2015年11月16日

すみません」と「ありがとう」

 なぜ日本人は「すみません」と謝ってばかりいるの?――多くの外国人が不思議がるそうです。日本では「すみません」は謝罪のほか、物事を依頼する場合、さらに感謝を表す時にも使えます。便利な言葉で、多用しがちです。
 だが、同じ感謝の言葉なら「ありがとう」と言われるほうが、気持ちがいいですね。両者の違いは、語源を確認すると分かりやすいと思います。
 「すみません」は「済む」を打ち消した「済まない」の丁寧語で、相手に対して〝このままでは自分の気持ちが済まない〟という意味。一方、「ありがとう」は、相手の好意を〝めったにない立派なこと〟と称賛する「有り難い」から派生しました。自分の心に重点を置く「すみません」より、相手をたたえる「ありがとう」のほうが、受け手の心に直接、響くことでしょう。

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