2014年12月11日
逆風
人は、人生の逆風に真正面から挑むとき、新しい自分に生まれ変わります。順風のときに努力していないわけではないが、振り返ると、逆風の中での歩みが自身をつくっているのがわかります。
風の本当の強さは風に向かってみて分かるように、自分の本当の力は逆風に立ち向かったときに知るのです。
風の本当の強さは風に向かってみて分かるように、自分の本当の力は逆風に立ち向かったときに知るのです。
2014年12月10日
年中行事
夫婦円満の秘訣に触れ、ある俳優がテレビで語っていました。曰く、家には結婚指輪が三つあるそうです。20年、30年の節目にも贈ったから。贈るたびに、結婚当時の思いに立ち返り、その日が、新たな二人の旅立ちになったと語っています。指輪とはいかないまでも、ささやかでも人生の節目に儀式を行うのは大切なことでしょう。
日本には、多くの慣習やしきたりがあります。桃の節句、端午の節句、七五三といった子どもの成長を祝う行事も多いですね。こういった機会に、時には家族3世代が顔を合わせ、絆を強めるきっかけにもなります。高齢者のお宅を訪ねると、そんな節目に写した写真から、話が弾むこともあることでしょう。
『まいにち、うきうき。和の暦』(朝日新聞出版)を著した絵本作家の堀川波氏は”日本の年中行事は、家族の幸せ、自然への感謝に結びついているから素晴らしい”と指摘しています。
日本には、多くの慣習やしきたりがあります。桃の節句、端午の節句、七五三といった子どもの成長を祝う行事も多いですね。こういった機会に、時には家族3世代が顔を合わせ、絆を強めるきっかけにもなります。高齢者のお宅を訪ねると、そんな節目に写した写真から、話が弾むこともあることでしょう。
『まいにち、うきうき。和の暦』(朝日新聞出版)を著した絵本作家の堀川波氏は”日本の年中行事は、家族の幸せ、自然への感謝に結びついているから素晴らしい”と指摘しています。
2014年12月09日
魔法の笑顔
周囲をパッと明るくする「魔法の笑顔」と評判の、快活な女性の話です。彼女は12年前、がんを発病しました。その時、心の支えになったのは、まだ幼かった娘が作ってくれた「日めくりカレンダー」だったそうです。
そこには、こんな言葉が綴られていました。月曜「まけるな」、火曜「がんばれ」、水曜「ゆうきを出して」、木曜「元気を出して」、金曜「おうえんしてる」、土・日曜「大大大大大好きな、おかあさん」。彼女は涙して暦をめくったそうです。そして、命の尊さをかみ締め、奮起。その後、病を克服しました。
そこには、こんな言葉が綴られていました。月曜「まけるな」、火曜「がんばれ」、水曜「ゆうきを出して」、木曜「元気を出して」、金曜「おうえんしてる」、土・日曜「大大大大大好きな、おかあさん」。彼女は涙して暦をめくったそうです。そして、命の尊さをかみ締め、奮起。その後、病を克服しました。
2014年12月08日
ほほ笑みを忘れない
カナダ・ゲルフ大学のサマーリー学長の話です。学長が大切にしているのは、「相手に心からのほほ笑みを向けること」だそうです。かつて学長はケニアの難民キャンプを訪れました。全てを失う中でなお、笑顔を忘れず、励まし合っていた人々の心の強さに衝撃を受け、どんな境遇にあっても、ほほ笑みを忘れない教育者になろうと誓ったそうです。
2014年12月07日
勝利の鉄則
相撲では「押さば押せ。引かば押せ。押して勝つのが相撲の極意」と言われます。決着がつくまで、平均で10秒程度という一瞬の勝負。そこでは、相手がどう出るかを見極めるよりも、自分が前に出ると決めて、動くことが勝利の鉄則となります。
2014年12月06日
引き出す努力
歴史家ミシュレは「未来とは、すでにつくられて待つだけのものではない。それは、みずからが創造せねばならぬところのものである」(桑原武夫訳)と述べています。輝く未来は一人一人の胸中にあります。要は、それを引き出す努力をするか否かの問題です。
2014年12月05日
周恩来総理と会見
1974年のきょう、創価学会の池田名誉会長は中国の周恩来総理と会見しました。病床の総理が、日中の“冬の時代”に友好を提起した名誉会長を高く評価し、強く要望して実現した出会いでした。
後年、名誉会長は創大に「周桜」「周夫婦桜」を植樹し、友情を永遠ならしめる誓いとしたのです。風雪に耐える桜にも、人は美しさを感じます。冬は春への準備であり、やがて爛漫の花のうたげとなることを知るからです。困難の時こそ真金へと磨かれます。それは人間も、国と国との関係も同じです。
後年、名誉会長は創大に「周桜」「周夫婦桜」を植樹し、友情を永遠ならしめる誓いとしたのです。風雪に耐える桜にも、人は美しさを感じます。冬は春への準備であり、やがて爛漫の花のうたげとなることを知るからです。困難の時こそ真金へと磨かれます。それは人間も、国と国との関係も同じです。
2014年12月04日
あなたは何型
「朝型人間は、幸福度が高い」そうです。カナダのトロント大学の研究チームが行った調査で、早起きの人は、予定を立て、計画を実行することが容易で、社会全体の時間の流れにスムーズに乗ることができる。結果、健康で満足した生活を送っていると発表しています。もちろん、深夜勤務の必要な職場などはやむを得ないが、早起きの挑戦には「三文の得」以上の利点があることを物語っています。
