2013年09月25日
師弟の絆
古代ギリシャの哲学者で、ストア派の創始者でもあるゼノンを知っていますか。彼が優秀な弟子がたくさんいる中で、学派の継承者に選んだのは、クレアンテスという弟子でした。
しかし、クレアンテスは頭脳明晰なほうではありませんでした。水汲みや大麦炊きを仕事とする生活は貧しかったそうです。紙が買えず、師から学んだことは、陶器の破片などに書き留めました。彼は、働いた手で、師の言葉を書き残す生き方を誇りとしたのです。
どんな境遇にあろうと、師を求め、教えの通り、実践する――労苦と努力を惜しまない人生を歩み抜いてこそ、真の後継者となれる。そこに峻厳な師弟の絆があるのです。
しかし、クレアンテスは頭脳明晰なほうではありませんでした。水汲みや大麦炊きを仕事とする生活は貧しかったそうです。紙が買えず、師から学んだことは、陶器の破片などに書き留めました。彼は、働いた手で、師の言葉を書き残す生き方を誇りとしたのです。
どんな境遇にあろうと、師を求め、教えの通り、実践する――労苦と努力を惜しまない人生を歩み抜いてこそ、真の後継者となれる。そこに峻厳な師弟の絆があるのです。