2015年11月06日

二軍監督が心を砕くのは

 プロ野球の日本シリーズは、ソフトバンクの優勝で幕を閉じました。栄光を目指して戦うのは、二軍の監督も同じです。日本一へ、戦力となる選手を一軍に送ろうと必死なのです。
 二軍監督が心を砕くのは、技術面だけではありません。例えば、ある球団の監督は就任直後、選手にこう訓示しました。「毎日、ヒゲを剃ってグラウンドに出ろ」。観客に対する身だしなみを強調したのです。社会人としての自覚を徹底させることが、緻密なプレーの意識付けにもつながるという。
 二軍で猛練習に挑み、首位打者のタイトルを獲得した選手が、自信を持って語るっています。「ここ(二軍)は、人間修行の場なんですよ」(『プロ野球 二軍監督』赤坂英一著、講談社)。野球界のトップの世界に入る選手たちの、能力差はわずかなもの。成功するかどうかに、礼儀や感謝という人間力が関わるという視点は新鮮でした。心を磨くことで、技術も生かされるのです。  

Posted by mc1460 at 11:35Comments(0)TrackBack(0)つぶやき