2015年01月31日

腹立たずの会

 昨年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で脚光を浴びている黒田家では代々、藩政を協議する「異見会」を開いていました。別名は「腹立たずの会」。どんな意見にも“腹を立ててはならない”というおきてがあったからです。
 会にはさらに、いくつかの鉄則がありました。出席者の身分は問わない。何を言ってもいい。しかし個人的な攻撃は禁止する、など。この「腹立たずの会」で結束が強まり、「黒田家が幕末まで存続できた」といわれている(童門冬二著『参謀は名を秘す』日経ビジネス人文庫)  

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2015年01月30日

琉球競馬

 沖縄で「ンマハラセー」(琉球競馬)が70年ぶりに復活し、話題を呼んでいます。「ンマハラセー」(琉球競馬)は速さではなく、走りの美しさを競うという独特の競馬で、約500年前の琉球王朝時代に士族の娯楽として始まり、後に農民の間にも広がりました。
 小柄で温順な性質をもっているという沖縄の在来馬。当時は、人や荷物をスムーズに運ぶため、馬上を揺らさず走る実用性が重宝されていたそうです。「人も馬も着飾り、優雅に走りを楽しむというのが、争いごとを好まない琉球の精神性を象徴しているように思う」と、復活に携わった関係者は語っています。
 沖縄のことわざに「意地ぬ出じらぁ手引き、手ぬ出じらぁ意地引き」とある。「意地(怒り)が出たら手を引け、手が出そうになったら意地を引け」との意。自制心を培い、平和を愛する精神風土を築いてきた先人たちの教えは、人間性だけでなく娯楽にまで、その影響を与えたとみえます。  

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2015年01月29日

子どもたちに注ぐ愛情と情熱

〝戦争で心が傷ついた子どもたちに、夢や希望を与えたい〟と、終戦後、多くの少年少女雑誌が生まれました。漫画家・手塚治虫氏が活躍し始めるのは、このころです。
 創価学会に入会した若き青年の池田名誉会長も、戸田第2代会長のもと、「冒険少年」(後に「少年日本」と改題)の編集長を務めました。後年、手塚氏は「自分から是非描きたいと思った雑誌は、当時はこの本くらいだった」と回想しています。
 共に昭和3年生まれの2人が出版の世界で出会うことはありませんでした。だが、〝試練に負けるな!〟と、子どもたちに注ぐ愛情と情熱は、強く共鳴していたと思えます。  

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2015年01月28日

後悔には2種類ある

 後悔には2種類あるそうです。「何かをしてしまった後悔」と「何かをしなかった後悔」です。
 著述家の内田樹氏は、“しなかった後悔”の方が「私たちの心を長い時間をかけて酸のように浸食して、私たちを廃人に追い込む」ものだと述べています(『子どもは判ってくれない』洋泉社)
 何かをなそうとするには、前向きな一歩、決断が必要です。それは諦めや臆病とのせめぎ合いでもあります。  

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2015年01月27日

700年の伝統

 自分のプレーやフォームを映像で確認することは、芸能やスポーツの世界で当たり前になっています。だが、昔はそんな便利な機械はありませんでした。
 では、どうしたのか。「離見の見(りけんのけん)」という言葉があります。これは室町時代の能の大成者、世阿弥が言った言葉です。己を離れ、観客席から見るつもりで、演者の自身を見る。その時こそ「わが姿を見得するなり(自分の姿が見える)」との戒めです。
 能では、シテ(主役)が舞い終えると幕の内に入り、大きな鏡の前に立つそうです。装束も面も着けたまま、客席に見えていたであろう自分の姿を見る決まりがあります。二十六世観世宗家の観世清和氏は、“舞台の出来不出来を突きつけられる厳しい時間”と(『能はこんなに面白い!』小学館)。この省察と精進が、700年の伝統を築いた礎なのです。  

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2015年01月26日

目を針で一刺

 「民」という字は、目を針で一刺しした字形という。残酷なことに、古代中国では、目をつぶされた奴隷が「民」だったのです。
 日蓮大聖人が著された「開目抄」の題号には、一切衆生の心の目を開く意義が込められています。正法によって、人々の心の目に刺さった毒針を抜き、民衆を救おうとされた大慈悲に、感謝の念は尽きない。同抄には「此の法門を申すに日日・月月・年年に難かさなる」(創価学会版・御書200ページ)と、“難こそ誉れ”の御自身の生き方を示されています。  

