2014年12月01日
師弟の峻厳さ
現代を代表するピアニストの一人、ジャン=マルク・ルイサダ氏が、17歳の時のことです。彼はレッスンを受けるため、パリ音楽院の老教授の自宅に通っていました。ある日の夜、教授宅のドアの呼び鈴が鳴りました。
17歳のルイサダ氏は入ってきた人物を見てびっくりしました。なんと、20世紀のフランスが生んだ大ピアニストヴラド・ペルルミュテール氏だった。彼は、大作曲家ラヴェルのピアノ曲では「模範」の弾き手との評価が確立していた人物です。
その「大ピアニスト」が姿勢を正して、老教授に向かい語りました。「ロンドンでショパンの練習曲集を弾くので、教えていただけますか」。老教授とは、マルセル・シャンピ氏。85歳。ペルルミュテール氏は70歳。師弟の峻厳さ、いくつになっても、学び続けることの大切さを、17歳のルイサダ氏は感じたそうです。
17歳のルイサダ氏は入ってきた人物を見てびっくりしました。なんと、20世紀のフランスが生んだ大ピアニストヴラド・ペルルミュテール氏だった。彼は、大作曲家ラヴェルのピアノ曲では「模範」の弾き手との評価が確立していた人物です。
その「大ピアニスト」が姿勢を正して、老教授に向かい語りました。「ロンドンでショパンの練習曲集を弾くので、教えていただけますか」。老教授とは、マルセル・シャンピ氏。85歳。ペルルミュテール氏は70歳。師弟の峻厳さ、いくつになっても、学び続けることの大切さを、17歳のルイサダ氏は感じたそうです。
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