2013年02月08日

世界で一番偉い人は?

 偉人伝に心動かされた少年が、母親に得意げに聞いたそうです。「世界で一番偉い人は?」。母は答えました。「食べ物を作る人」。どんなに偉くても、食べなければ生きていけない。人生に苦しむときでも、食べなければ、悩めない、と。
 「生意気盛りの鼻は一発でへし折られた」。“少年”だった民俗研究家の結城登美雄氏が著作『東北を歩く』(新宿書房)の中で述懐しています。
 東北を歩く http://terran108.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-e34a.html  

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2013年02月07日

充実感

 二足歩行によって人間の脳は発達しましが、骨盤の変形で産道が狭まり、難産になったそうです。だが、その逆境が“人間らしさ”を生んだという学説があります。
 一頭だけで出産できるチンパンジーと異なり、人間の出産には、介助者、協力者が必要です。それがDNAに組み込まれ、他の動物にはない「自発的な協力」を身につけた(NHK「ヒューマン なぜ人間になれたのか」)
 人は、誕生から他の人間の世話になり、一人前に育つまで多くの支えが必要です。「育」という漢字の部首は肉月。上の部分は一説には、「子」を逆さまにした形で、子どもが生まれる時の様子だそうです。そして、赤ちゃんに筋肉をつけさせ大きく育てる。ちなみに「充」は、生まれた子が成長し、二本足(儿)で立てるようになった様。その時、親や周囲の人々は充実感を味わうのです。  

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2013年02月06日

ながい坂

 人生を坂道に例えると、上り方は人それぞれあります。急ぐ人もいれば、ゆっくり上る人もいます。
 山本周五郎作『ながい坂』に、出世にはやる若い主人公を人生の先達が諭す場面があります。その言葉が味わい深い。「一歩、一歩を慥かめてきた、という自信をつかむことのほうが強い力になるものだ」と。至言です。

ながい坂 http://sokanomori.exblog.jp/17763813/  

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2013年02月05日

世代という言葉

 「団塊」の世代という言葉が定着し、それ以後の世代にも「しらけ」「バブル」「氷河期」「ゆとり」の〝名前〟が付けられました。しかし、その命名は、一つの見方にすぎないこともあります。実際には〝地道なバブル世代〟〝貪欲に学ぶゆとり世代〟も大勢います。世代に限らず、性別・職業・出身地といった属性に個人を一方的に当てはめる議論には、注意が必要です。一定の傾向性はあるとしても、それをもって個人を十把一からげにしては、一人一人の個性が見えてきません。  

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2013年02月04日

厳しい環境

 一年でもっとも寒い2月は白菜やホウレンソウがおいしい季節です。冬野菜の魅力は甘みにあるといわれますが、それを生み出すものは何んでしょうか? 答えは「寒さに耐える工夫」にあるそうです。時に氷点下にもなる厳寒に身を置く冬野菜は、糖濃度を高めることによって、凍るのを防いでいるのです。この性質を利用して、“あえて冷たい空気にさらすことで甘みを増やす”栽培方法もあるそうです。
 厳しい環境こそ自身を磨く舞台――人間生活にも当てはまる道理です。  

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2013年02月03日

信仰の敵は〝懐疑〟ではなく〝軽信〟

 どんな人のなかにも「仏の生命」がある――これが法華経のメッセージです。しかし、これは難信難解(信じ難く理解し難い)です。法華経の真髄である南無妙法蓮華教を説いた日蓮大聖人は例えば「観心本尊抄」の中で、そのことを繰り返し強調されています。のみならず「汝之を信ぜば正法に非じ」(創価学会版・御書241㌻)とまで仰せなのです。これは〝今あなたがこれを信じたら、正法にはなりません〟と。法華経のすばらしさを宣揚しつつも、法華経の教えはたやすく信じられるものではない、ということなのです。
 その心は「軽信に陥るな。分かったつもりになってはならない」との戒め、と拝することもできるだろう。まことに、信仰の敵とは〝懐疑〟ではない。〝軽信〟なのです。  

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2013年02月02日

家臣の心

 「歴女」とは、歴史好き、歴史通の女性をいいます。その一人、“博多の歴女”として活躍する白駒妃登美さん。彼女の共著『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』(祥伝社)に、戦国武将の蒲生氏郷と家臣の心温まる物語が紹介されています。
 戦の後、家臣に十分な恩賞を与えることができなかった時、氏郷は一人ずつ城に呼び、自分と同じ食事をふるまい、自分用の風呂に入れたそうです。しかも、自ら薪をくべた。一城の主が風呂をたくなどあり得ない時代にです。その氏郷の振る舞いに、家臣たちは感激しましたた。労に報いたいという氏郷の思いが、家臣の心に響いたのです。  

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2013年02月01日

宇宙

 愛知県・名古屋市にある名古屋市科学館。そのプラネタリウム「ブラザーアース」はギネス世界記録に認定されています。内径35メートルの巨大なドームに無数の星が投影されると、宇宙を旅する感覚に包まれます。漆黒の宇宙は、「人間とは」「生命とは」という根源の問いに、古来、見る者を誘ってきました。
 宇宙飛行士の毛利衛氏もその一人です。宇宙から地球を見た時、氏は「たった一つの特別な星」という感情と同時に、「宇宙全体から見れば決して特別なものではない」という、二つの異なる直感に包まれたという(『宇宙から学ぶ』岩波新書)
 壮大な宇宙には、地球のような星は無数にあることでしょう。そう考えると、小さな地球の上で争い、富を奪い合うことが、いかにちっぽけか。“天文学は人間を謙虚にする”。納得!!  

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