2016年03月12日

塩の行進

 インド独立を指導したガンジーは「行動の人」でした。86年前のきょう12日、わずかな弟子たちと共に、約380キロ離れた海岸を目指して歩き始めました。歴史に残る「塩の行進」の一歩です。
 町や村に立ち寄るたび、行進する参加者は増え、年齢も職業も身分も異なる人々が集っまりました。海岸に着くころには数千人規模になり、その列は3キロ近くになったという▼行進中、ガンジーの日課は「対話」だった。人々は「静かに語りかけるこの指導者の言に、ある者は村落再建の重要性にめざめ変革への具体的方策を身辺にまさぐりはじめ、ある者は即刻行進に参加する決意を固めた」(古瀬恒介著『マハートマ・ガンディーの人格と思想』創文社)  

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2016年03月11日

はじまりのごはん

 池田SGI会長の小説『人間革命』に、戸田城聖第2代会長が関東大震災のことを思い出す場面があります。戸田城聖第2代会長が上京して3年が過ぎた23歳の出来事です。内容は、震災4日目の朝に飲んだみそ汁の味が忘れられない、ということでした。思い出すのが周囲の被災状況ではなく、みそ汁の温かさだという事実に、考えさせられます。
 今日は、東日本大震災から5年。風化が進む現実と「あの日を忘れないで」という声のはざまで、何を伝え、何を残すのか。昨年、「3月12日 はじまりのごはん」と題する展示がありました。これは東日本大震災の翌日以降に、被災者が食べたものを写真で紹介していた展示でした。
 それを見た来場者も当時の様子を付箋に書き、写真パネルの周りに貼っていました。「商店の主人が『小さい子どもがいるんだろ。あるだけ持ってけ』と分けてくれた食材で命をつないだ」「毎日、若者たちが自転車で何往復もして、年寄りの私たちに届けてくれた水を沸かして食事をした」。心で感じたぬくもりは、手や口で触れた温かさとして記憶されているのかもしれません。  

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2016年03月10日

リーダーシップ

 「官僚主義化」を避け、変化に対応できる強い組織をつくるために、どんなリーダーシップが必要か。立命館大学大学院教授のルディー和子氏は語っています。不確実な時代に成長を続ける企業の多くには「強いリーダーシップを持つ」経営者が多いとし、その共通の特徴として、論理的であるだけでなく、相手の「感情」に訴える説得力を持っている、と。
 人間の脳は「具体的な物語」に影響を受けやすく、「みんなが共有するストーリーがあれば、そのことによって一体感が生まれる」。「論理的に考え話す」以上に「相手の感情に訴えるように話す」ことが、より説得力を生む、と。  

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2016年03月09日

「メモを取る」行為

 「メモを取る」行為は、単に物事を記録しているだけではなく、「情報を理解して分解する訓練」になっているといわれています。「情報に接していることを意識して扱うことでまったく違う成果が出る」(喜多あおい著『プロフェッショナルの情報術』祥伝社)
 情報を「受ける」だけでなく「自ら積極的に処理する」姿勢が、より多くの付加価値を生みます。メモを取ることに限らず、「積極性」「主体性」を持つことは、自分を大きく成長させる鍵でしょう。自発・能動の人は、創意工夫を心掛けます。一つ一つの挑戦を、得難い経験として糧にすることができるのです。  

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2016年03月08日

雪形

 “雪形”をご存じですか。これは雪解けの時期、山の斜面に、白い残雪と黒い岩肌が織り成す模様に名前を付けたものです。山麓に住む人々は、模様を人や動物、農具などに見立て、親しんできました。
 主に雪深い北国で見られる雪形は、気象観測技術が未発達だったころ、農作業の時期の目安や豊作具合を判断する「農事暦」としても重要な役割を果たしました。全国一律の太陽暦などに比べ、より正確に適時を見極めることができたそうです。大自然に抱かれながら、共生してきた先人の知恵なのです。  

