2016年03月27日

認知症ケア

 フランスで考案された「ユマニチュード」と呼ばれる認知症ケアが関心を集めています。これは「見つめる」「話しかける」「触れる」「寝たきりにしない」を要素とするケアの技法です。
 例えば、「見つめる」といっても、さまざまな見つめ方があります。車いすに乗る相手に対して「上から見つめる」ことは、「支配されている」感情を引き起こします。正面から、同じ高さで見つめることが何より肝要だそうです。
 「ユマニチュード」の考案者であるイヴ・ジネスト氏は、この手法には、人と人との間に生まれた「絆」を根幹にする哲学がある、と強調しています。「その人がそこにいる、人間として存在しているということに、もう一度、立ち返る必要がある」(『ユマニチュード』角川oneテーマ21)と。

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