2018年03月11日

東日本大震災7年

 東日本大震災7年です。宮城のある婦人の家は、津波で自宅が高さ2メートルまで浸水しました。塀や物置は流されました。だが、水が引くと花壇の跡が残っていたそうです。“この地に踏みとどまって復興しよう”と決めた彼女は、震災の年から再び花を育て始めたそうです。
 1年目に花を付けたのは数輪でした。その種を増やし、地域住民のほとんどが避難した地で、今も花を育て、咲かせ続けています。「年ごとに、咲く花の種類も数も増えました。そのおかげで花を見に来る人の数と、皆の笑顔も増えました」と。
 詩人リルケはうたった。「記念の碑を建てるな。ただ年々に かれのためにばらを咲かせよ」(生野幸吉訳)と。  

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2018年03月10日

誕生の瞬間

 「われは湖の子 さすらいの……」で始まる「琵琶湖周航の歌」は、旧制第三高等学校(現・京都大学)の寮歌です。
 作詞は水上部(ボート部)だった小口太郎。1917年6月28日、滋賀・高島市今津の宿で仲間に披露し、当時、学生の間で流行していた「ひつじぐさ」(吉田千秋作曲)の曲に合わせて歌ったのが誕生の瞬間といわれています。  

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2018年03月09日

星との語らいが

 “星空が美しく見える村”として全国的に知られる長野県南部の阿智村。高原に立ち、満天の星を仰いでいると、まるで自分が宇宙空間に浮かんでいるような感覚を覚えるそうです。
 信州・木曽に生まれた島崎藤村は、星を題材にした情景を数多く描いています。「山の上の星は君に見せたいと思ふものの一つだ」という散文。星空を「望みをさそふ天の花」と例える詩。星との語らいが文豪を励まし、創作への活力を与えていたことがうかがえるようですね。  

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2018年03月08日

開花予想

 桜の開花予想が発表されています。どの週末が見頃か、卒業式や入学式に間に合うだろうか――あれこれ思いを巡らすのも楽しいですね。
 例年に比べて開花が早いか遅いかは「休眠打破」の進み具合によるというそうです。桜の花芽は、「寒気」にさらされることで休眠状態から目覚め、その後の気温上昇に伴って開花に向かう。冬知らずの常夏の地では、日本の桜も十分に咲かないそうなのです。
 「寒」の字には「寒い」の他に、「苦しい」「寂しい」「貧しい」という意味もあります。できれば「寒」は避けたいのが人情ですね。  

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2018年03月07日

出発点

 春は別れと出会いの季節ですね。新しい人間関係づくりに踏み出す時ですが、一度会った人の顔と名前を覚えられない、と悩む人は多いようです。そのコツをいろいろと調べましたが、やはり地道な努力しかないようです。何より、相手に興味・関心を持つことが出発点ですね。  

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2018年03月06日

実力と人柄を重視して登用

 今年は仙台藩主・伊達政宗の生誕451年です。幼少期に失明した右目に眼帯をつけ、馬を駆った“独眼竜”の姿を思い浮かべる人も多い事でしよう。
 眼帯が史実かどうかはさておき、政宗公が「人間」を鋭く見抜く“眼”を持っていたことは確かなようです。家格にとらわれず、実力と人柄を重視して登用しました。62万石の雄藩を生んだ根幹も「人材」だったのです。  

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2018年03月05日

ゴリラ

 動物の写真集が売れているそうです。猫や犬などかわいらしいものだけでなく、ゴリラも人気のようです。理由として“威厳のあるたたずまいが「哲学者」の雰囲気を感じさせる”という声もあります。
 霊長類学の研究者で京都大学総長の山極壽一氏は、集団生活をするゴリラのまとめ役を「ボス」とは呼ばず、「リーダー」と呼んで区別する。ニホンザルの場合、トップに立つのは「ボスザル」で、常に自分の力を誇示することで立場を保つ。だが集団同士のけんかになると若いオスが前線に出て、ボスは後ろに控えたままだという。
 一方で、ゴリラの「リーダー」は存在感や振る舞いで周囲に頼られ、メスや子どもたちから「あなたに従っていく」と承認されています。いざ緊迫した局面になると、リーダーが一番前に出てドラミング(胸をたたくしぐさ)を。敵を威嚇し、皆を守るのだそうだ(山極壽一・小菅正夫著『ゴリラは戦わない』中公新書ラクレ)へー知らなかった。  

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2018年03月04日

春告魚

 ニシンは「春告魚」の異名を持ちます。かつて北海道の春はニシン漁で栄え、全国へ向かう北前船は大にぎわいでしたが、近年は激減し、群来も見られませんでした。関係者は資源回復を目指し、稚魚の放流を地道に続けてきたのです。
 豊漁か不漁かは運次第、という面もあることでしょう。だが「それだけではない」と、50年近く漁師として生きてきた人が語っています。「人一倍の努力と研究、そして真剣な祈り。豊漁は、自分がつかみとるものです」と。納得!!  

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2018年03月03日

シナリオ

 黒澤明監督のもと、数々の作品に携わった脚本家の橋本忍氏。映画『七人の侍』の脚本の決定稿を書き始めた日、黒澤監督が氏の元へ。分厚い大学ノートを取り出し、黙ってページをめくり続けたそうです。
 覗き込むと、そこには「歩き方」「わらじの履き方」「声を掛けられた時の振り返り方」など、あらゆる場面における登場人物の立ち居振る舞いが、細部に至るまで書き込まれていました。
 氏によればシナリオを書く際、誰もが大まかなストーリーが整うと、人物設定で手を抜いてしまいがちという。しかし、シナリオの出来栄えを最後に決めるのは「人物の彫り」。「人間は恐ろしいほど数多い共通点を持ちながら、一人一人に特色があって違うのだ。だからドラマが成立する」(『複眼の映像』文春文庫)と。納得!!  

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2018年03月02日

読み聞かせは

 人間の耳は胎生3週間目に発生し始め、6カ月頃に完成するそうです。さらに、死が近づいて昏睡状態になっても、周囲の音は聞こえているといわれています。読み聞かせは、いわば「耳からの読書」だそうです。  

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2018年03月01日

ひな祭り

 「雛祭る 都はづれや 桃の月」(与謝蕪村)。3日は「桃の節句」です。千葉県勝浦市では約3万体のひな人形が飾られるなど、各地で多彩な行事が行われています。
 ひな祭りは、元は貴族階級の文化です。庶民に広がったのは江戸時代といわれます。ただ、わが子の健やかな成長を祈る親の心に古今東西、違いはあるまい。  

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