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2016年03月07日

相手に興味・関心を持つことが出発点

 春は別れと出会いの季節ですね。新しい人間関係づくりに踏み出す時ですが、一度会った人の顔と名前を覚えられない、と悩む人は多いと思います。そのコツをいろいろと調べましたが、やはり地道な努力しかないようです。
 何より、相手に興味・関心を持つことが出発点であることに気づきました。  

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2016年03月06日

「介護」は「ケア」とも呼ばれます

 「介護」は「ケア」とも呼ばれます。「ケア」は、語源からたどると、「思いやり」と「心配・不安」との二つの意味があります。かわいそうだから助けてあげようという「上からの同情」ではなく、「同苦」――自分のこととして心を痛めることが、まず大切なのでしょう。  

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2016年03月05日

根曲がり

 木は真っすぐ伸びた方が美しいと思っていましたが、雪深い山の斜面に生えたブナを見た時には浅い考えと思い知らされる事でしょう。
 根元付近の幹が、斜面の下り方向に沿って、グニャリと大きく曲がっています。これは「根曲がり」といわれる現象です。大量の雪がのし掛かることによって起こると云われています。だがブナは折れないのです。雪解けをじっと待ち、太陽に向かって上へ上へと伸びていきます。生きようとする強い意志、圧倒的な迫力と美しさを感じる事でしょう。  

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2016年03月04日

復活の秘密

 米国・オハイオ州のウィルミントン市。ここには世界最大の物流企業が、空港を持っていましたが2008年に撤退。関連企業も含めると、市の雇用の3分の1が失われました。同じような巨大企業を探そうとの意見もあったそうですが、市は別の道を選びました。
 その目標は「五つのL」。「L」は「ローカル(地域)」の頭文字。五つとは「仕事」「食」「発電」「視野」「人」。地元の歴史や風土、そして何よりも、地元の人を大切にした。地産地消の市場や、職人の手作業にこだわった工場など、地に足を着けた小さな起業をたくさん生み出しました。その結果、ウィルミントンは復活しました。
 今、市には、世界から復活の秘密を知りたいと訪れる人が後を絶たないそうです。  

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2016年03月03日

実行すれば、人間として成長できる

 日本ではあまり知られていませんが、ウォルマートといえば全米一、いや世界一の小売業チェーンストアです。1962年、アーカンソー州の小さな安売り店から始まった。そしてわずか40年で、年商数十兆円のビッグ企業に。発展の秘訣は何か。創業者サム・ウォルトンの全従業員への呼び掛けが、それを物語っています。「お客が一〇フィート(約三メートル)以内にやって来たら、お客の目を見て挨拶し、『何かお手伝いしましょうか』と尋ねると約束してほしい」(渥美俊一ほか監訳『私のウォルマート商法』講談社)
 丁重に、こちらから声を掛ける。ささやかに見える、この率先・自発の対応が、躍進への原動力になったのだ。と、彼は言う。そうした対応が苦手な従業員もいるでしょう。でも、実行すれば、人間として成長できる、と。  

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2016年03月02日

聴く

 知っていましたか?人間の耳は胎生3週間目に発生し始め、6カ月頃に完成するそうです。さらに、死が近づいて昏睡状態になっても、周囲の音は聞こえているそうです。読み聞かせは、いわば「耳からの読書」だそうです。話したり、書いたりする前に、人は耳で聴いているのです。で、あれば人間関係は『聴く』ことから始まります。  

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2016年03月01日

ひな人形

 関東大震災の翌年の桃の節句。東京等の被災地の人々が、今でいう仮設住宅に、ひな人形を飾ったそうです。この情景を歌人・与謝野晶子は、「苦労を忘れると共に、新しく励む元気を生むことになります」(『与謝野晶子評論著作集』龍溪書舎)と記しました。
 東日本大震災の仮設住宅には、ひな人形は飾ってあるでしょうか。  

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