2015年12月11日

ロールスロイス

 ある人が乗った高級車ロールスロイスのシャフト(回転軸)が、砂漠の真ん中で折れてしまったそうです。困って本社に電話したところ、ヘリコプターでシャフトを取り換えに来てくれました。その後、1年以上たっても請求書が来ないので、再び問い合わせてみた。応対した事務員は答えたそうです。「何かのお間違いじゃございませんか? わがロールスロイスのシャフトは絶対に折れません」。この誇りと潔さが大好きだと、作家のつかこうへい氏が述べていました(『殺し文句の研究』読売新聞社)  

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2015年12月10日

表現の転換

 年の瀬の慌ただしい中、つい「忙しい」と口にしがちですね。しかし、外資系企業のトップを歴任した新将命氏は、積極的な言葉への言い換えを勧めています。「忙しい」は「充実している」と、自らを励ますように。
 他にもあります。うまくいかない↓成功の途中だ。嫌い↓魅力を発見しよう。時間がない↓時間をつくろう。疲れた↓よくがんばった。氏はこのことを、近著『世界標準のNEMAWASHIの技術』(CCCメディアハウス)で強調しています。
 悪いイメージのある日本的な「根回し」。だが、対話による合意形成の意味では評価すべきで、氏はこれも、「NEMAWASHI」と表現の転換を試み、世界で通じるコミュニケーション能力を磨こう、と同書で訴えています。  

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2015年12月09日

正しい音楽芸術

 日本で最初に音楽博物館の設立を提唱した音楽学の権威・田邉尚雄。氏は1883年に信濃町に生まれ、生家は民音音楽博物館のある民音文化センターと1番地違い。日本を西洋文化の模倣国家ではなく、一流の文化国家に育てる志をもち、民音の発展にも限りない期待を寄せました。
 論文「道徳と音楽」で氏は、シューマンの「最高の芸術は道徳と一致す」等の言葉を引き、洞察しています。「音楽は道徳の手段ではなく、正しい音楽芸術それ自体がすなわち道徳というものである」。音楽は本来、余興や、何かの手段の地位に甘んじるものではない。精神の深みから生まれた一流のそれは、人に生きる希望を与え、社会を動かす力さえ持つのです。  

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2015年12月08日

歴史が動く瞬間

 時間をきっちり守る男が、彫刻家のアトリエに招かれました。約束の時刻に着いたのに、彫刻家は外出からまだ帰らない。ふと、そばにあった本を手に取る。読みだすと、たちまち引き込まれた――作家ツヴァイクが、ロマン・ロランの小説『ジャン・クリストフ』と出あった瞬間です。
 この偶然の巡り合いを経て、後にロランはツヴァイクにとって人生最良の友となりました。芸術家には、ひらめきをつかみ、美を創造する瞬間があります。同じように、歴史にも決定的な時がある。それをツヴァイクは「人類の星の時間」と呼んだ。星の瞬きのように鋭い光を放つ、歴史が動く瞬間です。  

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2015年12月07日

ありがとう

 心がホッとする話題です。テレビを見て、少年がつぶやきました。「僕も、こんな主人公みたいに偉くなりたいなあ」。それを聞いた祖母が言ったそうです。「人として本当に偉いのは、みんなに、『ありがとう』と感謝できる人だよ」と。
 そこで少年は、一人で「ありがとう運動」を始めたそうです。自分が起きる前から朝ご飯を用意してくれるお母さん。体操着を真っ白に洗ってくれるおばあちゃん。夜遅くまで働くお父さん……皆にお礼を言うと、家族全員が笑顔になりました。少年は、その日の日記に書いたそうです。「僕の毎日は『ありがとう』でできている」と。  

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2015年12月07日

ありがとう

 心がホッとする話題です。テレビを見て、少年がつぶやきました。「僕も、こんな主人公みたいに偉くなりたいなあ」。それを聞いた祖母が言ったそうです。「人として本当に偉いのは、みんなに、『ありがとう』と感謝できる人だよ」と。
 そこで少年は、一人で「ありがとう運動」を始めたそうです。自分が起きる前から朝ご飯を用意してくれるお母さん。体操着を真っ白に洗ってくれるおばあちゃん。夜遅くまで働くお父さん……皆にお礼を言うと、家族全員が笑顔になりました。少年は、その日の日記に書いたそうです。「僕の毎日は『ありがとう』でできている」と。  

