2013年09月30日

理科への興味

 「いづくにも/今宵の月を/見る人の/心やおなじ/空にすむらん」(民部卿忠教、『和歌文学大系34』明治書院)。澄んだ夜空に輝く月を見ていると、心も澄みわたる思いがしますね。
 ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏は、小学生の頃、銭湯の帰り道で〝なぜ毎月、日食や月食は起こらないのか〟など、父親が科学や技術の知識を披露してくれた思い出があるそうです。月夜の下の父の〝講義〟は、益川少年の心に理科への興味をともしました。この心の持続がノーベル物理学賞にまで発展したのでしょう。  

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2013年09月29日

相馬二遍返し

 福島民謡に「相馬二遍返し」があります。これは江戸時代、飢饉で壊滅的な被害を受けた相馬地方の歌です。さらに豊かな自然を歌い、「どうか相馬に来てくだ さい」と、二遍(二度)、ふるさとの復興を願い誓う。切なる思いが託された歌なのです。
 「復興」と一口に言いいますが、そのために、どれほどの時間と忍耐が必要でしょうか。「二遍返しで済まないならば」――「相馬二遍返し」の歌詞には、二度でだめなら、何度でも立ち上がる、との東北魂が歌われています。
相馬二遍返し http://www.youtube.com/watch?v=vujFIOBpr8I  

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2013年09月28日

友情に「上中下」

 創価学会の池田名誉会長は、友情に「上中下」があると語っています。「下の友情」は、いわば“一緒に楽しんでいこう”というもの。「中の友情」は、目的を共有した“励まし合いの友情”であると。
 では「上の友情」とは――名誉会長は「同志のつながり」であり「互いに命をかけていく友情」である、と。まさに「信仰の世界」は「上の友情」で結ばれた世界であり、「かつて偉業を成し遂げた人の多くは、このような友情をもっていた」と語っています。  

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2013年09月27日

見失ってきたもの

 冒険家・星野道夫氏の著書『旅をする木』に、発掘調査へ向かう探検隊の逸話が紹介されています。
 キャラバンを組み、山岳地帯を旅していたある日、荷物を担ぐシェルパがストライキを起こし、動こうとしなくなった。日当を上げろという要求かと思い、代表者に理由を聞くと、意外な言葉が返ってきました。「私たちはここまで速く歩き過ぎてしまい、心を置き去りにして来てしまった。心がこの場所に追いつくまで、私たちはしばらくここで待っているのです」と。効率を優先する生き方への戒めとして心に染みる言葉です。
 変化する時代の中で、私たちにも見失ってきたものが少なからずあります。だが、それらを嘆く前に、自分が忙しさを理由に家族や友人に対し、「心ここにあらず」という振る舞いをしていないか、見つめ直したいものです。  

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2013年09月26日

ジョンズ・ホプキンス

 米国の実業家ジョンズ・ホプキンス氏は、大学設立と病院建設に多額の寄付をしました。彼は資金を無駄にしないため、運賃5㌣の電車にさえ乗らなかった氏に“けち”との悪評もたちました。
 ある銀行家が親切心から、ジョンズ・ホプキンス氏に“お年だし、遠出される際は、せめて電車を利用したら”と勧めました。それに対して氏は“いまだ大事業がある”と2回、独り言のように繰り返したという(新渡戸稲造著『逆境を越えてゆく者へ』実業之日本社)。
 ジョンズ・ホプキンス氏の事業の眼目は建物ではなく、建物が育む人材にこそあったに違いありません。氏の名を冠した大学からはノーベル賞受賞者も多数、誕生していることが証明しています。

ジョンズ・ホプキンス大学 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%97%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%A4%A7%E5%AD%A6  

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2013年09月25日

師弟の絆

 古代ギリシャの哲学者で、ストア派の創始者でもあるゼノンを知っていますか。彼が優秀な弟子がたくさんいる中で、学派の継承者に選んだのは、クレアンテスという弟子でした。
 しかし、クレアンテスは頭脳明晰なほうではありませんでした。水汲みや大麦炊きを仕事とする生活は貧しかったそうです。紙が買えず、師から学んだことは、陶器の破片などに書き留めました。彼は、働いた手で、師の言葉を書き残す生き方を誇りとしたのです。
 どんな境遇にあろうと、師を求め、教えの通り、実践する――労苦と努力を惜しまない人生を歩み抜いてこそ、真の後継者となれる。そこに峻厳な師弟の絆があるのです。  

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2013年09月24日

歴史から学ぶこと

 明治維新の際、幕府側の全権大使として平穏なうちに江戸開城を実現した勝海舟。戦火だけではなく、放火などによる火災からも江戸を救った功績はあまり知られていません。
 当時、江戸の治安は悪化していました。放火・窃盗等から大火災が起きかねない状態でした。しかし、政情の混乱で火消組織は弱体化していました。そこで勝は火消組の親方衆に自ら面会し、統制を依頼。彼らは幕府の陸軍総裁から直接、頼まれたことを名誉に感じ、勝の心意気に応えようと引き受けてくれました。これによる治安の維持の活動も一定の成果を収めました(鈴木淳『町火消たちの近代』吉川弘文館)
 勝が親方衆一人一人の心に訴え、使命感を与えたことで火消組織は再興されました。胸襟を開いた誠意の対話が、いかに重要か。歴史から学ぶことは多くあります。  

