2013年09月06日

先人の足跡

 「紀元前1050年にまで遡って、先祖の名前を、全て言うことができます」。そう語るのは、アジア屈指の経済学者で、シンガポール・南洋理工大学のリム・チョンヤー博士です。
 リム博士の先祖は、中国古代、殷王朝の紂王の時代の忠臣・比干とされています。比干は、一命を賭して、紂王の暴政を諫めたために、無残にも殺されてしまいました。しかし、比干の子孫は生き延びて、以来、約3000年間、家系が続いているという事です。
 約3000年間。といえば相当な先祖の数になると思われますが、リム博士は「先祖の一人一人の名前を続けて読むと、一つの詩のようになっていますから覚えやすいのです」と笑顔で答えたそうです。ユニークな中にも、先人の足跡を断じて忘れぬ深き執念を感じるのは私一人でしょうか。  

Posted by mc1460 at 11:35Comments(0)TrackBack(0)つぶやき