2017年06月09日

高度な人間の能力

 チェコの作家カレル・チャペックが「ロボット」という言葉を世に出して97年です。人工知能(AI)が、囲碁で世界最強レベルの棋士に勝つ時代を迎えました。AIの活用は、日本の成長戦略の柱にも位置づけられています。医療の画像診断、車の自動運転などに用いることで、社会の安心・安全に寄与することが期待されます。
 一方、実験中とはいえ、人工知能が人種差別的な発言をした、というニュースもあります。インターネット上で人と会話を重ね、言葉と会話を学習するAIに、差別的な内容を覚えさせた人間がいたようだ。AIがもたらす未来へ、一抹の不安を抱かせる話でした。
 AIは“雑談”が苦手とされています。それは「パターン化された言葉の往復」をプログラムするだけでは、文字通り、お話にならないからです。
 言葉だけでなく身ぶり、表情、声の調子を感じ取る。相手の言葉に刺激され、次々と新しい発想、発見が生まれてくる――それが対話の醍醐味です。「対話する」ことは、とても高度な人間の能力なのです。  

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2017年06月08日

水をそのまま飲める

 蛇口の水をそのまま飲める国は、世界でも数えるほどしかありません。
 世界に冠たる日本の水道も、明治期の創設時は困難を極めました。先頭に立ったのは、“近代水道の父”中島鋭治博士です。彼は仙台で生まれ育ち、大学卒業後、ドイツで衛生工学を学んでいた時、水道整備の命を受けたのです。
 当時、木製の管は腐り、コレラも流行していました。東京の近代水道は1892年に着工しましたが、日清戦争や市民の反対運動などの試練が続きました。だが、「死すとも仕事を捨てぬ」の信条のまま、6年がかりで給水場を建設し、鉄管敷設を成し遂げたのです。
 彼は技術者を育てながら、各地で水道整備に尽力したのです。晩年に手掛けたのが福島市でした。その精神は受け継がれ、発展を遂げた技術は世界を潤しています。  

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2017年06月07日

夫婦は

 脚本家・松山善三さんと女優・高峰秀子さん夫妻。結婚当初、高峰さんは映画1本100万円の大スター、松山さんは月給1万円余りの無名の助監督でした。
 “この女性に見合う男にならねば”。松山さんは猛然と脚本を書いたそうです。結核を患いながらも仕事に向かう夫を、高峰さんも口述筆記をして支えました。20年後、収入は同等になった。名脚本家となった松山さんが後年、今度は、女優を引退した妻を支えました。
 夫婦は、家族であると同時に、“最も身近な他者”でもあります。常に寄り添い、守り合うとともに、互いの成長へ切磋琢磨し合う関係であれば、人生はもっと素晴らしいものになりますね。
  

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2017年06月06日

5年後のことでした

 日本で最初に「乳児死亡率」をゼロにした岩手の沢内村(合併して現在は西和賀町)。同村は、最新設備のある大病院を誘致したわけではありません。長く医師すらおらず、「死亡率ゼロ」達成の数年前まで、10人に1人近くの乳児が、1歳に満たずに亡くなっていたそうです。1年の半分近くを雪に閉ざされ、「雪・病・貧の三重苦」の村といわれました。
 そんな村に、1957年、深沢晟雄氏が村長となって行った試みが、成果をもたらしました。保健師の採用です。後に村にできた病院で副院長、院長を務めた増田進医師は「保健師活動の始まりとともに、死亡率が急激に下がった」と証言しています。
 保健師が何を行ったか。それは、徹底した家庭訪問でした。一人一人の健康だけでなく、生活、家族の人間関係も詳細に把握。だから、信用もあり、現場に即した発想も出ました。「住民と対話している強みです。医師は技術者として保健師さんの意見に従い、いい結果が出た」と増田医師。「死亡率ゼロ」は、保健師採用のわずか5年後のことでした。  

