2013年09月30日

理科への興味

 「いづくにも/今宵の月を/見る人の/心やおなじ/空にすむらん」(民部卿忠教、『和歌文学大系34』明治書院)。澄んだ夜空に輝く月を見ていると、心も澄みわたる思いがしますね。
 ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏は、小学生の頃、銭湯の帰り道で〝なぜ毎月、日食や月食は起こらないのか〟など、父親が科学や技術の知識を披露してくれた思い出があるそうです。月夜の下の父の〝講義〟は、益川少年の心に理科への興味をともしました。この心の持続がノーベル物理学賞にまで発展したのでしょう。

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