2014年07月14日

7月の異称は「文月」です

 7月の異称は「文月」です。語源は「文披月」とする説が有力で、七夕で短冊に歌や字を書き、書道の上達を祈ったことによるそうです。
 「七夕まつり」で知られる仙台で、かつて織り成された日中の師弟の劇も「文月」に始まりました。1904年7月、藤野厳九郎が仙台医学専門学校(東北大学医学部の前身)の教授に就任した。数カ月後、中国人留学生として魯迅が入学すると、藤野は講義ノートの添削をはじめ、丁寧に指導を続けた。その後、魯迅は革命作家に転身するが、藤野先生の写真を自室に掲げ、その姿を仰いでは初心に立ち返り、勇気を奮い起こしたそうです。
 東北大学の川内キャンパス(仙台市青葉区)には、魯迅と藤野先生の胸像が並んで立つ。弟子が成長し、勝利の人生を飾る姿を師が見守る――師弟の曲を奏でつつ、7月の劇をつづりたいものです。

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