さらに調査では、60歳以上の人のほとんどが朝型人間であるのに対し、若者のグループの中には10人に1人しか朝型人間はいない、とも伝えています。さて、あなたは何型ですか。
さらに調査では、60歳以上の人のほとんどが朝型人間であるのに対し、若者のグループの中には10人に1人しか朝型人間はいない、とも伝えています。さて、あなたは何型ですか。
2014年12月03日
リセット
きょうは「カレンダーの日」です。太陽暦の採用に伴い、旧暦の1872年(明治5年)12月3日を、新暦の翌73年1月1日にしたことが由来だそうです。
「12月3日」の数字が、1、2、3……と、時を刻むように見えます。今年もあっという間に師走を迎えた感がありますが、暦を見返し、手帳を手繰ると、鮮やかによみがえる人も多い事でしょう。
広島市の平和記念資料館に「地球平和監視時計」があります。この時計塔には、現在の時刻を示す針時計の下に、二つのデジタル表示板があるそうです。上段は広島への原爆投下からの日数、下段は最後の核実験からの日数が表示されています。
これは、被爆体験の風化防止と、核実験へのけん制を目的に建立されたそうです。上段の数字は日々、積み重なっていきますが、下段は、地球のどこかで核実験が行われるたびにゼロに戻るそうです。なんと、2001年8月の設置以来、20回リセットされたの事です。
「12月3日」の数字が、1、2、3……と、時を刻むように見えます。今年もあっという間に師走を迎えた感がありますが、暦を見返し、手帳を手繰ると、鮮やかによみがえる人も多い事でしょう。
広島市の平和記念資料館に「地球平和監視時計」があります。この時計塔には、現在の時刻を示す針時計の下に、二つのデジタル表示板があるそうです。上段は広島への原爆投下からの日数、下段は最後の核実験からの日数が表示されています。
これは、被爆体験の風化防止と、核実験へのけん制を目的に建立されたそうです。上段の数字は日々、積み重なっていきますが、下段は、地球のどこかで核実験が行われるたびにゼロに戻るそうです。なんと、2001年8月の設置以来、20回リセットされたの事です。
2014年12月02日
坂本龍馬
高知市の坂本龍馬記念館に龍馬像があります。ほぼ等身大で、差し出された右手と握手できると評判です。長崎には、龍馬のブーツをかたどった像があります。龍馬は、土佐藩の厳しい身分制度を嫌悪しました。上士は高下駄。下級武士の郷士は草履。それならば、ブーツを! この反骨精神こそ、旧弊を打破するエネルギーであったに違いありません。
一方、北海道の函館にも「蝦夷地の坂本龍馬像」が、北海道坂本龍馬記念館の真向かいに立っています。凜々しい表情を浮かべながら、右手の人さし指が天を衝いています。これは、たとえ一人になっても、北の大地を開拓したい――積年の“夢”への憧れがうかがえます。さらに、左手には国際法律書『万国公法』を持っています。
高知の桂浜には、高さ13・5㍍という特大の像が太平洋を望み、はるか世界を見つめています。
一方、北海道の函館にも「蝦夷地の坂本龍馬像」が、北海道坂本龍馬記念館の真向かいに立っています。凜々しい表情を浮かべながら、右手の人さし指が天を衝いています。これは、たとえ一人になっても、北の大地を開拓したい――積年の“夢”への憧れがうかがえます。さらに、左手には国際法律書『万国公法』を持っています。
高知の桂浜には、高さ13・5㍍という特大の像が太平洋を望み、はるか世界を見つめています。
2014年12月01日
師弟の峻厳さ
現代を代表するピアニストの一人、ジャン=マルク・ルイサダ氏が、17歳の時のことです。彼はレッスンを受けるため、パリ音楽院の老教授の自宅に通っていました。ある日の夜、教授宅のドアの呼び鈴が鳴りました。
17歳のルイサダ氏は入ってきた人物を見てびっくりしました。なんと、20世紀のフランスが生んだ大ピアニストヴラド・ペルルミュテール氏だった。彼は、大作曲家ラヴェルのピアノ曲では「模範」の弾き手との評価が確立していた人物です。
その「大ピアニスト」が姿勢を正して、老教授に向かい語りました。「ロンドンでショパンの練習曲集を弾くので、教えていただけますか」。老教授とは、マルセル・シャンピ氏。85歳。ペルルミュテール氏は70歳。師弟の峻厳さ、いくつになっても、学び続けることの大切さを、17歳のルイサダ氏は感じたそうです。
17歳のルイサダ氏は入ってきた人物を見てびっくりしました。なんと、20世紀のフランスが生んだ大ピアニストヴラド・ペルルミュテール氏だった。彼は、大作曲家ラヴェルのピアノ曲では「模範」の弾き手との評価が確立していた人物です。
その「大ピアニスト」が姿勢を正して、老教授に向かい語りました。「ロンドンでショパンの練習曲集を弾くので、教えていただけますか」。老教授とは、マルセル・シャンピ氏。85歳。ペルルミュテール氏は70歳。師弟の峻厳さ、いくつになっても、学び続けることの大切さを、17歳のルイサダ氏は感じたそうです。