2014年12月19日

信頼の絆

 私たち消費者が、食材や料理について、全ての情報を確認することは不可能です。示された情報を信じるしかありません。同じように、配線や構造を確認してからテレビを買ったり、落丁・乱丁を細かく確認してから本を購入したりもしないでしょう。人間社会の根幹には「信」が横たわっています。自己の利益のために他者を欺く行為は、自身のよって立つ社会の基盤を壊すことになるのです。
 古代であれ、現代の市場主義社会であれ、健全に、豊かに生活を満喫するためには、人々の信頼の絆が強く結ばれているという条件が必要ということでしよう。ふだんはあまり意識しませんが、世間を揺るがす事件や天災は、この「信頼の絆」の大切さを思い起こさせます。

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