2013年09月13日

チョコレート

 カカオ豆を炒って粉にし、砂糖と牛乳と……そして、アフリカの子どもたちの汗と血と涙を加えたもの――それがチョコレートです。チョコの製法は、いま皮肉を込めてこう言われているそうだ(石弘之著『子どもたちのアフリカ』)。原料のカカオ豆の生産は、劣悪な労働条件のもと、奴隷のように強制的に働かされる子どもたちによって支えられています。
 一方、東南アジアのマングローブ林も消滅しつつあそうです。タイではすでに87%が消失したといわれています。インドネシアでも45%が失われたという。その多くは、「日本向けのエビの養殖池を増やすためだ」とも。
 マングローブ林の破壊は、生態系を壊し、さらに天然の堤防の働きをも失わせました。スマトラ沖地震の津波被害が、大きくなった要因の一つにも、あげられているほどです。

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