2012年12月14日

完全な準備のあるところに常に勝利がある

 今から101年前の今日、12月14日。探検家アムンゼンが人類で初めて南極点に到達しました。到達できた最大の勝因は「綿密な準備」にあります。アムンゼンは南極大陸の地形や気候を徹底して研究しました。そして、一つ一つ計画を立てていきました。基地の場所、ルート、食料、燃料、服装、物資の輸送手段、壊血病対策……。そして、計画書の最後に「一月二五日に極点旅行から帰還する」と記したそうです。
 驚くことなかれ、彼が目標を果たし帰還したのは、まさに計画完遂の日、1月25日でした。アムンゼンは語っています。「完全な準備のあるところに常に勝利がある。人はこれを“幸運”という。不十分な準備しかないところに必ず失敗がある。これが“不運”といわれるものである」(『南極点』中田修訳、朝日文庫)と。

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