2013年02月25日

ほめる力

 「『気が弱い』『空気が読めない』といった一般的な短所を長所に言い換えてください」。これは個人のほめる力を検定する試験で、出題された質問です。発案したのは西村貴好氏。氏は大阪で「日本ほめる達人協会」を設立しています。
 飲食店などの接客態度を調査してきた氏は、欠点のあら探しに偏っていたことを改め、ほめる所を探すことに力点を変えました。社内でほめ合う会社ほど、従業員の働く意欲が高まり、業績の向上につながるのを見てきた。最近では、子育て関連の団体からも講演の要請があるそうです。
 心にもない「ほめ言葉」、つまり「お世辞」は、相手に簡単に見抜かれます。「ほめる」ことは、相手の良い点を発見し、正しく評価することから始まります。それが〝自分を見てくれている〟という信頼になるのです。

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