2012年12月04日

師の偉大さを知らしめるのは弟子です

 約400年前、「地動説」を唱え、教会から〝有罪〟判決を受けたガリレオ。彼は生涯、厳しい監視の目にさらされ、遺骸は礼拝堂から離れた一隅に葬られました。
 死後も続く師・ガリレオへの冷遇に怒り、宣揚するために立ち上がった弟子がいました。彼の名は、ビンチェンツォ・ヴィヴィアーニ。彼は師の伝記を刊行し、全集を編さんしました。さらに、自らの遺産で師の記念碑を建てるよう遺言しました。果たして、ヴィヴィアーニの死から約30年後、ガリレオの墓はミケランジェロの墓の向かいに移され、記念碑も設置されました。彼の執念は結実した(『伊東俊太郎著作集』第6巻、麗澤大学出版会)
 死刑を宣告され、毒杯を仰いだソクラテスには、弟子プラトンがいました。刑死した吉田松陰には高杉晋作ら、維新の革命児たちがいました。師の偉大さを知らしめるのは弟子です。  

Posted by mc1460 at 11:09Comments(0)TrackBack(0)つぶやき