2012年12月12日

砂で作られた「寛永通宝」

 香川県観音寺市の琴弾山から西を望むと、眼下に広がる白砂青松の有明浜に、砂で作られた「寛永通宝」があります。この銭形の砂絵が、いつ、何のために作られたのか。通説は、寛永10年(1633年)、巡視に来る藩主を歓迎しようと、一夜で作り上げたとされています。その大きさは、東西122メートル、南北90メートル。縦長の楕円形に作られているのは、山頂からきれいな円形に見えるように。“歓待の真心”から生まれた知恵でしょうか。
 数百年たった今でも同じように目にできるのは、地元の市民たちが修復を繰り返してきたからです。現在も、春と秋の年2回、ボランティアの手で「化粧直し」が行われているそうです。

砂で作られた「寛永通宝」 http://www.city.kanonji.kagawa.jp/sight_n/zenigata.html

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