2015年11月30日

ゆっくりと考える時間を共に

 詩人の長田弘氏が、ジャンルや世代の壁を超えた11人との対話をまとめた『問う力(みすず書房)』を知って見えますか。長田氏は経験を通して実感したのは、対話を豊かにするのは、「話す」よりもむしろ「聴く」ことだったと語っています。
 自分の主張を相手に理解させ、同意してもらおうとするだけでは、「対話」にならない。長田氏は「対話」を、互いの言葉を手がかりとして、ゆっくりと考える時間を共にし、分け合う方法――と考察しています。(『なつかしい時間』岩波新書)

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