2015年01月11日

学生時代の誓い

 青森県出身の画家・鷹山宇一氏(故人)は、独創的な作品もさることながら、豊かな人間性も注目を集めました。
 娘のひばりさん(青森県立美術館長)は語っています。小学生の時、ひばりさんは本が好きで、学校には行かず読書三昧。たまに学校に行くと、決まってテストの日にぶつかったそうです。勉強していないから点数は悪く、母親に叱られました。ところが鷹山氏は「大したものだ。何もしてなくても30点も取れるのか」「勉強する時間があれば本を読んでいればいい」と認めてくれたそうです。
 時は移り学生時代、ひばりさんは奇抜な髪形を大学にとがめられ、処分の対象になったそうです。学校に呼び出された鷹山氏は学長に訴えました。“人間は姿形ではなく、自分の力を信じて社会貢献する人生こそ尊いということを、娘に教えてほしい”と。土下座せんばかりに頭を下げた父を見て、ひばりさんは、いつかこの父のために生きる人生をみつける、と心に誓ったそうです。
 どこまでも、わが子の個性を認め、成長を信じて見守る。言うは易く行うは難しですが、親が子どもに寄り添い、一緒に成長しようと努力する時、親子関係はより豊かに広がっていきます。ひばりさんは後年、父の美術館に携わり、学生時代の誓いを見事に果たしました。  

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2015年01月10日

目標の追求

 試練と向き合い、人一倍、挑戦心を燃やした歴史家トインビー博士は、「精神的な目標の追求こそ、人間の活動のうちで無限に拡大する可能性を持つ唯一の領域なのです」(『日本の活路』国際PHP研究所)と提言しています。
   

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2015年01月09日

トルコ

 トルコ建国の父、ケマル・アタチュルク初代大統領の銅像が、和歌山県・串本町にあります。同町は両国友好の地です。1890年、トルコの軍艦が同町沖で沈没した際、地元の漁師が乗員を救出しました(エルトゥールル号の遭難事故)。銅像は、沈没から120年の平成22年に除幕されました。 
 トルコは、歴史学者トインビー博士が誠実にかかわった国です。ギリシャ・トルコ戦争のさなかに両国を自ら視察した博士は、それまで西洋が抱いていた“トルコは野蛮国”との偏見を非難しました。イスラム蔑視の当時の世論は、これに猛反発。結果、博士は大学を追われましたが、最後まで信念を貫いたのです。
 悪に対しては怒りを燃やす。間違いは間違いと断ずる。当然のことです。そこに国籍や人種などの差異を持ち込むと、物事をとらえる眼が曇り、歪んでしまいます。  

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2015年01月08日

生命の迷い

 仏法では、生命の迷いを「無明」と説いています。これは、闇に包まれるように、進むべき先が見えず、不安が不安を呼び、迷いがさらなる迷いを生む状況です。
 日蓮大聖人の御聖訓に「生死の長夜を照す大燈・元品の無明を切る利剣は此の法門に過ぎざるか」(創価学会版・御書991ページ)とあのます。信心は苦悩の闇を切り裂く剣であり、歓喜の人生へと導く希望の光と教えてみえるのです。  

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2015年01月07日

七草粥

 家族・親族の集まり、旧友との再会の席などが続き、そろそろ、あっさりした食が恋しくなるころです。年齢を重ねるにつれ、1月7日の朝に食べる「七草粥」の慣習にも、なるほど意味があると思えてきます。
 お粥は見た目が簡素で、ごちそうとはいえないかもしれない。しかし、食べる人の体調を考える心配りと、ひと手間が効いた味わい深い料理です。中国では、約6000年前から食されるという(あまつかじゅんこ著『あったかおかゆ』日東書院)  

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2015年01月06日

人生を芽生えさせた

 ソニー創業者の一人、井深大氏は、若くして父を亡くしました。そんな氏に、祖父は折に触れ、父が技術者としていかに長じていたかを語ったそうです。さらに、家族で交友があった小説家の野村胡堂ら、父のように慕える存在にも恵まれました。
 井深大氏は、親を心に抱き、親の大きさを教えてくれた人に囲まれ育ったことが、のちに世界の電子技術をけん引する氏の人生を芽生えさせたと思えてなりません。親子の絆は、生死をはるかに超えていくまです。  

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2015年01月05日

チャレンジ精神

 沖縄・南風原町で11日に開催される「新春飛び安里凧上げ大会」。大会名の「飛び安里」とは、200年以上前の琉球で、〝空を飛んだ男〟といわれる安里周当のことです。
 彼は、若いころに抱いた〝大空を飛びたい〟との夢を、失敗を繰り返しながらも、ついに成功させた、と伝えられています。同町では、その偉業をたたえ、弓の弾力を活用した、彼の飛行機のレプリカを製作し、展示しています。
 しかし、「飛び安里」が実際に飛行に成功したという文献は少なく、伝承によるものが多いが、今後、研究が進み、検証されれば、ライト兄弟より100年以上も早く、空を飛んだ人物ということになります。彼は当時、飛行実験で世間を騒がせたとして逮捕されたこともありました。それでも、夢を叶えようとしたチャレンジ精神は、時代を超えて大切なことを教えています。  

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2015年01月04日

力強い言葉

 新聞には何より、伝えたい主張、哲学が不可欠です。その上で、それを社会のどこまで届けられるかは、作る人間の研鑽と技量と工夫で決まります。文字を大きく、ふりがなを多く振ることも、その挑戦の一つです。
 近年、ガンジーやニーチェなど、偉人の名言を短くまとめた本の出版が相次ぎ、好評です。これは、心の拠り所となる端的で力強い言葉が求められる時代といえましょう。  

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2015年01月03日

生命の力強さ

 「花をのみ待つらん人に山里の 雪間の草の春を見せばや」(藤原家隆)。いつ咲くかと花ばかり待つ人に、見せてあげたい。山里の雪の隙間に芽生える草の姿に、本当の春があることを――歌人は冬の中に春を見ています。
 作家の白洲正子さんは、この歌は「発見の驚きと、喜びに満ちている」と。秋の実りが終わり、すべて滅びたかに見える冬。が、すでに新しい生命の胎動は始まっている。と感想を述べています。
 花や緑に眼を奪われず、名もなき草に生命の力強さ、美しさを発見するのは、この時である。その感動はまた、春の到来の喜びを何倍にもしてくれる。と。
  

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2015年01月02日

人間の温かみ

 「善悪可否を考え、たがいに取引して物を融通しあい、ともに利益を求めるのが、商の本義である」(『虹を見ていた』津本陽著、NHK出版)。明治の実業家・渋沢栄一の言葉だが、これは経済活動の基本理念を示しています。
 善悪をわきまえ、物を融通し、ともに利益を求めるという彼の信条には、人間の温かみを感じます。  

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2015年01月01日

一年の計は元旦(元日の朝)にあり

 ことわざに「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦(元日の朝)にあり」とあります。「朝」の字は、「十」の「日」、「十」の「月」とも書けます。十をもって「数の全体、完全、すべて」(『字通』)を表すことを思い合わせれば、一年全ての起点となる“朝”に、特別な思いを込めるのは、やはり大切なことです。  

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