2018年03月14日
中日友好の花
文学座の名優・杉村春子さんらが座るテーブルに、一人の紳士が歩み寄りました。花瓶に挿された菊を取って贈ったその人は、中国の周恩来総理でした。「中日友好の花が、万代に咲き薫ることを願って」と語りながら。
これは、1972年の日中国交正常化の翌月、北京の人民大会堂で行われた祝賀会の一こまです。16年も前から幾たびも訪中し、演劇交流を重ねてくれた日本の文化人の労に謝したい――信義を重んじる“人民の総理”らしい心遣いでした。
杉村さんは生前、聖教新聞のてい談に2度登場しています。最初は83年、中国話劇「茶館」を民音が招へいした時です。次は95年。民音の助力に感謝しつつ、長年にわたり演劇交流を続けてきた理由を語っていました。「たとえ一粒の小さな砂であっても、たくさん集まれば大地にもなる」と。
これは、1972年の日中国交正常化の翌月、北京の人民大会堂で行われた祝賀会の一こまです。16年も前から幾たびも訪中し、演劇交流を重ねてくれた日本の文化人の労に謝したい――信義を重んじる“人民の総理”らしい心遣いでした。
杉村さんは生前、聖教新聞のてい談に2度登場しています。最初は83年、中国話劇「茶館」を民音が招へいした時です。次は95年。民音の助力に感謝しつつ、長年にわたり演劇交流を続けてきた理由を語っていました。「たとえ一粒の小さな砂であっても、たくさん集まれば大地にもなる」と。
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