと比べてよりよき人間となっていると感ずること」(北御門二郎訳)。文豪トルストイの書きとどめた言葉が胸に染みります。  

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2014年12月27日

日本酒造り

 日本酒造りに携わる一男性の話です。彼は、コンピューター修理の仕事から一転、苦労を重ねて杜氏となりました。そして、全国新酒鑑評会で、何度も金賞に輝きました。
 背筋を伸ばし、自らに言い聞かせるように語った言葉は、「酒造りは毎年が1年生です」。日本酒は、米の出来ひとつ、水のおいしさひとつ、酵母の状態ひとつで味が変わる。「毎年が1年生」というひと言に、現状に甘んじることを許されない酒造りの厳しさが、にじんでいます。  

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2014年12月26日

歴史の底流

 吉川英治氏の長編『新・平家物語』で、ただ一人、全編に登場する人物がいます。それは一人の演奏者です。彼は、華やかな宮廷を捨て、「貧しくても、心から歓んでくれるちまたの人びとの中で、笛も吹きたい」と庶民の海に身を投じました。彼を、吉川は「心の王者」と呼んでいます。
 為政者たちの興亡よりも、歴史の底流を見よ。そこには民衆がいる――これが歴史家トインビー博士をはじめ、多くの先人の慧眼です。  

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2014年12月25日

地球に国境はない

 ほとんどの人間は「地球から宇宙を」見るほかありませんが、「宇宙から地球を」見た飛行士たちは、地球ほど美しい星はないと口を揃えて語っています。
 「天文学の次元から進めば平和は早い。天文学は人間の心を大きくさせる」。創価学会の池田名誉会長は、人類を月に送った「アポロ計画」の中心者、ジャストロウ博士に語りました。
 仏法では、宇宙自体が生命の当体であり、無数の生命を育んでいるとみます。「宇宙の眼」とは、すなわち「生命の眼」なのです。宇宙から見た地球に国境はないのです。  

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2014年12月24日

歓喜の歌

 ベートーベンの「第九」第4楽章。「歓喜の歌」に入るとき、バリトンは歌いだす。「おお友よ、このような調べではない!」否定されたのは、第1楽章から第3楽章。楽聖の苦悩と葛藤を表現した旋律である。
 興味深いのは、その否定された旋律の中に、「歓喜の歌」のメロディーが断片的・潜在的に含まれていること。否定といっても“全否定”ではない。今までの苦悩にこそ、歓喜の“種”があり、葛藤も全て歓喜に至るための道程だったことを示しています。

  

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2014年12月23日

放置された病

 「放置された病」という言葉があります。例えば、リーシュマニアという病気。これは発展途上国を中心に千万人以上も罹患し、毎年膨大な死者を出す病気です。何故その重大な疾病が「放置され」ているのか。
特効薬はすでに、1960年代に出来ているそうです。しかし、先進国向けの薬のように、あまり利潤を生まないせいか、ずっと生産されず放置されているのです。現在、リーシュマニアには、別の薬が使われているそうですが、1回2万円近くかかる高価なもので、すでに病原菌には耐性ができ、効かなくなりつつあるそうです。同様の「放置された病」が数多あるそうです。
  

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2014年12月22日

ネットワーク

 今年も、きょうも含め10日です。師走は何かにつけて気がせいたり、反対に気が緩んだりして、けがや事故の危険が増します。特に注意したいのが火災ですね。
 統計によると、火災の発生件数は、暖房器具が使われ、乾燥する12月以降の冬季が最も多くなっています。災禍を防ぐためには「気をつけて!」と、家庭や地域で声を掛け合う努力が肝心です。皆で注意を喚起し、防火への意識を高め合っていくネットワークが、乳幼児、高齢者、障がい者といった「災害弱者」を守る大きな力にもなるのです。  

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2014年12月21日

対話上手は聞き上手

 テレビ番組の司会や週刊誌の連載対談などでも活躍中の阿川佐和子さん。彼女の著作の『聞く力』(文春新書)は昨年のベストセラー1位に輝いています。
 相手の話に耳を傾ける際のポイントは何か。阿川さんは、「大切なのは、“面白そうだなと思って、ただ一生懸命に聞く”こと。相手の目を見て上手に相づちを打つことが結構大事」と。
 対話は、単なる情報の伝達とは異なります。語った人の感情が相手の心に届いた時に初めて、心の通ったコミュニケーションになるのです。“対話上手は聞き上手”といわれる所以が、ここにあります。
  

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2014年12月20日

向田邦子さんの作品

 作家の向田邦子さんの作品には時折、“食べてきた、お雑煮の数が違います”といった言い回しがあります。年長者が若い人に対して、「だてに年を取っているわけじゃないよ」と、小気味よい切り返しで使っている表現もあります。
  