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2015年12月06日

百万一心

 戦国時代、中国地方を統一した毛利元就。伝承によると、同町に築かれた郡山城の拡張工事の際、石垣が崩れた。当時、強固な城を造るために人柱を立てる風習がありましたが、元就は人間を埋めることを禁じました。そして人柱の代わりに、「百万一心」の言葉を刻んだ石を埋めさせたそうです。〝人柱よりも、「百万の人々が心を一つにする」ことのほうが大事である〟と。
 「百」と「万」の字は、あえて崩し、「一日 一力 一心」と読めるように刻まれています。一人一人が日々、力を合わせ、心一つにして臨めば、不可能なことはない、との叫びです。  

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2015年12月05日

練習の鬼

 プロ野球界で「ON」と称される王貞治氏と長嶋茂雄氏は現役時代、練習の鬼でした。王選手は文字通り「真剣」を握り、素振りに徹しました。天才とうたわれた長嶋選手も、周囲が“何もそこまで”と思うくらい、練習には一切、手を抜かなかったそうです。
 チームの9連覇を支えた両氏の貢献は、成績以上に、そうした姿そのものでしょう。逸材がそろっただけでは勝利はつかめません。偉業に必要とされるのは、誰よりも汗をかく、真剣、かつ率先のリーダーの存在です。  

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2015年12月04日

はやぶさ2

 昨年、生命の起源の手掛かりとなる有機物や水を求めて―。小惑星探査機「はやぶさ2」が宇宙へ飛び立ちました「1999 JU3」と呼ばれる小惑星に到着し、石や砂を採取して地球に持ち帰るという、6年間、約52億キロの旅の始まりです。
 2003年に打ち上げられた「初代はやぶさ」の教訓を踏まえて、さまざまな改良が加えられた。しかし、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の川口淳一郎教授が「技術的な完成度は初代より高いが、見えない問題の対策を取ることはできない」(産経新聞)と語る通り、未知の困難が待ち受けることでしょう。
 初代はやぶさも、約2カ月間も通信が途絶えたり、姿勢制御不能に陥ったりするなど、相次いで深刻なトラブルに見舞われました。”人工惑星”として活用され続ける予定だった本体も大気圏に突入して燃え尽きるなど、全てがうまくいったわけではなかったのです。
 満身創痍の中、「月以外の天体に着陸した探査機が地球に戻る」という世界初の快挙を成し遂げた事実に、多くの人が自分の人生を重ね、勇気をもらったのです。  

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2015年12月03日

無重力実験塔

 北海道中央部を走る芦別国道沿いの赤平市に、世界で三つしかない「無重力実験塔」があります。これはマグネット製造を手掛ける会社が、本業の傍ら建設した宇宙開発施設です。
 開発を始めて今年で11年。同社のロケットは高度8300㍍まで到達し、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の実験にも使われるようになりました。人工衛星の打ち上げも成功させ、実験施設には、NASA(米航空宇宙局)など、世界中の研究者が見学に訪れています。
 同社の全従業員は17人。国からの補助もありません。そんな小さな町工場が「『できる』と思ったらできます。『できない』と思ったらできません」(植松努著『NASAより宇宙に近い町工場』ディスカヴァー・トゥエンティワン)と、挑戦を続けています。  

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2015年12月02日

みんなの家

 岩手の釜石に「みんなの家」があります。これは世界的建築家の伊東豊雄さんたちがつくった施設です。
 伊東さんは被災地で、非人間的な毎日を少しでも人間的に生きようとする人たちを見ました。テーブルを提供し語り合いの場をつくる人、楽器ができるからと、ミニコンサートを開く人。自分なりの何かを提供し、みんなで共有する無数の試み――伊東さんは、そこに未来を見たと語っています。
 「みんなの家」は、そういう試みを支援する場になればと、仙台、釜石、陸前高田などにつくられています。  

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2015年12月01日

ありがとう

 織戸郁子さんが自らの半生を綴った本『私を支えた「ありがとう」の言葉』(小学館集英社プロダクション)は、人はかくも強くなれるのか、と教えてくれる。彼女は、福祉相談員を20年以上務め、多くの人に生きる力を送っています。
 「『ありがとう』と素直に言える心は健康です。だから『ありがとう』を言うたびに、あなたの心は光ってくるのです。  

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