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2017年06月05日

アジサイ

 アジサイが美しい季節とな2ました。アジサイは土の酸性の度合いによって、藍色からピンク色まで、さまざまな色を咲かせます。その麗しい姿は、古くは万葉集にも歌われています。まさに6月を象徴する花といえましょう。
 アジサイを市町村の花とする自治体も多くあります。長崎市と並んで、同じ港町の神戸市が有名です。1970年に市民アンケートを行い、最も人気が高かったことから選ばれたという。六甲山系の山野には、自生するアジサイも見られます。
 だが歴史をひもとくと、アジサイの咲くころ、神戸は何度も水害に見舞われてきました。河川の改修などの治水対策が進みましたが、38年(昭和13年)の阪神大水害、61年、67年をはじめ、水害は約1400年の間に70度ともいわれます。
 泥水につかるたびに、神戸の庶民は、軒下まで来た砂をかき出し、土砂に埋まった市電の車両を必死に掘り出しました。助け合い、苦境から何度もよみがえった神戸――その「不死鳥」の心は、95年の阪神・淡路大震災でも発揮されました。
 アジサイのがく片は一片一片は小さいですが、それが一つに固まって、手まりのような、かれんな形になります。さらにその“手まり”が、色とりどりに集まって、美の供宴を届けてくれる。アジサイの心とは「団結の尊さ」だと思えますが、あなたはどう思いますか。  

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2017年06月04日

バロンドール

〝サッカー界の英雄〟メッシ選手。だが彼の思春期は、成長ホルモンの異常疾患で、低身長に悩む日々だったそうです。
 彼は〝プロのサッカー選手に〟との夢を抱きしめ、家族と共にアルゼン チンからスペインへ渡ったのは13歳の時でした。懸命な治療とトレーニングで、小柄ながらも一瞬で相手を抜き去るスピードと技術を磨き、バロンドール(世界年間最優秀選手賞)に輝くなど世界のトップ選手へと成長を続けています。
 「最も大切なことは、眼前の人生にいかなる労苦があろうと『決してくじけない』ということ」と語ったのは、膝のけがなど、何度も逆境を乗 り越え、同じくバロンドール(世界年間最優秀選手賞)に輝いたロベルト・バッジョ氏です。  

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2017年06月03日

コーヒー

 コーヒーを入れました。ふと、コーヒー豆のパッケージを見ると、生豆生産国はブラジルとコロンビアで、その販売者として、東京の企業名が記されていました。
 ビジネスと言ってしまえば、それまでですが、出会ったことのない多くの人々の手を介し、“おいしさを届けたい”と、地球の反対側から海を越えてやって来たコーヒー豆……そう思うと、味わいも違ってくる気がしました。  

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2017年06月02日

○○の父

 もうすぐ父の日ですね。ガリレイが「近代科学の父」と尊称されるように、その道の先駆者を“○○の父”と呼びます。また「必要は発明の母」というように、物事を生み出すもとを“○○の母”と形容します。先月は母の日がありました。  

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2017年06月01日

「歓喜の歌」が日本で初演された日

 「運命はこのように扉を叩く」。交響曲第5番、「運命」と呼ばれる曲の冒頭の音律について、ベートーベンは、こう語ったと言われています。人生の苦難は、しばしば突然、襲ってきます。
 楽聖ベートーベンの曲が今も胸を打つのは、聴覚が失われゆく苦悩との闘いの中から作品を生み出したからでしょう。「苦悩を突き抜けて歓喜へ」。彼の言葉を通し、創価学会の池田先生は綴っています。「試練に負けず、勇気をもって苦難に打ち勝つ、その時、自分らしい『歓喜の歌』が、わが生命の青空に轟き渡る」と。
 運命を切り開く力は、わが生命の中にある。6月1日は、1918年、「歓喜の歌」が日本で初演された日です。どんな苦難にも、断じて前へ――歓喜に至る前進を開始したいものです。  

