2014年01月03日

人には二つの顔があります

 「善悪可否を考え、たがいに取引して物を融通しあい、ともに利益を求めるのが、商の本義である」(『虹を見ていた』津本陽著、NHK出版)。これは明治の実業家・渋沢栄一の言葉ですが、これは経済活動の基本理念を示しています。善悪をわきまえ、物を融通し、ともに利益を求めるという彼の信条には、人間の温かみを感じます。
 人には二つの顔があります。他者の幸福を考えられる顔と、利己に走る顔。自分中心のわがままな顔をしている時、心はエゴイズムの闇に包まれているのです。エゴをどう超克するか。そこに諸課題を解く鍵があるのです。  

Posted by mc1460 at 11:00Comments(0)TrackBack(0)つぶやき