2014年12月31日

平和の心

 沖縄県産の映画「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス」をご存知ですか。3本のショートフィルムで構成される作品は、沖縄独特のユーモアを交えながら、人間のぬくもりを、身近な出来事を通して伝えています。
 なかでも、3作目の「マサーおじいの傘」では、闘いに強くなりたいと夢見る少年が、伝説の空手家に出会う。そこで教えられたことは、沖縄・糸満に伝わる「意地ぬ出じらぁ手引き、手ぬ出じらぁ意地引き」とのことわざだった。
 「腹が立っても手を出さずに引っこめよ、手が出そうになったら怒りを鎮めよ」。かつて、武器を必要としなかった沖縄の、平和の心に通じる言葉です。やがて少年は、ことわざの意味を知り、周囲に“優しい心”をもつことが、“本当の強さ”であることを学んでいくのです。

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