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2015年01月25日

最低気温

 一日の最低気温は通常、明け方に記録されることが多いです。厳寒の朝、大自然は美しい表情を見せる。空気中の水蒸気が凍り舞う「ダイヤモンドダスト(細氷)」。それに太陽光が反射して帯状に輝く「サンピラー(太陽柱)」。水蒸気が川面で花のように凍る「フロストフラワー(霜の花)」等々。  

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2015年01月24日

60

 大学を出て60歳で会社を定年になった人の「働いた時間」と、後の人生で「自由に使える時間」は、85歳まで生きるとすると、ほぼ同じになるそうです。「60」はまさに、人生の折り返し点ともいえます。
 書店に出向くと、老後の過ごし方のマニュアル本が増えた実感があります。健康の維持、生活設計はもちろん、残り半分の人生を何に使うかという「生き甲斐」の問題は、超高齢社会を考える不可欠の視点です。  

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2015年01月23日

葛飾北斎

 フランス国立ギメ東洋美術館に所蔵されていた絵画に、葛飾北斎の直筆があります。北斎は、90歳で没するまで絵を描き続けました。この絵は「龍」が描かれていますが、「九十」という文字が記され、葛飾北斎90歳、最晩年の筆です。
 北斎には「雨中の虎」という傑作があります。この「龍」と並べてみると、にらみあっている事がわかります。何と龍虎の一対を完成するために、最晩年に龍を描いたのです。巨匠の人生の完成にふさわしい絵ですね。
  

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2015年01月22日

ニーチェ

 哲学者ニーチェは語っています。「諸君はあらゆることに責任をとろうとする! ただ諸君の夢にだけは責任をとろうとしない!」(茅野良男訳『ニーチェ全集7』理想社)。自分の夢に対する責任を、誰かに負ってもらうわけにはいかない。徹頭徹尾、自身と向き合うしかないのてす。  

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2015年01月21日

インフラ友達

 博報堂生活総合研究所が毎年、生活者動向を予測し発表しています。昨年のテーマは「インフラ友達」(『生活動力2014』)。ソーシャルメディアなどで友人を広げる機会は増えましたが、逆に、日本人の「一人で過ごす時間」は多くなったと予測しています。
 今、人々の関心は「本当の友達」、つまり生活のインフラ(土台)となる友を得ることにあるとし、50の友情の形を紹介しています。
 ペットを通じて知り合い、人間同士も助け合うようになった「ペッ友」や、1年に1度しか会わないが、喜びを与えてくれる「ネンイチさん」。生きる気力をもらう「命友」、激しい口論になっても、最後は自分に「気付き」をもたらしてくれる「怒友」などが紹介されています。
 さて、2015年のタイトルは「デュアル・マス」です。  

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2015年01月20日

桜島

 火山大国の日本には、世界に約1500あるとされる活火山のうち、110が存在するそうです。その中の一つ、鹿児島県の桜島は、かつては文字通り、島でした。1914年1月12日に起きた大規模噴火によって地形が変わり、大隈半島とつながりました。101年前の話ですが、信じられません。
 火山活動は生命と生活を脅かすものですが、一方で圧倒的な自然の力に、畏敬の念を感じることも確かだです。  

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2015年01月19日

心の本

 「時」の流れは一定で、万人に平等に流れるものだとしても、心に刻まれた「時」は一様ではありません。人生を励ましてくれる思い出をいくつ持つことができたかは、人の幸福を左右する事でしょう。
 “子どもたちの心は「真っ白な本」”とは、世界的な絵本画家・作家のワイルドスミス氏の言葉です。この“心の本”に良き思い出を描き残してあげたい。良き思い出は、良き人を育む。良き思い出は、良き出あいから生まれる、と。  