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2013年09月23日

国旗

 月をモチーフにした国旗は中近東に多くあります。月が好まれたのは、砂漠などの厳しい気象条件が理由です。灼熱の太陽に対して、月は、夜の心地よい安息の時間を象徴するからだという(『徹底図解 世界の国旗』新星出版社)。四季のある日本でも、暑い夏の後だからこそ、秋の月が、ひときわ、いとおしくなります。
 一方、太陽 を描いた国旗には、日本やバングラデシュ、アルゼンチンなどがあります。闇を照らし生命を育む太陽への畏敬を表すのでしょう。
 そして、星をデザインした国旗は、なんと61カ国にもなります。太陽や月の旗より、はるかに多い。星は、独立主権や国民統合の象徴とされています。小さい星が、それぞれの輝きを放ちながら、全体として美しい調和を形作っているからでしょうか。  

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2013年09月22日

何を手がかりに

 書店で本を選ぶ時、あなたは何を手がかりにしますか。タイトル、著者名、目次、それとも装丁の美しさ? それらを伏せ、「書き出し」だけで選ぶとしたら……。大手書店の一角で「ほんのまくら」と称するユニークな催しがありました。
 本は、書き出しをプリントしたカバーに覆われている。中をのぞくことはできない。著者が絞り出した一文から、どんな物語が展開されるのか。本の選択は手にする人の想像力に委ねられていました。  

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2013年09月21日

大人の責任

 「小学生の時、ほかの子どもたちと違っていた自分を、両親や先生が認めて、才能の芽を伸ばしてくれた」。と語る人形劇俳優の平常さん。平常さんは幼いころから人形を肌身離さず持ち歩き、他人とコミュニケーションを取るのも人形を通して。
 ともすると〝ちょっと変わりもの〟と見られがちだった彼のために、両親は人形劇のできるミニ劇場を手作りしてくれた。また、小学校の先生は「常君の人形劇はすごいから」と応援し、クラスの仲間に話して、教室で発表会を催したそうです。
 そして、平さんは12歳の時、本格的に人形劇の世界へ飛び込みました。人形とともに舞台に立ち、さまざまな役柄を演じ分けていく。その独特の表現方法は、世界で認められる存在になりました。
 子どもは誰であれ、何かの「天才」であり、何らかの「使命」を持っています。人間としての基本、社会で生きるためのルールを教えたら、あとは一緒になって、それぞれの使命の花の咲かせ方を探すこと。それが大人の責任ではないでしょうか。  

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2013年09月20日

自己暗示

 脳科学者の池谷裕二氏の講演での、興味深い話。20歳前後の若者と、60代から70代の高齢者に、それぞれ単語のリストを見せ、記憶力を比較する実験をしました。事前に「これは心理学のテストです」と伝えて行うと、年配者と若者の正解数に、ほとんど差はなかったそうです。
 ところが「これは記憶のテストです」と説明して同じ実験をすると、年配者の方だけ正解数が約3分の2に落ちました。これは「年だから覚えられない」との自己暗示が能力を抑えてしまうという証明です。  

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2013年09月19日

パラリンピック

〝パラリンピックの父〟L・グットマンは「失われたものを数えるな。残っているものを最大限に活かせ」と(中村太郎著『パラリンピックへの招待』岩波書店)。
 どうせ数えるなら、欠点より長所、〝できない理由〟より〝できる可能性〟の方がずっといい。そうすれば世界が広がる。必ずできる、やってみせる、と決めれば、知恵が湧き、勇気が湧いてきます。

L・グットマン http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%92%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3  

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2013年09月18日

考えること

〝伝説の国語教師〟橋本武氏がメディア紙誌をにぎわせた時がありました。話題の中心は、そのユニークな授業スタイル。教科書を使わず、中学の3年間で『銀の匙(さじ)』(中勘助著、岩波文庫)だけを学ぶというものです。
 時は戦後の成長期、駆け足の時代の流れに抗うかのように、薄い文庫本をじっくり味わいながら読む。物語の時代の暮らし、古い遊び、地方の言い伝えや年中行事など、一つ一つを丁寧に解説していきます。この授業はすぐ受験に役立つ知識ではありません。が、生徒たちは、そこから〝考えること〟を学びました。後に東大総長、最高裁事務総長といった逸材が、あまた世に出ました(『奇跡の教室』伊藤氏貴著、小学館)  

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2013年09月17日

サーバント・リーダーシップ

 「サーバント・リーダーシップ」という 言葉を聞いたことがありまするか。「サーバント・リーダーシップ」とは「まず相手に奉仕し、その後、相手を導く」実践哲学の事です。
 仲間に気持ちよく働いてもらうためにリーダーが奉仕す る。先頭に立って引っ張る前に、まず相手に尽くし、その次に、導いて集団を前進させる。皆が何を考え、悩み、何を目指しているかを感じ取り、一緒に考え、 語り合っていく。じっと見守る勇気が必要な時も。こうしたリーダー像が今、注目されているのです。  