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2014年12月19日

信頼の絆

 私たち消費者が、食材や料理について、全ての情報を確認することは不可能です。示された情報を信じるしかありません。同じように、配線や構造を確認してからテレビを買ったり、落丁・乱丁を細かく確認してから本を購入したりもしないでしょう。人間社会の根幹には「信」が横たわっています。自己の利益のために他者を欺く行為は、自身のよって立つ社会の基盤を壊すことになるのです。
 古代であれ、現代の市場主義社会であれ、健全に、豊かに生活を満喫するためには、人々の信頼の絆が強く結ばれているという条件が必要ということでしよう。ふだんはあまり意識しませんが、世間を揺るがす事件や天災は、この「信頼の絆」の大切さを思い起こさせます。  

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2014年12月18日

りんご並木

 長野県南部・飯田市の中心街に、りんご並木があるそうです。ここは旧・建設省の「日本の道百選」や、環境省の「かおり風景百選」に選ばれた歴史もあり、四季を通して、道行く人を楽しませています。
 1947年に発生した「飯田大火」で、同市の市街は大半が焼失。リンゴの木々は、町の復興を願った地元中学生によって植林されたものだそうです。大火の教訓を風化させないシンボルであり、今では防火帯の役割も果たしています。
  

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2014年12月17日

500分の1

 米国のノーマン・カズンズ博士。彼は膠原病を患い、500分の1しか回復の見込みはないと医師から宣告されました。しかし希望を失わず、医学の常識を覆し回復したのです。博士は「人間がユニークな理由」として、「食物だけでなく、希望までも大切なエネルギーに変え得る能力」を挙げています。(松田銑訳『生への意欲』岩波書店)  

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2014年12月16日

サラ・ベルナール

 19世紀から20世紀にかけて名声を博したフランスの舞台女優に、サラ・ベルナールがいます。〝銀の鈴の音〟とも形容された彼女の声は、レストランのメニューを読み上げただけで、その場にいた全員を泣かせたという逸話が残っています。
 彼女は後年、けがが原因で脚を切断する事態に見舞われたが、それでも舞台に立ち、歌声で観衆を魅了しました。「声の力」「音楽の力」を信じ抜く心の強さが、人々の心を揺さぶったのでしょう。  

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2014年12月15日

苦痛をはるかに見おろし進む

 「幸福の画家」とも称されるルノワール。しかし、彼はは晩年、重度のリウマチに苦しんだそうです。隣部屋には痛みに耐える声が夜通し響いた。朝が来ると、変形した指に絵筆を縛り、車いすでキャンバスに向かったそうです。
 しかし、彼の作品に苦悶の形跡は何一つありません。どの絵も生きる喜びが光彩となって脈打っています。父は“病気を治すことなど問題ではなかった。大切なのは描くことだった”と息子ジャンは述懐しています(粟津則雄訳『わが父ルノワール』みすず書房)。苦痛をはるかに見おろし進む、巨匠の背中が浮かぶようです。  

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2014年12月14日

完全な準備のあるところに常に勝利がある

 今から103年前の12月14日、探検家アムンゼンが人類で初めて南極点に到達しました。その最大の勝因は「綿密な準備」にあります。南極大陸の地形や気候を徹底して研究。一つ一つ計画を立てていったのです。基地の場所、ルート、食料、燃料、服装、物資の輸送手段、壊血病対策……。そして、計画書の最後に「一月二五日に極点旅行から帰還する」と記しました。
 彼が目標を果たし帰還したのは、まさに1月25日でした。彼は語っています。「完全な準備のあるところに常に勝利がある。人はこれを“幸運”という。不十分な準備しかないところに必ず失敗がある。これが“不運”といわれるものである」(『南極点』中田修訳、朝日文庫)  

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2014年12月13日

おもちゃ

 12月も中旬となり、年末商戦で、デパートのおもちゃ売り場が活気を帯びてきていることでしょう。積み木やブロックを手に取ってみる。何の変哲もない木やプラスチックの塊が子どもを楽しませ、想像力を育むことに、今更ながら驚きます。
 新島襄や福沢諭吉と並ぶ「明治六大教育家」の一人、近藤真琴は航海術を広めた人物ですが、おもちゃを普及させたことでも知られています。多くの日本人におもちゃと教育が結びつかなかった時代に、西洋事情を紹介しながら、人形や積み木などが子どもの人格形成の基盤を培い、大きな教育効果をもたらすことを訴えました(是澤博昭著『教育玩具の近代』世織書房)  

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2014年12月12日

乗り越えられない壁はない

 列島に、ベートーベンの「歓喜の歌」が響く季節になりました。この曲は、ベートーベンが聴覚を失う絶望の中から誕生しました。「苦悩を突き抜けて歓喜に至れ」――このメッセージこそ、多くの人に親しまれ、不朽のものとなった原動力です。
 歓喜は与えられるものではなく、自らつくり出すものです。ゆえに、乗り越えられない壁はないと確信しましょう。  

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