2015年12月31日

結婚式での企画

 結婚式で友人が新郎の来し方を紹介する企画がありました。一つ目。冒頭、赤ちゃんの元気な泣き声が会場に流された。これは、実際に新郎が誕生した時に録音された産声で、今日まで母親が大切に保管してきたという。
 もう一つは、両親への花束贈呈の際、新婦は花束に代えて、小さなぬいぐるみを実父に贈った。司会から、「この特注のぬいぐるみは、新婦が生まれた時の体重と同じ重さで作られています」と。
 それぞれの企画に、共通したことがあります。それは共に、母親は深い慈しみにあふれた笑みをたたえ、父親は握り拳に歯を食いしばりながらも、ついに我慢できず、美しい涙を流していたことです。
 わが子の誕生を心から喜び、時に笑い、時に泣きながらも一緒に歩んできた日々――涙に濡れながらほほ笑み合う、それぞれの親子の姿は名画のようですね。
 本年はこれで終了です。明年もよろしくお願いします。

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