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2013年09月16日

大楽天

 底抜けに明るく、中国の周恩来総理に「大楽天」と呼ばれ、最も頼りにされた存在でした。それが、夫人のトウ<登におおざと>穎超女史だった。彼女は中国革命の「長征」でも、たくましかった。病や飢えと闘い、銃弾の雨をかいくぐる過酷な行軍。その中で、冗談を飛ばし、大好きな草花の話にも興じた。その快活さが、周囲に希望を与え続けた。彼女の部隊から、落後者はほとんど出なかった(西園寺一晃著『トウ<登におおざと>穎超』)  

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2013年09月15日

イノベーション

 イノベーションという言葉をよく聞くようになりました。日本語では「新機軸」「刷新・革新」などと訳されます。今、社会全体が、行き詰まりやマンネリの打破を期待している象徴 なのかもしれません。
 一方で、目新しさに飛びついたものの、それが「尻すぼみの刷新」となって、いつの間にか消えていくケースも多いのも確かです。目先の結果だけを追う と陥りやすいパターンです。
 人は得てして新しいもの、成功した取り組みを見ると、まねをしたくなる動物です。「いいものは取り入れよう」と思うのも一理あります。だが、 安易にまねた“新しさ”はなかなか定着しません。
 経営学の父と呼ばれるドラッカーは、著書『マネジメント』の中で、イノベーションを「新しい満足を生みだす こと」(上田惇生訳)と定義しています。そして、イノベーションが生みだすものとして「新たな価値」を挙げています。  

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2013年09月14日

創業は易く守成は難し

 中国の古典『貞観政要』に「創業は易く守成は難し」とあるように、古今東西、事業を継ぎ、守ることの難しさに変わりはありません。大和ハウス工業の樋口武男会長の話です。
 樋口武男会長は有利子負債1400億円を超すグループ会社の再建を命じられるなど、創業者・石橋信夫氏から何度も試練を与えられ、鍛えられました。そうした薫陶への感謝を、氏は繰り返しています。
 石橋氏の人材育成の哲学は「大きい大根を間引きする」ことだったと、樋口会長は綴っています。大きい大根を抜けば、か細い大根に栄養が回り、育ち始める。大きい大根は、あえて開墾していない、やせた土地に植え替える。それでも、再び力強く育っていくという考えです(日本経済新聞「私の履歴書」)  

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2013年09月13日

チョコレート

 カカオ豆を炒って粉にし、砂糖と牛乳と……そして、アフリカの子どもたちの汗と血と涙を加えたもの――それがチョコレートです。チョコの製法は、いま皮肉を込めてこう言われているそうだ(石弘之著『子どもたちのアフリカ』)。原料のカカオ豆の生産は、劣悪な労働条件のもと、奴隷のように強制的に働かされる子どもたちによって支えられています。
 一方、東南アジアのマングローブ林も消滅しつつあそうです。タイではすでに87%が消失したといわれています。インドネシアでも45%が失われたという。その多くは、「日本向けのエビの養殖池を増やすためだ」とも。
 マングローブ林の破壊は、生態系を壊し、さらに天然の堤防の働きをも失わせました。スマトラ沖地震の津波被害が、大きくなった要因の一つにも、あげられているほどです。  

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2013年09月12日

1円銀貨

 和歌山県串本町沖の海底で、1円銀貨が発見されました。調べてみると1890年9月に沈没したトルコ軍船エルトゥールル号の遺品と判ったそうです。その後、3年にわたる発掘調査で、約5800点の品が見つかり、一部はトルコでも展示されました。
 トルコ軍船エルトゥールル号を暴風雨の中で救助にあたったのは近隣の村人たちです。遭難者の世話をし、遺体を手厚く葬りました。死者580人超、生存者69人という惨事でしたが、日本人の献身は今なおトルコで語り継がれています。村人たちの“何とか助けたい”という懸命な行動が信頼となり、交流は時代を超えて続いています。  

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2013年09月11日

苦境は長く、楽しい時は短い。か

 夜泣き、食事、寝かしつけ。子育ては思うようにいかないことが多いものです。愛情をいっぱい注いでいるのに、言うことを聞かず心が折れてしまうこともあります。 ずっと大変な状況が続くのでは、と思い詰めてしまう人も多い事でしょう。
 苦境は長く、楽しい時は短い。これは万人に共通の感覚ですが、そうとも限らない。精神科医の名越康文さんは「苦しみ、最悪の状況はいつまでも続かない。一時のことだと気づく」ことが大切と指摘しています。
 たとえば、面倒なおむつ替えも、子ども一人あたり約6000回で終わると統計上からいわれています。そう思えば、子育て中は、ずっと続くように思えjrが、一回替えるたびに、“残数”は確実に減る。こう知ることで、一回一回が、子どもとの思い出を作る貴重な機会に変わり、心にゆとりが生まれるはずです。  

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