2018年03月30日

ヒマワリ

 東日本大震災の被災者が「疲れきった自分にエールをくれた“希望の花”」として、がれきの中から芽吹いたヒマワリの話を紹介しています。
 その種は国内外に広がり、昨夏、震災の年に咲いたヒマワリから数えて6代目の「6世」が元気に開花しました。ヒマワリは一年草です。被災者は語っています。「このヒマワリを、なぜ1世、2世、3世と数えるのか。例えば50世になり、子どもたちが『なぜ50世なの?』と尋ねた時、『これは50年前、大震災があって……』と震災の話ができる。世代をつないでいける」。震災の体験を未来への教訓にする、との強い意志を感じました。
 被災地と被災地以外では、震災に対する意識は異なります。ある被災者は「同じ県でも内陸部と沿岸部で違う。この温度差が苦しい」と訴えています。他者に思いを馳せることの難しさです。
 災害は、いつ、どこで起きるか分からない。決して人ごとではない。被災地を思い起こし、自分の内面に刻みつける、一人一人の真摯な作業が求められます。  

Posted by mc1460 at 11:35Comments(1)TrackBack(0)つぶやき