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2015年01月18日

桐の木を植える風習

 かつて東北には、娘が生まれると、自宅の庭に桐の木を植える風習がありました。娘に物心がついたころ、親は「これは、あなたの木だ」と教え、育てさせたそうです。
 桐は、子どもと共にぐんぐん成長していく。やがて、年ごろを迎え、娘の結婚が決まると、親は職人に託し、その木で小さなタンスや下駄を作り、嫁ぐ際に持たせたそうです。
 見知らぬ土地で、人間関係や生活が一変し、つらい思いもするだろう。そんな時は、故郷の厳冬に耐え、倒れることなく成長した“わが木”に自身を重ね、忍耐強く、そして堂々と、試練を乗り越えなさい――そんな親の思いを込めているのです。  

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2015年01月17日

おむすびの日

 母が娘に語ります。「おむすびが、どうしておいしいのだか、知っていますか。あれはね、人間の指で握りしめて作るからですよ」。これは太宰治の『斜陽』の一シーンです。
 きょう1月17日は「おむすびの日」。20年前の阪神・淡路大震災では、炊き出しボランティアのおむすびに、多くの被災者が救われ、励まされました。この善意の心を留めようと、記念日になったそうです。  

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2015年01月16日

韓国初の女性大統領

 韓国初の女性大統領 朴槿恵氏。彼女は最愛の両親を暗殺で奪われ、波乱の青春を生きました。彼女の半生を綴った自叙伝『絶望は私を鍛え、希望は私を動かす』(横川まみ訳、晩聲社)
 自叙伝の中で、とりわけ心を動かされるのは、両親をはじめ、家族に触れた部分です。その人自身の人間味、素の部分が垣間見えるからでしょう。朴氏の場合、人格形成に多大な影響を与えたのは、母・陸英修さんであったという。
 ファーストレディーでありながら、誠実、質朴、謙虚さを貫いた母。凶弾に倒れる日まで、子どもたちの「良き模範」であり続けました。朴氏は「人生の一番大切な財産を母から得た」「確信に満ちた母の姿は幼い私にとって憧れだった」と述懐しています。  

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2015年01月15日

 寒空に月光がさえています。冬の月が中秋の名月より輝いて見えるのは、低い気温が大気を清涼かつ透明にさせるのと、月が天頂近くの高い所を通過するためだそうです。
 月周回衛星「かぐや」の観測データを基に作られた月全球の立体地図があります。これによると、地球から見ることができない月の反対側は、激しい凹凸の地形。餅をつくウサギの姿をして、おとぎの世界へいざなう穏やかな“表”のイメージとは一転、裏側は“激闘の星”という印象を持たれる事でしょう。物事は、見方によって、感じ、学べることが随分違うと、月は教えてくれます。  

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2015年01月14日

隣近所

 65歳以上の一人暮らしの会話頻度に関する調査があります(国立社会保障・人口問題研究所)。注目されるのは、電話での会話も含め「2週間に1回以下」の人は、女性は約4%だが男性は約17%。「毎日の会話がない」人となると男性は2人に1人、女性は3人に1人に上ります。この数字は、社会的に孤立している人、特に男性の多さが浮かび上がります。
 思想家エマソンは言っています。「あらゆる人間関係において、隣近所というもののもつ圧倒的な重要性をまず考えよう」(小泉一郎訳『エマソン選集3』日本教文社)。  

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2015年01月13日

レジリエンス

 欧米で近年、関心が高まっている概念に「レジリエンス」があります。これは〝望ましくない状況から脱し、安定的な状態を取り戻す力〟を表します。
 経済や災害対応のシステムなど、さまざまな分野で、この概念が注目を集めています。人間においても、「困難から立ち直る力」として、研究が進んでいます。
 その成果が示唆しているのは、個人のレジリエンスが「その人の信念や経験によって決定づけられる」ということ。さらに、仲間の絆を大切にするコミュニティーの存在がレジリエンスを高める、との指摘もあります(『レジリエンス 復活力』ダイヤモンド社)  

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2015年01月12日

 英単語のつづりに、「なるほど」と感心する時があります。例えば、「雨」と「弓」は英語で「RAIN」と「BOW」だが、それらをつなぐと「RAINBOW」(虹)になります。
 虹が人の心を打つのは、七色の鮮やかさや、空に懸かった弧の幾何学的な美しさもありますが、「雨のち晴れ」に現れる、そのタイミングと無関係ではないでしょう。きっと空模様に心模様を重ねるからではないでしょうか。  

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