2014年12月14日

完全な準備のあるところに常に勝利がある

 今から103年前の12月14日、探検家アムンゼンが人類で初めて南極点に到達しました。その最大の勝因は「綿密な準備」にあります。南極大陸の地形や気候を徹底して研究。一つ一つ計画を立てていったのです。基地の場所、ルート、食料、燃料、服装、物資の輸送手段、壊血病対策……。そして、計画書の最後に「一月二五日に極点旅行から帰還する」と記しました。
 彼が目標を果たし帰還したのは、まさに1月25日でした。彼は語っています。「完全な準備のあるところに常に勝利がある。人はこれを“幸運”という。不十分な準備しかないところに必ず失敗がある。これが“不運”といわれるものである」(『南極点』中田修訳、朝日文庫)

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