2013年02月14日

人間

 いつも新しく、いつも変化している。なのに変わらないものは何?――それは人間!です。約60兆の細胞からなる人間。その一つ一つの細胞は、絶えず新しい細胞に入れ替わっています。1年前の自分と今の自分をつくっている細胞は全く別物なのです。しかし自分に変わりないのが、生命の不思議です。
 人体を構成する分子が、絶妙なバランスを取りながら、高速で入れ替わっていることに着目した生物学者の福岡伸一氏は、「この流れ自体が『生きている』ということ」と、新たな生命観を打ち出しました(『生物と無生物のあいだ』)。生きていることは、「絶えず新しくなっていくこと」でもあります。だが、物事に慣れて、新鮮さを失うのも人間だ。慣れることで、日常生活が円滑に送れるのも確かですが、慣れが惰性に陥れば、大切なことを見失いがちとなるのも人間です。

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