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2017年05月31日

ヒマワリは平和の花

 ヒマワリは平和の花です。旧ソ連解体後の1996年6月、ウクライナで核ミサイル基地が撤廃されました。その跡 地に植えられたのがヒマワリでした。ヒマワリの種を植える真の意味は、人間一人一人の「生命の奥」に「平和の種」を深く植えていくことにある、と所長は 語ったそうです。
 同国でチェルノブイリ原発事故(86年)が起きた後も、汚染土壌の浄化にヒマワリが活用されました。放射性セシウムは、肥料のカリウムと化学的な性質 が似ています。ヒマワリはそれを吸収する能力が高く、土の中のセシウムを集めることができるからです。
 現在、福島県でも、土壌汚染を少しでも改善できればと、 ヒマワリを植えるプロジェクトが進められています。ヒマワリは『希望』の象徴です。それ自体が『生命』であり、次の生命を結実させるものなのです。  

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2017年05月30日

小説家の有吉佐和子さん

 「思い込んだら一直線」「天衣無縫の童女のおもむき」。友人だった小説家の有吉佐和子さんを、創価学会の池田先生はそう評しています。
 有吉さんは、日本人にありがちな、場の空気を読む“あいまいの美徳”とは対極の人でした。認知症介護の現実を描いた『恍惚の人』をはじめ、先見の明ゆえに批判も多かったが、“世間が私を見る目が変わっても私は私”と信条を貫いた人でした。
 自分の目で見て判断する彼女だからこそ、国交正常化前の中国に長く滞在し、“暴力宗教”などと色眼鏡で見られた創価学会のことも「まじめな団体」「若い人たちが多く、礼儀正しい」と、正確な目で評価しました。
 その有吉さんが学会本部を訪ね、池田SGI会長と対談したのは1966年5月。“池田会長を中国に招待したい”という、周恩来総理の重要な伝言を携えていました。SGI会長はその2年後に日中国交正常化提言を発表。74年のきょう、初訪中を果たしたのです。同年12月には周総理との会見に臨んだ。以来、日中関係が嵐の時も、信義の道を貫き、友好の「金の橋」は揺るがぬものになったのです。  

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2017年05月29日

他人の中の自分

 創価学会の池田先生と対談した米国の歴史学者、ハーディング博士は「体験を聞くことによって、〝他人の中の自分〟に気がつくことができます」と語っています。
 理論を聞くだけでは、それを自身の生き方に関わる事として捉えるのは難しい事です。他者の体験を自身になぞらえることで、「変わろう」「挑戦しよう」という能動的な決意が生まれます。ゆえに創価学会は、牧口初代会長以来、体験を語り合う座談会を活動の中心にしてきているのです。
  

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2017年05月29日

他人の中の自分

 創価学会の池田先生と対談した米国の歴史学者、ハーディング博士は「体験を聞くことによって、〝他人の中の自分〟に気がつくことができます」と語っています。
 理論を聞くだけでは、それを自身の生き方に関わる事として捉えるのは難しい事です。他者の体験を自身になぞらえることで、「変わろう」「挑戦しよう」という能動的な決意が生まれます。ゆえに創価学会は、牧口初代会長以来、体験を語り合う座談会を活動の中心にしてきているのです。
  

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2017年05月28日

根気強い励まし

 絵本に、コップにまつわる話があります。『ちょっとだけ』(福音館書店)という絵本の主人公は、小さな女の子。ママは赤ん坊の世話で忙しく、彼女は何でも一人でします。パジャマに着替えたり、髪の毛を結んだり。いろいろやってみて、ちょっとだけうまくいく。そんな彼女が牛乳をこぼしながら、ちょっとだけコップに注ぐことができました。
 3歳の男の子がこの話を聞いて「うわぁすごいね」と喜んだそうです。母親ははっとしました。“私なら息子を怒っていたかもしれない。コップに入れられた牛乳には目を止めずに”(柳田邦男著『生きる力、絵本の力』岩波書店)
 失敗の中に、少しずつ成功を積み重ねることで、人間は成長します。あらを指摘するのはたやすいですが、それでは人のやる気は出ません。「君ならできる!」「やってみようよ」――この根気強い励ましを栄養に、人は伸びていくのですね。  

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2017年05月27日

ライラック

 「家ごとに/リラの花咲き/札幌の/人は楽しく/生きてあるらし」。リラとは、ライラックのこと、歌人・吉井勇が詠んだ歌です。
 1960年、ライラックは「札幌の木」に選定されました。今の時期、伝統の「ライラックまつり」が行われるなど、札幌の至る所でかれんに咲き薫っています。ライラックの花言葉の一つは「友情」だそうです。  

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2017年05月26日

“あれは私が作った”と誇りにする作品

 名作と呼ばれる映画のタイトルを並べては、「あ、あれ俺の作品」「あの作品も俺」と、誇らしげに言う人がいました。声の主は、舞台セットで使う木を用意した植木職人でした。
 それを聞いた脚本家の山田太一さんは感動し、「自分の作品もいつかこの植木屋さんの自慢の一つになりたい」と願ったそうです(『その時あの時の今』河出書房新社)。
 原作者や脚本家だけでなく、役者やスタッフ、さらに裏方の人までが、“あれは私が作った”と誇りにする作品は、名作に違いありません。  

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2017年05月25日

一斗缶に入った小豆

 昭和の名作曲家・古関裕而氏。その名を知らなくても、氏、作曲の高校野球の夏の大会歌「栄冠は君に輝く」を知る人は多い事でしょう。軽やかなリズムで歌うと、聴く人の顔も明るくなっていきます。
 古関氏は国民的な楽曲を世に送る一方、校歌も数多く手掛けました。ある時、氏のもとに、北海道の小学校の校長から校歌の作曲依頼が届いきました。手紙には、小さな学校ゆえ予算が足りず、満足な御礼はできないが、思い切って連絡しました――と綴られていたそうです。氏は熱意に応え、無償で曲を作くりました。
 後日、氏の自宅に一斗缶に入った小豆が届いきました。この小豆は校歌の御礼にと、児童たちが家から一握りずつ持ち寄ったものでした。真心の詰まった御礼に、氏は胸を熱くしました。  

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2017年05月24日

五月病

 新年度が始まって、もうすぐ2カ月です。「五月病」という言葉があるように、社会人1年生が、環境の変化に悩みやすい時期でもあります。
 ある意識調査によると、新入社員が会社に望む要件は、多い順に「良好な人間関係」「自分の能力の発揮・向上ができること」。これは10年以上、変わらない傾向であるとの解説もあります。給料などの条件以上に、「心の充実」が働きがいになっている表れでしょう。納得。  

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2017年05月23日

自分の生きる力も奪っていく

 ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を生き残った中の82%の人が、収容所で餓死寸前という絶望的な状況でも、わずかな食料を分け合うなどして、周囲を助けたいと思っていました。『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』(大和書房)に載った話です。
 著者で、米スタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガル氏は記しています。「あなたがなにかで無力感をおぼえたときに、周りの人の役に立つことを自分から進んで行えば、やる気を失わずに、楽観的でいることができます」(神崎朗子訳)  現代は「無縁社会」といわれて久しい。誰とも口を利かない。困っている人も見て見ぬふり。そんな無関心の態度は、周りだけでなく、自分の生きる力も奪っていくのです。  

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2017年05月22日

気品にあふれるのはなぜか

 漆器に施した金箔の輝きが、気品にあふれるのはなぜか。その訳を漆塗り職人が語っています。
 「あれは『白檀塗り』という技法で、金の上に、もう一度、漆を薄く塗るんです」と。仕上がった時の表面は黒い。それが3年、5年とたつうち、漆が透けて、下の金箔が、単なる華やかな輝き以上の、奥深い光沢を放つという。
 本来、金は光ろうとし、漆は輝きを抑えようとする。「金そのものだけでは出せない、いわば、漆があってこその『金色』ともいえるでしょう」と。納得  

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